「怒りの炎」(2021年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

カタリナ・モリーナ監督によるオーストリアのサスペンス映画。出演はステファニー・ラインガー、マヌエル・ルビー、サイモン・シュヴァルツ。

 



<あらすじ>

納屋で火災が起こった。焼死していたのは消防士の息子だった。連続放火魔の仕業だと評判になり、村の人々は恐れ、捜査員のフランジに怒りの矛先を向けた。だがその消防士の死んだ息子はかつて自動車事故を起こして友人を死なせて自分だけが生き残った過去があり、それを家族が隠蔽していた。

消防士は息子を庇うために警察官を巻き込んで事件を隠した。その警察官がフランジの父親だった。事件後、消防士の息子は麻薬を乱用するようになる。彼が死んだのは他殺なのか自殺なのか。捜査員は自分の父親が警官時代に事件を隠蔽していたと知って驚く。

ところが事態はもっと複雑だった。殺された男の妹ソフィーは兄と友人が麻薬製造をしていることを知っており、犯行が外部に漏れることを恐れてわざと友人を殺していたのだった。そして兄が殺され、報復でさらに人が殺されていた。放火の実行犯はソフィーだった。

ソフィーは自分が利用されていたことを知ると激怒して恋人を殺そうとしたが、フランジに説得されて自首した。

<雑感>

 

原題「Das Flammenmädchen」

これもテレビの2時間ドラマだが重厚な作品。日本の実写映画よりよほど見応えがある内容だった。舞台になっているのは小さな村で、知り合いが多いために麻薬などの派手な事件がバレやすい。そこで自動車事故や放火を装って仲間を殺し合うようになっていたようだ。ソフィーは父親に嫌われている。

☆3.7。フランジを演じた太った女優さんは、以前にレズビアンの警官役をやっていたはず。アルゼンチンの作品だったかな?