「妖怪人間ベム」(1967年作品)第13話・14話 感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:さかいさぶろう、演出:柳田灸次郎、佐々木治次、若林忠生。制作:第一動画。



第13話 ミイラの沼

神の怒りによって埋められミイラとなった王と王妃。王国再建のためにベロや人間たちが駆り出され、ついに掘り起こしされた王は人間皆殺しを宣言する。

第14話 怪奇の森

原因不明の病気に悩まされているマリーは、森の湖の底に沈んでいる鐘をどかしてとベロに頼む。しかし森の支配者である大木がベロたちの行く手を阻む。

<雑感>

第13話は大昔の王国の王と妃、それに家臣が蘇って現代にもう一度王国を作ろうと企む話。怨念はこもっているが骸骨なのでとても弱い。ベムが度々武器であるステッキを落とすのが気になる。それに変身の際の掛け声を忘れていることがある。演出が徹底されていない。

第14話は絵本の物語と絵本が好きな余命いくばくもない少女の心がリンクする話。怪奇のなかに美しさがあるのが「妖怪人間ベム」の特徴。美醜の対比がちゃんとできている。昨今のドラマは醜いばかりで美しさがない。醜さを描かないと表層的な美しさで満足してしまう。