「刀語」(2010年作品)第5話~6話 感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

 

第5話 賊刀・鎧

鎧海賊団の船長校倉必は、賊刀鎧の所有者であった。地元の顔利きである彼は私闘を禁じている手前果し合いはできないと、闘技場での決闘を申し込んできた。鑢七花ととがめはこれを受け、虚刀流に頼らない戦いで彼に勝利、賊刀鎧を奪うことに成功した。

第6話 双刀・鎚

蝦夷の国凍空一族の生き残り凍空こなゆきは、凍死寸前の七花ととがめを助けた。誰も持てないほど重い双刀鎚を所有し、軽々と操る幼女であるこなゆきなしに、この刀を尾張にまで運ぶことはできない。傷つけずに勝たねばならないのに、こなゆきは尋常ではない怪力で七花の左腕をへし折った。

そこに真庭忍軍真庭狂犬が姿を現し、こなゆきの身体を乗っ取った。七花はその忍術である狂犬の刺青だけを攻撃して、粉雪の命を守り、狂犬だけを倒した。こなゆきはふたりの遣いとして双刀鎚を尾張まで運ぶことになり、舟に乗って旅立っていった。

【雑感】

まるで刀の様相を呈していないものを刀と呼び、刀を使わない人間を剣士と呼ぶ面白さは、おそらく実写映像化しても上手く伝わらない。伝わらないところに面白みがあるこの作家の作品を最初にアニメ化しようと企画した人物はなかなかの慧眼だ。

しかし登場キャラがまんまラノベなので飽きがくるのが難点だ。