「ベイビー・ドライバー」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

エドガー・ライト監督によるアメリカのアクション映画。出演はアンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ジェイミー・フォックス。

 



<あらすじ>

難聴のベイビーは驚異的なドライビングテクニックを買われて逃がし屋として働いていた。耳鳴りがする彼は常に音楽を鳴らしていないといけない、彼の育ての親はもう老人で耳が聞こえない。ふたりは静かに暮らしていた。ベイビーは音楽好きのダイナーの女性と親しくなった。

足を洗うと決めたベイビーに、最後の仕事が割り振られた。銀行強盗の逃がし屋の仕事だった。何とかやり遂げた彼は、ピザの配達の仕事を始めたもののやはり腕を惜しまれて裏の世界へと引き戻された。郵便局を襲撃すると、相変わらず彼の仲間たちはやりたい放題で平気で人を殺す。嫌になってわざと事故を起こした彼は彼女ちっ所に逃げようとしたが、FBIに捕まってしまう。

逃がし屋であった彼は、仲間と同じように平気で人を殺すことはなかったため、禁固5年で仮釈放になった。刑務所の外では彼女が待っていた。

<雑感>

やたらとノリのいい作品で、編集が上手いのか監督が自分でやっているのか知らないが、完成度の高いフィルムに仕上がっていた。カーアクションがこの作品の見どころ。バンバン警官を殺すところなどは誇張が過ぎる気がしたが、よくわからんけど監督の趣味なんだろう。

この作品のいいところは、キャラクター造形に工夫があるところ。事故の影響で耳鳴りがするからいつも音楽を流している主人公と、ダイナーの働く底辺の白人。イキリ散らかし禿げ散らかしている主人公が出てこないところが新鮮。もうああいうのは本当にどうでもいい。

☆3.9。結構高そうな車をバンバン壊していて笑ってしまった。