「蒼穹のファフナー THE BEYOND」(2023年夏作品)第5話 感想 | 深層昭和帯

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原作:XEBEC、監督:能戸隆、脚本:冲方丁、Cデザイン:平井久司、制作:IGzwei。



第五話 「教え子」

南アメリカ・独立人類軍バミューダ基地。 赤く輝く月の下、攻撃を受け破壊し尽くされた軍港に、ベノン軍母艦オリンポスが停泊していた。 艦内部の玉座にいるのは、軍服をまとった金髪碧眼の青年。 その傍らにはマリス・エクセルシアと、新たな身体を作り上げたマレスペロの姿もあった。

 青年は、艦隊を動かし海神島に総攻撃をかけると宣言するが、マリスは島を滅ぼす前に今一度、総士を説得したいと願い出る。 未だ自分が何者なのかわからずにいる総士。 彼と接触を図ろうとするマリスの真の狙いとは。

<雑感>

マレスペロか。思い出してきた。マリスはファフナーのパイロットだった少年だな。マカベ因子でフェストゥムに近い存在になってしまったせいで、人間とフェストゥムの境界線が曖昧になってきていて、マレスペロらの艦隊はフェストゥム側ではあるけど、海神島の人間と同じ中間的な立ち位置にある。

あとは人類の定義の問題か。すべては情報だと考えるとフェストゥムと肉体(遺伝子)に重きを置く人類の相違がある。フェストゥムは情報が残れば人類がフェストゥムと同化しても人類という形質は守れると考えているが、人類はそうは思っていない。だからSDPを発現した海神島の人間を、新国連などはもはや人間じゃないと見做して攻撃した。

ミールがどういう判断をするのかなどはまだ不明だったはず。交信できているはずなのに、全体的な判断を下せないのは、それぞれのミールが独自に判断しているからで、もっと親玉のミールは出てこないのかって話だ。地球にあるミールって欠片ばかりなんだよな。育ったのもあるけど。