「ゴッドファーザー最終章 マイケル・コルレオーネの最期」(2020年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

フランシス・フォード・コッポラ監督によるアメリカのドラマ映画。出演はアル・パチーノ、ダイアン・キートン、タリア・シャイア。

 



<あらすじ>

バチカンへの寄付行為によって社会的な地位を得たマイケル・コルレオーネは、非合法な活動から引退して組織を合法なものに改めようとしていた。しかしアンソニーはマフィアの活動とともに父を嫌悪しており、オペラ歌手を目指していた。そこでマイケルは兄ソニーの息子ヴィンセントを跡取りに考えていた。後見人はマイケルとジョーイ・ザザ。ところがファミリーと信頼関係があったはずのザザが、ドン・アルトベッロについてしまい反乱を起こした。これにより多くの同士が死亡した。

反撃に出なければいけないところであったが、マイケルはかつてのマイケルではなくなっていた。合法化への意志は固く、アンソニーとの和解も諦めていない彼は、さらに糖尿病を患って生命の危機にあった。そんなマイケルの姿を見て焦ったヴィンセントは、コニーの支援を受けてザザを殺す。マイケルはこの単独行動を諫めるものの、穏便にすまそうとするマイケルの周囲は、彼の命を狙う暗殺者だらけだった。バチカンから名誉を授かった彼を快く思わない者は多かったのである。

マイケルは前妻ケイと和解した。そしてゴッド・ファーザーの地位をヴィンセントに譲って自身は引退した。ヴィンセントはマイケルの娘と恋仲になっていたが、もはやマフィアとは縁を切りたいマイケルは地位を譲る条件として彼女と縁を切ることを受け入れた。

アンソニーのオペラデビューの日、家族で観劇に出掛けたマイケルたちであったが、報復しか頭にないヴィンセントは対立幹部3人を暗殺した。彼らの元からやってきていた暗殺者はマイケルを襲撃して負傷させるが、この際に娘が射殺されてしまった。家族をすべて失ったマイケルは絶叫する。この後引退した彼は故郷シチリアで孤独のうちに死んだ。

<雑感>

「ゴッドファーザー PART III」(1990年作品)の再編集版。コッポラ監督の作品はオリジナルの完成度が高いから、あまり変わらない印象。面白いけれども。

☆5.0。何か違ったところが見られるのではと期待するとそれほど違わず期待外れになる。「ゴッドファーザー PART III」のリマスター版だと気構えて観れば問題なく面白い。