「MASTERキートン」(1998年作品)第4話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志、監督:小島正幸、制作:マッドハウス。

 

 

第4話(不死身の男)

 

キートンは雪のロシアで自ら不死身と名乗る老人と出会った。
 

老人は元KGBのマフィアに追われていた。彼は10万ドルの借金を背負っていたが、人生はスリルがなくては退屈だとの信念の元、マフィアに対しても堂々と渡り合っていた。

自動車を失い吹雪の中で取り残されたふたりは、キートンが作ったかまくらの中で暖を取って人心地着いた。キートンは小さなチョコレートを老人に与えた。食料はそれしか残っていなかった。老人は借りが出来たといい、代わりに秘宝の話をしてやろうと持ち掛けた。

それはロシア最後の皇帝ニコライ2世が残した金塊についてだった。ニコライ2世の金塊は東に運ばれたというのが定説であったが、老人の話ではニキータ卿によって西、つまり従弟が国王を務めるイギリスへ運んだというのだ。

金塊を船に乗せたニキータ卿は、制海権を持っていたドイツ軍のUボートに警戒しながらイギリスを目指した。ところが船体の下の大きな黒い影が忍び寄ってきているのを発見した。船は大きく舵を取った。ところが船首が氷山にぶつかってしまい、船は真っ二つに折れた。

海に投げ出されたニキータ卿は、海面に黒い影が浮上してくるのを見た。それはホッキョククジラだった。はじめからその海域にUボートなどいなかったのだ。

ニキータ卿はノルウェーの漁船に救助され、ロシアに戻ってすぐに死んだ。彼の航海日誌は息子に託された。家族は祖国ロシアを捨てて東へ亡命を謀った。母は死んだが子供は生き残り、中国の赤十字を経てアメリカへ亡命した。

キートンはこの話を気に入り、老人に礼を言った。という老人も機嫌がよくなって街へ急いだが、マフィアはまだ追ってきていた。彼らは狙撃手を雇い、老人の胸を狙って打たせた。老人はもんどりうって倒れた。不死身の老人もこれで終わりかと思われたが、老人は胸に隠した日記帳のおかげで助かった。

日記はニキータ卿の航海日誌であった。

<雑感>

 

1話完結だから考察も何もできないが、とにかく楽しい話ばかりだ。キートンの性格もだんだんわかってきた。

ただ、配信日程が隔日なのかな、よくわからなくて見逃さないか不安。Gyao!はテレビ局の天下りで作った会社だから、自分らの都合を優先するんだよね。