「妖怪人間ベム」(1967年作品)第9話・10話 感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原作:さかいさぶろう、演出:柳田灸次郎、佐々木治次、若林忠生。制作:第一動画。



第9話 すすり泣く鬼婆

激しい雷雨の中、アントニオ少年とその母の馬車に乗せてもらったベロ。三人は不気味な一軒家に泊まることになったが、そこの女主人は人食い鬼婆だった!

第10話 墓場の妖怪博士

ベラが銀行強盗を!?実は悪党ゴーレムの依頼でマンストール博士が創造したベラそっくりの人造人間。マンストール博士は妖怪人間の生みの親なのだろうか?

<雑感>

第9話は人間の母子を助けたベロが「あなたは人間じゃない」と拒否される。またベムが妖怪形態に変身する際に「ウーーーガンダー!」と初めて掛け声をかける。「妖怪人間ベム」は知らない人がいないほどの有名作であったが、この掛け声の存在を知っている人は少ない。それは、ベラとベロに同様の掛け声がないためと、特に掛け声に注目させる演出がなされていないことによる。

第10話はベラの偽物が登場する。正義の心を持つ妖怪人間と、悪の心を持つ人間が作った怪物との対比。ベムには非常に強い正義への確信がある。