「風雲児信長」(1959年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

河野寿一監督による日本の時代劇。出演は中村錦之助、香川京子、里見浩太郎、中村賀津雄。

 



<あらすじ>

今川義元の天下取りを察した斎藤道三は、美濃の盾として尾張を利用すべく、娘濃姫を尾張の織田信長に嫁がせた。

尾張のおおうつけと称された織田信長は、父が死ぬと16歳で家督を相続して、数年後斎藤道三の招待を受け入れる。異様な装束での鉄砲隊を引き連れやってきた彼は、暗殺を恐れず、素早く礼装に着替えると道三の前に鎮座した。これに感服した道三は、信長に美濃を譲った。

上洛を狙う今川義元の大軍が尾張に迫り、清須城で動く気配のない信長に家臣団さえまとまらぬなか、信長は夜半起きだすと敦盛を待って出陣した。

<雑感>

古い作品のせいか、元になった講談のせいか、史実とはちょっと違うが、これはこれで面白いかも。微妙ではあるが。

いくらなんでもその改変はひどいんじゃないかと思われるのは、今川が攻めてきたおり、今川の先陣が三河勢で、人質になった竹千代を取り返すべく奮迅する部分。桶狭間の時すでに家康は今川の人質になっており、先陣ではなく先鋒、大高城への兵糧入れだ。

大高城兵糧入れは、家康の初陣ではなく、本多忠勝の初陣である。

☆3.4。間違いというより、元ネタになっている講談があったのだろう。