「プラチナデータ」(2012年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

大友啓史監督による日本のミステリ映画。出演は二宮和也、豊川悦司、鈴木保奈美。

 



<あらすじ>

全国民の遺伝子情報を国家が管理するプラチナデータにより、日本は犯罪の検挙率100%を達成した。システムの開発者神楽龍平はDNA検索システム「NF(Not Found)13」に絶対的な自信を持っていたが、刑事の浅間玲司は懐疑的であった。

神楽の協力者でプログラマーの蓼科兄妹が殺された事件が起きると、警察は神楽を怪しんでマークした。神楽は自信満々に被害者の爪に残されていた遺伝子を解析した。すると検出されたのは自分自身のものであった。身に覚えのないことであったが、神楽は逃げた。

逃亡を手助けしたのは同僚の白鳥であった。彼は蓼科兄妹がNF13に潜ませていた真のプラチナデータであるモーグルを探してほしいと神楽に持ち掛けた。神楽の犯行を怪しんだ浅間玲司は、彼が二重人格であることを知った。その人格はリュウという。リュウの犯行を怪しんだものの、浅間に協力した神楽は、モーグルとは上級国民を犯罪捜査から除外するシステムであることを突き止めた。

真のプラチナデータとは、政治家や官僚を含んだまさに全国民を対象にしたものだった。モーグルを使い調べたところ、犯人は恩師の水上洋次郎教授だった。優生論者だった彼の危険思想に気づいた蓼科兄妹は彼に殺されていた。そして水上教授を殺したのはリュウだった。

リュウこそ神楽のもともとの人格だった。リュウは殺人罪で連行された。

<雑感>

これも東野圭吾の原作なのだが、酷いなぁ。遺伝子情報で犯罪捜査はそもそも無理だし、上級国民を除外するシステムといっても、捜査第二課が担当する事案なんか遺伝子は関係ないし、これを読んで納得する層というのはいかがなものだろうか。検挙率100%にはならないぞ。

☆1.4。お芝居云々の前に内容に納得がいかない。シビュラシステムよりあり得ないな。