「国士無双」(1986年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

保坂延彦監督による日本の時代劇映画。出演は中井貴一、原田美枝子、原日出子。

 



<あらすじ>

瀬高と小鹿の浪人ふたりは、将軍家御指南番伊勢伊勢守の贋者をデッチあげて金を稼ぐことを思いついた。町人を伊勢守に仕立てたふたりは、将軍家のツケで飲めや歌えの大騒ぎ。しかしすぐにおけらになって喧嘩が始まった。偽伊勢守はそのまま道場破りなどを繰り返して江戸へ向かい、瀬高と小鹿は本物の伊勢守に贋者のことをチクった。

旅の途中で本物の伊勢守の娘八重を助けた贋者は、本物に決闘を申し込まれたが勝ってしまった。ショックを受けた本物は修行の旅に出た。その後、お初にも惚れられた贋者は、どこに顔を出しても最後には買ってしまう。敗北を知りたいと調子こいていると、本物が修行を終えて戻ってきた。

ついに決闘と相成るが、やはり贋者が勝ってしまった。何でも欲しいものをやるといわれた贋者は、本物の妹八重を所望した。こうしてふたりは結ばれた。

<雑感>

山上たつひこみたいな映画だった。真面目な映画かと思って襟を正して観ようとしたのに裏切られたわ。でもこれはなかなか素晴らしい作品だったよ。山上たつひこファンのオレにはたまらないものがある。あくまで真面目にやっているのに喜劇になってしまう物語性が山上たつひこというものだ。

☆3.0。オレは嫌いじゃなかったが、こういう真面目なのにふざけた感じの作品が嫌いな人もいるだろう。そういう人は人間観察が足らない。こういうことも世の中にはあるのだ。

それにしてもみんな若い!