「どろろと百鬼丸」(1969年作品)第1話(百鬼丸の巻・その一) 感想 | 深層昭和帯

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旧作の「どろろ」がGyao!に置いてあったので視聴。冬アニメで新作が始まる予定だ。



当時すでになくなりかけていた白黒作品。内容が強烈であるため、カラーでは子供たちがドン引きするのではないかとの配慮から制作側から提案された。

旧作の「どろろ」は、2クール目14話からはギャグアニメになっている。「どろろと百鬼丸」と改題されたのも14話からだ。そこから先の内容は正直酷い。作るのが精一杯になっている。のちにリアルロボット系の大家となる高橋良輔などが必死に間に合わせて作り続けただけの作品だ。

これは低視聴率に悩んだ手塚自身が決めたことなので仕方がないが、漫画も途中で打ち切りのようになっており、それが続編などを生み出していく結果に繋がっている。そうはいっても、不完全な続編ばかりなのが玉に瑕で、完全な形で、つまり手塚さえ投げ出した百鬼丸がすべての欠損部位を集め切るところまでオリジナルでやってくれる作家の登場が望まれるところだ。

古い作品でどうかと思ったが、意外に楽しめた。主題歌を歌っているのは先ごろ亡くなられた声優の藤田淑子さんだ。