「剣風伝奇ベルセルク」(1997年秋作品)第6話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:三浦建太郎、監督:高橋ナオヒト、キャラデザイン:松原徳弘、制作:OLM TEAM IGUCHI。



第6話 不死のゾッド

城攻めの任を負った鷹の団だったが、敵の城にはフシのゾッドが加わっていた。城内に突入させた部隊はたったひとりのために全滅した。ガッツは自分独りでゾッドの待つ城内に入っていった。

ゾッドとまみえたガッツは、人間離れしたゾッドの強さに押されながらも、胸に一太刀を食らわせた。ゾッドはそれを素手で引きぬき、ガッツを褒め称えた。するとゾッドは怪物の姿に変容した。不死となって300年、ゾッドはガッツのような互角に戦える人間を求めて生きながらえてきたのであった。

ガッツの帰還が遅いことを心配したグリフィスは、隊を率いて城内に潜入した。そこで怪物となったゾッドの姿を見て、ガッツに助太刀した。これが強い戦士との戦いを望むゾッドには気に食わなかった。グリフィスはガッツを助け、ふたりでゾッドの両腕を斬り落とした。ゾッドはその手を再び結合した。

グリフィスにとどめを刺そうとしたゾッドであったが、彼のベヘリットを目にすると翻然と未来を悟り、ガッツに忠告を与えると翼を広げて空へと昇っていった。

<雑感>

黄金時代編を避けてアニメ化したテレビシリーズ第2作は良いアイデアだっと思っている。黄金時代編をやると、どうしても蝕でいったん終わった感じになってしまう。あそこの区切りが良すぎて、そのあとの本編がまるで蛇足のようになってしまうのだ。本編なのに。

蝕によってとんでもない大きな宿命を背負わされたガッツが、運命に抗い、死に場所を求め、その割に御一行様が増えてきてなんだか引率の先生みたいになってしまうのが意外にいいのである。黄金時代編は回想シーンであり、悪夢なのだ。