「銀河英雄伝説(旧作)」第54話 感想 | 深層昭和帯

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第54話 ジーク・カイザー



<あらすじ>

ヤン・ウェンリーはラインハルトの旗艦ブリュンヒルトに降り立った。

ふたりは初めて対面し、お互いに敬意を表した。

ラインハルトはヤンの能力を見込んで帝国元帥にならないかと持ち掛けた。ヤンはこれを自分に帝国の水は合わないと断った。ヤンを処断するにあたり、ラインハルトはもし解放されたらどうするかと問うた。これに対しヤンは退役すると答え、ふたりの面会は終わった。

ヤンの退役は認められ、彼とフレデリカ、ユリアン、マシュンゴは地球に移住すると決まった。

ラインハルトは同盟に形ばかりの自治を認めた上で条約を締結、その屈辱的内容と無条件降伏に至った経緯を知った市民たちの怒りはヨブ・トリューニヒトに向けられたものの、彼は責任を取る形でいち早く辞任してまたしても逃げおおせた。

同盟へ駐留させる高等弁務官職の人選において、ラインハルトはロイエンタールを推したが、オーベルシュタインは上手くこれをはぐらかし、レンネンカンプをその職に就けた。オーベルシュタインはヒルダとともにオーベルシュタインの野心を見抜いており、彼の封じ込めに腐心せねばならなかった。

民衆の追及から逃れたヨブ・トリューニヒトはラインハルトに面会を求め、生命財産の保証と帝国領内での居住、身の安全を求めてきた。ラインハルトは彼を毛嫌いし会おうとはしなかったものの、条約で決まった以上要求は認めるしかなかった。

諸事を済ませ帝国オーディンへと戻ったラインハルト・フォン・ローエングラムは、まだ幼児のカザリン・ケートヘン1世を退位させ、帝位を自分に譲る旨の誓約書を書かせ、自らのローエングラム王朝初代皇帝となった。

<雑感>

という話。

ヤンとラインハルトの会話において、民主政治の問題点が語られている。ラインハルトは帝国初代皇帝ルドルフにしろヨブ・トリューニヒトにしろ、民主政治は独裁者を生み出す温床にしかならないとこれを忌避したが、ヤンは帝政は有能な人材を排出することが稀で、まだしも民主選挙の結果の方に従う気になるという旨を発言している。