「グラップラー刃牙」(2001年作品)第37話~40話 感想 | 深層昭和帯

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範馬勇次郎を最大トーナメントで潰せなかったのが迷走した原因とみる。



個人的にはここが潮時だったと思う。車田正美が「リングにかけろ」のあとに「聖闘士星矢」を生み出したようにもうワンチャンスあったはずなんだよなぁ。もちろん意見は分かれるだろうが。

漫画連載は長くやっている間に読者の世代交代が起こるので、次に世代に合わせた何かを模索するべきで、ずっと同じキャラで続けてしまうのは反対の立場。遅筆で完結しない漫画家はともかく、描ける人には何か手を打つ必要があった。

これはあくまで個人的な意見だが。

というのも、第37話で範馬勇次郎が乱入して敗戦者たちと戦うのだが、完全に強さがインフレしていて「リングにかけろ」末期と同じなんだよね。範馬勇次郎最強の表現が面白いからそのままになっちゃったんだろうけど、紅天女くらいわけがわからなくなってる。地下闘技場編で弱点を見つけて最大トーナメント編で倒しておけばなぁと。そのあとは外伝で充分だった。勇次郎だけ浮いてるんだよね。

37話後半は渋川剛気対鎬昴昇。この試合を観て嫁が「達人って強いの?」というので「強いというロマン」だと答えた。合気道の達人ほどのロマンはない。刃牙という漫画はロマンなのだ。渋川剛気にもモデルがいると教えると呆れながらも面白がっていた。

38話は猪狩からいきなり八百長の申し出。これなぁ・・・、いやよくこの漫画、最後まで連載できたよね。ホント、感心するわ。それでまたよくアニメにしたもんだ。作画はここへきてさすがにボロボロになってはいるし、内容も改変だらけだが、そもそも刃牙を最後までやり切るのはきつかったはずなのに。頑張ったよな。ちなみにプロレスもロマンなんだね。「強いの?」「もちろんさ」の間に気持ちが入ってないと。ふふ。

39話でも「中国憲法って強いの?」と訊かれたので「あれはヘボ」と答える。共産主義者にロマンなんかねーんだよボケ。後半は例の蛇。

40話はドーピング野郎がカレリンに勝つ話であまり好きではない。