中日ドラゴンズが野球評論家の清原和博氏を1軍ヘッドコーチとして招聘するのではないかとの憶測が飛び交っている。
【文春】中日立浪監督、清原氏招聘を直訴
チュニドラさんはマスゴミのおもちゃになっているので、さすがにこれは嘘だと思うが、先だって元阪神ヘッドコーチで現在野球評論家の井上一樹の2軍監督要請が報道されたばかりであることから、まんざら嘘ではないかもしれない。
というのも、2軍監督をフロント主導で井上一樹にして、片岡篤史を2軍監督から1軍ヘッドコーチに就任させた場合、来期シーズン序盤から負けが込み、借金が10を超えると今度こそ途中解任があり得るからだ。立浪と片岡が引責辞任をさせられ、PL派閥は中日から一掃される。
その場合、球団内の中日新聞小山派としては無能な立浪一派と加藤球団社長、大島宇一郎オーナーだけに責任を擦り付けたい。外部で指導者経験のある落合英二が連帯責任を問われて立浪と一緒に辞任することは今後の人材確保のためにも避けたいのだ。井上一樹の2軍監督招聘プランは全権監督である立浪から人事権を奪い返すための球団の行動として納得できるものであった。
一方の立浪一派は、人事権を立浪から奪われることは、中日新聞大島派から人事権の一部が小山派に移ることに繋がると警戒している。清原をヘッドコーチに招聘しているのは、片岡2軍監督をそのままにしておきたい大島派が、立浪のPL派閥依存を利用した行動である可能性がある。仮に来季成績が振るわなくとも、簡単に立浪を辞任させないための戦略である。
人気監督と人気ヘッドコーチを1軍に据えれば、観客動員が期待できる。客入りさえよければいつものように落合時代との比較を持ち出してクビを切らせない工作ができる。そうこうしているうちにチームが勝ちだすのではないかと甘い見通しを立てている。
2軍監督人事は、中日新聞社内の派閥争いに直結しているわけだ。その可能性があるため、単なる文春のフカシ記事ではない可能性がある。
中日新聞大島派にとって立浪和義とは、中日新聞小山派に干された自分たちの味方である。立浪もそう思っているだろう。立浪人気で観客動員が好調だとする扇動記事も、小山派に人事権が渡り、かつて自分たちが追い出した落合博満の現場復帰を阻止するために書かれているものだ。実際は今年はコロナ明けでどこのチームも動員は最高、観光地も満員なのだ。立浪は関係ないどころか、むしろ客足を遠のかせている可能性すらある。
2年連続最下位間近で窮地に立たされている中日新聞大島派と立浪和義は、自分たちの保身のためだけに人事権を掌握し、球団の補強費を散々使い倒して、それで来期少しでも順位が上がれば立浪続投に繋げたいはずだ。立浪が辞めた後は人事権が小山派に移るので、戦力は焼け野原にして渡したいと考えている。
立浪が若手を育てているというのは真っ赤な嘘。立浪政権後には中途半端な打撃成績の中堅と壊滅したピッチャー陣が残されているだけになるだろう。なぜなら、立浪政権の次の監督が失敗した方が小山派から人事権を取り返しやすいからだ。
中日新聞とはそういう会社なのである。