「ガールズ&パンツァー 最終章 第3話」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

監督:水島努、脚本:吉田玲子、キャラクター原案:島田フミカネ、制作:アクタス。

 

 

<あらすじ>

 

冬季無限軌道杯第2回戦、大洗女子学園・知波単学園戦は深夜になってもまだ続いていた。突撃のための戦いをやめた知波単学園は、執拗に大洗のフラッグシップ車を狙ってくる。西住搭乗車両は知波単車両に囲まれて撃破されてしまう。

 

ところが、フラッグシップ車両は川を渡れずに取り残されていた生徒会チームの38(t)だった。万歳中に突撃された知波単フラッグシップ車両が撃破され、2回戦は大洗女子学園が辛勝する結果となった。

 

同じく2回戦の黒森峰女学園は、国際強化選手となった西住まほから主将を引き継いだ逸見エリカが苦戦していた。ことごとく手の内を読まれ、撃破されていく戦いのさなか、自分の戦車道をやればいいとのまほの言葉を思い出した彼女は、すぐさま作戦を変更。プラウダ高校の主将カチューシャを誘い出して撃破に成功。3回戦へと駒を進めた。

 

聖グロリアーナ女学院は、一方的にアンツィオ高校を攻め立てていた。一時的な攻勢も空しく、聖グロリアーナ女学院が勝利を収める。これで準決勝の3枠が確定した。

 

サンダース大学附属高校と継続高校との試合は、圧倒的な物量にモノを言わせるサンダース大学附属高校が追い詰めていた。機動力に優れる継続高校であったが、徐々に追い詰められ、フラッグシップ車がサンダースのシャーマン戦車に囲まれてしまう。ところがこれは作戦で、継続高校は遠距離の砲撃で確実にフラッグシップ車両を撃破。番狂わせを起こした。

 

継続高校の次の相手は、大洗女子学園。雪山を舞台に、戦いの幕が切って落とされた。継続高校は、得意のゲリラ戦を展開。不意を突かれた西住みほは、近くの村へと隊を誘導する。そこは、怪しげな雪だるまがたくさん並ぶ場所であった。

 

継続は村の中に分散した大洗の車両を包囲して攻撃を開始。継続が退いたところを追撃する西住であったが、雪だるまの中に隠してあった継続の車両に背後を取られてしまう。分散させられた隊を立て直す間もなく、継続の遠方射撃の餌食になり、西住搭乗のIV号戦車は炎上してしまった。

 

<雑感>

 

女子高生が戦車に乗って模擬戦を行う大人気シリーズ最終章の第3話。計6話まで制作されるはずだ。今回で一気に2回戦が終わり、準決勝が始まったところで話は途切れた。いいところだったのに。

 

今回の試合は、大学進学が危なくなった生徒会の河嶋桃を、推薦入学させるための戦いで、ある意味大洗女子としては負けられない戦いになっている。テレビシリーズで敵役だった西住まほがいなくなっているが、基本的に世代交代はされていない。

 

作品の見どころはなんといっても戦車同士のバトル。これが描けていなくては面白くなるはずがない。劇場版も含めて長いシリーズになってしまったが、まだまだ見せ方や舞台に工夫して楽しめる内容になっていた。

 

同じ森の中でも川を挟んだり、岩場に追い詰めたり、場面転換が目まぐるしく、飽きることがない。内容が詰め込まれているので、ほぼ戦っているのも良い点だ。継続の狙撃するかのような遠距離攻撃の正体は、第4話で明らかになる。

 

第4話は、2023年10月6日に劇場公開されている。