「ブラック・ジャック21」(2006年作品)第15話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:手塚治虫、監督:手塚眞、総作画監督:神村幸子、制作:手塚プロダクション。



episode.15 BJ父親の真実

影三が危篤と知ったブラック・ジャックはマカオにいた。彼の屋敷に行くと蓮花が迎え、一緒に暮らしてほしいと言う。ブラック・ジャックを利用しようと目論む、全満徳の差し金だった。影三は脳卒中で3日前から意識がないという。

ブラック・ジャックが手術準備のため、一旦ホテルに戻ると、ピノコが誘拐されていた。ピノコを探しに出たブラック・ジャックは男たちに取り囲まれ、マイクロフィルムを渡せと要求されるのであった。組織に捕まり拷問を受けるブラック・ジャック。彼は全満徳から21年前の秘密を聞かされる。間黒男がバラバラにされた不発弾は、組織が設置したものだったのだ。

人工心臓を持ち出して逃げていたブラック・ジャックの父は、家族に迷惑が掛からないよう家を出たのだった。事情を話してブラック・ジャックを組織に引きずり込もうとする金満徳。だが、ブラック・ジャックも黙ってはいなかった。彼は紅蜥蜴が金一族の実子だと調べていた。金満徳は愛人の子だった紅蜥蜴を暗殺者にしていたのだ。

それだけではなく、ブラック・ジャックはピノコにマイクロフィルムの情報を全国に拡散するよう指示を出していた。捕まっていたピノコだったが、彼女は紅蜥蜴に救われていた。公開された情報は世界中の医者の目に留まった。ブラック・ジャックも紅蜥蜴に助けられt脱出。その際に左脚に重傷を負った。

切るしかないと言われたブラック・ジャックだったが、父親の遺体を譲り受け、その皮膚を自分の脚に移植した。手術は急いで駆け付けた桑田このみも手伝った。数か月後、ようやく助かった彼は、父の墓参りを済ませたのちに日本に帰るため空港にやってきた。

このみとともに紅蜥蜴もやってきていたが、紅蜥蜴は暗殺者の姿を発見してブラック・ジャックを庇って死んでしまった。

<雑感>

この手に汗握る展開。こんな規格外のストーリーテラーが医学部の学生だったのだからなぁ。これで一区切りついた気がするのだが、全満徳が倒れていたから、彼がフェニックス病で死ぬところまでやるのだろうか。フェニックス病が不治の病ってところが皮肉である。

それにしても、ブラック・ジャックの過去の部分はオリジナルなのか、原作でもそうなっていたのか、ますます原作が読みたくなってきた。そしてボンカレーが食いたくなる。