「キング・ホステージ」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

スティーヴン・C・ミラー監督によるアメリカのスリラー映画。出演はニコラス・ケイジ、ジョン・キューザック、エイドリアン・グレニアー。

 



<あらすじ>

J・Pとマイキーは兄弟だった。J・Pは真面目に働いていたが、マイキーは麻薬の売買に手を出した。ところが縄張りを荒らされたことで組織の怒りを買って麻薬を奪われてしまった。妻と娘にも去られ、何も上手くいかないマイキー。そんな彼が誘拐されて身代金の要求がJ・Pのところに来た。

警察は動いてくれず、弟は友人の警官サルとともに行方を捜した。狂言の可能性もあったが、J・Pは兄を信じた。組織は本当に兄を誘拐しており、さらに兄の娘も誘拐していた。絶望した妻は自殺未遂を図り、一家はボロボロ。J・Pは兄を救うには組織のボスを殺すしかないと考えた。

誘拐された人間を救い出した後に、J・Pは身代金の受け渡し場所へ向かった。鞄を渡したがそこには爆弾が入っていた。敵をすべて吹っ飛ばし、J・Pはまた兄と仲良く遊ぶようになった。

<雑感>

愚兄と賢弟の話は兄弟の仲が悪いことが多いが、この作品は愚か者の兄をずっと弟が慕っているところが珍しい。珍しいけれども、アメリカの映画にはたまにあるんだよな。どんな形であれ家族の繋がりだけは重要視する文化があるのだろう。

☆3.4。マイキーはバカだが弟思いなところもあって、根が悪人ではないと描写されている。日本基準で言えば十分悪人だが、アメリカの基準では善人の範囲になるのだろう。それにしてもろくでもない国だ。