「イット・カムズ・アット・ナイト」(2017年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

トレイ・エドワード・シュルツ監督によるアメリカのホラー映画。出演はジョエル・エドガートン、クリストファー・アボット、カルメン・イジョゴ。

 



<あらすじ>

アメリカを謎の感染症が覆い尽くした。夫ポール、妻サラ、息子トラヴィスの3人は山小屋に目貼して隠れて暮らしていた。そこに夫ウィル、妻キム、息子アンドリューの家族が助けを求めてやってきた。ポールは相手が食料を持っているというので住まわせることにした。

感染症で義父を殺したポールは、疑心暗鬼になっていたものの、次第に家族は打ち解けるようになっていった。ところがアンドリューに発症の兆候が現れ、ポールとウィルは敵対関係に。互いに一定期間離れて暮らして発症しなかったらそれで良しとすることに決まった。

約束はしたものの、ポールを恐れるようになったウィル一家は水をパクって逃亡する計画を立てた。それが発覚すると喧嘩になり、まずはウィルがサラに殺され、キムとアンドリューも殺された。しかし発症したのはポールの息子のトラヴィスだった。

<雑感>

感染症に銃で立ち向かうバカなアメリカ人を予見したかのような作品。大した映画ではないのだが、モキュメンタリーではなくちゃんとしたカット割りのある作品なのでそれなりに楽しめる。緊迫感は結構あったと思う。でも、残されたのがポールとサラでちょっとガッカリ。

それじゃ余韻がなさすぎるのでは? 夫婦じゃん。ポール独りとか、ポールとキムとか、サラとアンドリューとか、その後のことを想像して楽しめるようなオチならもっと良かったはず。なんか黒人丸出しの子供だけが死んでもなぁ。

☆3.0。後味がしないというのは大きなマイナス。甘いか苦いかしょっぱいか、後味をつけてくれと。