「映画ドラえもん のび太とふしぎ風使い」(2003年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

原案:藤子・F・不二雄、監督:芝山努、脚本:岸間信明、制作:シンエイ動画。



<あらすじ>

のび太は台風の子供を見つけてフー子と名付けた。フー子を草原に連れて行くと、風の民スンとテムジンを偶然助けることになった。風の民に風遊びを教えてもらい楽しむのび太一行であったが、フー子をペットにしたいスネ夫の欲望が悪党ウランダーの心を呼び寄せ、フー子を誘拐してしまった。

フー子は竜マフーガの一部として生まれた子供で、マフーガを復活させるためにウランダーに狙われていた。さらに背後には未来人のストームがいてウランダーを操っていた。復活したマフーガは風の民の国を破壊。しかしのび太らを救おうとフー子が反抗した。フー子もマフーガも消滅。ストームはタイムパトロールに捕まった。

<雑感>

ドラえもん映画第24作。初見。しかもタイトルさえまったく見たことのない作品。風を操る人間というアイデアが面白い。題材が映像向き。風を操るせいでキャラクターがふわふわしている映像もよかった。初期のころと比べると背景がリアルになっていたかな。

美しい世界で風と戯れて遊ぶ世界観が、ドラえもんの表現を一段押し上げた気がする。悪かったところは声優の衰えが目立ってきたこと。2003年でかなりきつい。スネ夫もぎりぎりだ。

☆4.5。個人的にはアイデアが好きだった作品。ただ、タヌキと紹介された生き物の尻尾の模様が縞々になっている。タヌキにアライグマの尻尾をつけるのはいい加減やめるべき。