「ヒドゥン・シークレット」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

マイケル・フェイファー監督によるアメリカのサスペンス映画。出演はパリス・スミス、ヴァネッサ・マーシル、エディ・マクリントック。

 



<あらすじ>

ベイリーが大学終了が見えてきたので久しぶりに実家へ戻ってみると、シングルマザーの母の家にヒューゴなる怪しげな男が潜り込んでいた。母はヒューゴに夢中で、健康食品販売をしている彼の趣味に会わせまくっていた。しかもヒューゴは父親の形見のパソコンを勝手に使っていた。

どうにも胡散臭い男であったが、父親のパソコンをいじる以外におかしな点はない。しかしベイリーにはそれが許せなかったので反発心を抱いていたところ、彼女のスマートフォンがなくなる事件が起きた。絶対に怪しいと睨んだベイリーは、友人らの協力で男のことを探っていくと、多額の借金があることが分かった。だが、シングルマザーのベイリーの家にそれほどの金はない。

さらに探っていくと、どうやら何者かに殺された父親が持っていた仮想通貨が狙いだとわかった。ヒューゴは父を殺して彼が仮想通貨を所持していることを知っていたが、パスワードがわからずアクセスできないのだった。それでパソコンやスマートフォンを漁っていたと判明した。

正体を現したヒューゴはベイリーを人質にしてパスワードを奪おうとした。ベイリーのボーイフレンドが男を殴って決着がついた。パスワードはみんなが知恵を出し合って探し当てた。一家は金持ちになった。母親は、死んだ夫のことを忘れていたことを恥じた。

<雑感>

アメリカのテレビ映画なので、クオリティは安定している。血が飛び散らないので安心して楽しめる。テレビ映画は常に一定以上のレベルにあるので、外れが少ない。たまに「激突!」みたいな傑作が生まれたりもする。

この作品はそれほど傑作ではないが、夕飯食べながら視聴するには十分なレベルにある。劇場作品のようにパンチが効いていないのは仕方がないところだ。

☆3.5。死んだ旦那さんは、ベイリーが生まれてすぐに将来設計を開始したしっかり者という設定で、そのことを思い出した母娘がパスワードに気づくことになる。優しい脚本である。