「MASTERキートン」(1998年作品)第2話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:浦沢直樹・勝鹿北星・長崎尚志、監督:小島正幸、制作:マッドハウス。

 

 

第2話(小さな巨人)

 

ロイズ保険組合からの依頼で国際テロ組織メンバーのアジトを調べていたキートンに接触してきた者たちがあった。彼らは賞金稼ぎであった。

ドイツ赤軍メンバーのローザ・レーネは、良家に生まれながら多くのテロ犯罪を実行してきた女性であったが、活動に疲れて組織を抜けたがっていた。彼女は裏切り者として命を狙われていた。殺される前に身柄を確保する必要があった。

キートンは財閥の令嬢を取り戻すようロイズから依頼されていたが、賞金稼ぎは自分たちが警察に通報して身柄を確保しても同じだろうとキートンに手を引くよう申し込んだ。賞金稼ぎのトップを務めているのは元スコットランドヤードの名刑事、小さな巨人の異名を持つピトックだった。

一旦は引いたキートンだったが、彼らの組織に弱点があるのを見抜き、自分でもローザ・レーネを確保できるように遠巻きに監視を続けていた。

キートンがピトックに忠告したように、見張りのひとりがテロ組織の大物ハインツ・ベッカーに捕らえられてしまった。ハインツ・ベッカーからは脅迫テープが届いた。ピトックは仲間を取り戻すためにテロ組織のアジトに突入する決心をした。

しかし、彼は捜査と尾行のプロを自認していたが、対テロリストとの戦いとなると素人だと自覚していた。それでも万全を期すために訓練だけは万全を期した。

郊外の一軒家で行われた突入訓練の場所にひょっこりとやってきたキートンは、ピトックに自分も手伝わせてくれと願い出た。作戦では1回で朝食を取っているときに作戦は実行される。キートンは話を聞き、自分はそのときに監禁場所である2階へ突入すると申し出た。

ピトックは命令を聞くなら構わないといい、スコットランドヤードを辞めたきっかけが新米刑事のミスで麻薬組織の逮捕に失敗した経験だと話した。それ以来彼は素人とは組まないと決めていた。奪還作戦の結構は午前8時。1階へ突入後1分でキートンは動き出す手筈になった。

当日、キートンは清掃用のクレーン車でやってきた。しかし彼は1階が動き出す前に2階へ突入してしまった。

しかしこれはテロリストの動きを読んだ作戦だった。テロリストは動きがあった場所から遠ざかる。1階から先に動けば彼らはいったん2階へ移動してしまい、人質と合流してしまうのだ。そこで彼は2階で先に動き、犯人を1階に釘付けにした。そのあと1階にピトックが突入したとき、犯人は挟撃を受けたと勘違いして動きを封じられた。

ピトックは納得するしかなく、キートンが身柄を確保したローザ・レーネはより罪の軽い自首扱いになり、ロイズは重要顧客の令嬢を助けた形になった。

<雑感>

アニメの方は1話完結でやっていくみたいだ。キートンの印象付けはかなり上手いと感じている。これだけじっくりやられると、最終回になるころにはキートンにかなり感情移入していそうだ。

そういえばこの作家、新連載が始まったみたいだ。ぜひそれもアニメにしてもらいたい。