「JFK」(1991年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

オリバー・ストーン監督によるアメリカのドラマ映画。出演はゲイリー・オールドマン、ケビン・コスナー、シシー・スペイセク。

 



<あらすじ>

ケネディが暗殺された。犯人はすぐに逮捕され、さらに犯人も射殺された。ニューオリンズ州の地方検事ジム・ギャリソンは事件に疑問を持ちFBIなどの妨害を受けつつも捜査を続行した。するとウォーレン委員会が発表したオズワルド単独犯行説では説明できない事柄が多くあると気づいた。

一方で事件関係者は次々に死んでいく。やがてギャリソンは、軍の極秘任務でキューバ侵攻のゲリラ作戦を行うマングース計画を進めていた元FBI捜査官ガイ・バニスターやフェリーたちが暗殺を謀っていた事、そしてその首謀者が実業家として知られていたクレー・ショーであることを突き止めた。

ところが大事な証人をまたしても殺されてしまう。さらに家族が脅迫を受け、私財を投じて調査を続行してきたギャリソンは岐路に立たされた。そこに謎の人物が現れ、暗殺事件は軍とFBI、CIAらによるクーデターだったと話した。意を決した彼は、クレー・ショーを暗殺共謀罪で逮捕、告訴した。ところが今度はJFKの弟ロバート・ケネディが暗殺された。

ギャリソンの奮闘むなしく、裁判でクレー・ショーは無罪となった。彼はすぐに殺されてしまう。ギャリソンもまた念願だった判事に選出され、大人しくなっていく。

<雑感>

この作品は長いので1回しか見ていない。感想記事がなかったので追加しておく。

いわゆる陰謀論扱いされているJFK暗殺の複数犯人説を追った作品。オズワルドの単独犯行を覆すような証人は全員殺され、生きているのはギャリソンだけ。ウォーレン委員会の報告書は2029年に全面公開される予定だが、これも真実が書かれているとはだれも思っていない。

むしろ、ウォーレン委員会の文書が公開されれば何かがわかると期待させておいて、内容はオズワルドの単独犯行説を強調したもので、2029年にすべてを終わらせたい意図がありあり。まず本当のことは書かれていないと思う。

☆4.2。運転手がとどめを刺している映像が世間を騒がせたとき、好事家のオレはずいぶんはしゃいだものだった。