「バックトレース」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ブライアン・A・ミラー監督によるクライムアクション映画。出演はシルヴェスター・スタローン、ライアン・グスマン、マシュー・モディーン。

 



<あらすじ>

2000万ドルを奪った銀行強盗が仲間割れを起こし、犯人のひとりマクドナルドが逃亡した。残りふたりは死亡。金はどこに消えたのかわからない。捜査にはサイクス刑事の姿もあった。

7年後、マクドナルドは医療刑務所にいた。彼は記憶を失っており、事件のことは忘れていた。そんな彼にルーカスという人物が接触してきて脱獄を手伝うと告げて薬を置いていった。マクドナルドは薬を飲み、医療スタッフに化けた人物の手引きで刑務所を脱走した。

話を聞いたサイクス刑事は、線条痕から第三者の関与を疑っていたので、驚きはなかった。FBIはもっと詳しい情報を掴んでおり、それによるとマクドナルドは勤めていたセメント工場のオーナーの計画父さんによって仕事を失い、復讐として金を奪ったのだとわかった。

マクドナルドはルーカスらによって記憶を取り戻す薬の投与を受けた。そして廃工場に向かうと、その中の調査を開始した。薬の効果で断片的な記憶を取り戻すものの決定的なシーンに辿り着かない。そんなとき、自分たちの仲間はもっと多く、その中に警官がいたことを思い出した。

マクドナルドは、彼を助けた一味が自分の子供と妻であることを思い出した。彼は家族のために強盗を働いたのだ。金の隠し場所を思い出した家族は逃げようとした。だがそのころ事件の一味である警官のフランクスは悪徳警官たちと偽の情報を流してFBIを現場から遠ざけることに成功していた。

廃工場を調べていた警官を殺し、家族を追い詰めるフランクス。そこに彼を怪しむサイクス刑事が現れて悪徳警官一味を殺していった。サイクス刑事はマクドナルドの家族に対して、その金で逃げろと告げて事件は未解決なままになった。

<雑感>

これがまた、なんで勝手に判断しているのかと。お前のカネじゃねーぞと。善悪の判断をするのも刑事の仕事じゃない。メチャクチャなオチだなおい。

スタローンが完全な爺さんで、メチャクチャ弱そうなのに昔のイメージのままの役をやっている。酷いものだ。

マネーロンダリングする必要のない金を奪ったのなら、最初のところでかたをつけているはずだし、どうにもしまらない。個人的には刑事ごときが超法規的判断で2000万ドルを家族にやってしまうところにとてつもなく大きな違和感を感じた。

☆2.0。A級予算の失敗作だったね。