「ダーク・ハーヴェスト」(2023年作品)感想 | 深層昭和帯

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デヴィッド・スレイド監督によるアメリカのホラー映画。出演はダスティン・シーサマー、エミリ・クラッチフィールド、ブリテン・ダルトン。

 

 

<あらすじ>

 

恐ろしい超自然的存在ソートゥース・ジャックがトウモロコシ畑で起き上がり、町に住む子供たちを恐怖に陥れる。少年たちは人を襲うこの恐ろしいカカシを深夜0時になるまでに倒すため団結し、競い合って戦う。

 

反骨精神旺盛なはみ出し者のリッチーは兄が前年の勝者となったことに触発され、ソートゥースを倒す“狩り”に参加。だが真実を知ったリッチーはショックを受け、負のスパイラルを断ち切るための重大な選択に直面する。

 

前年の勝者こそが生贄にされ、翌年のソートゥース・ジャックになるのだ。リッチーが倒そうとしていた怪物は兄だった。兄が夜中の0時までに教会に辿り着いてしまうと、町は呪われる。母は心労で自殺。父は自分の手で怪物になった息子を殺そうとするが、兄を助けようとしたリッチーが兄に懇願されるように殺してしまい、今年の勝者になった。

 

リッチーには多額の賞金とコルベットが送られる。彼は恋人を連れて街を出ようとするが、悪徳保安官がそれを許さなかった。リッチーは殺されて埋められた。恋人はリッチーの父に促されて町を出た。

 

<雑感>

 

吹き替え版で視聴。これは比較的ちゃんとしたホラー映画で劇場公開作。やはりA級作品は画面作りが全然違う。B級以下はバストショットばっかりだが、この作品にはちゃんと構図というものがある。ヒロインの黒人の女優。最近の作品らしくポリコレに配慮されている。

 

アメリカのクソ田舎のクソのような風習を皮肉っているのだろう。とにかく町がクソで、どうでもいいことで年に一度くらい熱狂しなければやっていられない気分がこうした作品になっている。町を出たい。その一点に気分が集約されている。

 

リッチーの兄が勝者になる場面で大体のことはわかってしまうのだが、演出がいいので見入ってしまう。やはり映画は演出なのである。

 

☆3.5。これなら劇場鑑賞しても満足できる。