「信長の忍び」(2016年秋~17年冬作品)第20話 感想 | 深層昭和帯

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織田信長は戦国武将の中ではそこそこ背が高く、170センチほどだったという。



お市はさらに大きくて、175センチほどだったそうだ。完全なモデル体型だったと思われる。

信長は幼少期より鍛錬を重ねて筋骨隆々だったせいで、それほど背が伸びなかったみたいだ。浅井長政は180センチ以上だったと言われ、さぞお市とは釣り合ったカップルだったであろう。

ところで、何話だったか忘れたが、信長が上洛したような回があったのだが、オレの勘違いだったようで、どうもこれから上洛の段取りになっているらしい。

信長にとってこれは2回目の上洛だ。1回目は桶狭間の合戦の前、初の上洛に気合を入れて、ものすごく目立ついでたちで京に入ったのに、誰にも相手にされなかった。桶狭間の前というと、織田家などもうすぐ滅びる田舎大名くらいの扱いでもおかしくはない。だがこの際、転んでもただでは起きない信長は公家数人と仲良くなり、後の上洛に備え、地ならしをしたとされる。

桶狭間の戦いで今川義元を討ち、美濃も手に入れた信長は、今度こそ自分を公家連中に認めさせようと念入りに準備を重ねた。そのひとつがお市を長政に嫁がせ、浅井家と姻戚関係になること。足利義昭擁立。六角氏との和議。浅井家はひとつではなく、朝倉家との関係もあり、六角氏はすぐに裏切る。というか、畿内のやつらはすぐに裏切る。東も西も敵だらけ。

この状況を突破した男なんだよなぁ。

信長は本当に魅力的な戦国大名だ。



ところで蛇足だが、聖徳太子を厩戸皇子に統一するとか。

学者が言わんとすることはわかるのだが、厩戸皇子(聖徳太子)で教えて、どちらを書いても高校生までは正答とする方が教育的には良かったんじゃないの? 史学を専攻する学生になったら、聖徳太子ではいけないってことにした方がいいはずだ。

高校生までの教育は教養なのだから、覚えさせることに力点を置くべき。当然そこには覚えやすさがいるはずだ。

~はいなかった、~はなかったというくだらんブームのせいで、教養の質が落ちるのではないかと心配している。