「デンジャラス・トレジャー 狙われた秘宝」(2016年作品)感想 | 深層昭和帯

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アミン・マタルカ監督によるアメリカの冒険アクション映画。出演はスタナ・カティック、ラザ・ジャフリー、アルフォンソ・バッサベ。

 



<あらすじ>

死海文書の発掘を秘かに行っていたアメリカ人考古学者のデイヴィッドが砂漠で何者かに殺された。LAの女医レイチェルに弟が死んだころが知らされ、彼女はすぐさま身元確認のためにアンマンへ飛ぶことになった。死体はデイヴィッドに間違いなかったが、引き渡しは拒否された。

デイヴィッドの死の原因を探るうちに、レイチェルはフランス人富豪のデュ・プレシの資金提供によって弟が死海文書の違法発掘をしていたことが明らかになった。死海文書はカルト集団も狙っており、現地の警察は神経質になっていた。

レイチェルの安全確保のために国務省のジェイクが付き添っていたが、彼は国の命令でデイヴィッドと死海文書のことを調べるようにと命令されていた。デイヴィッドは発掘に成功したのに、デュ・プレシへの引き渡しを拒否していたのだ。

ふたりはカルト集団に捕まったが何とか逃げ出し、レイチェルは遺体にあった傷から死海文書は彼の恩師ファワズ・アザムのところにあると確信して教授を尋ねた。確かに教授はそれを持っており、彼女に手渡した。教授は殺されてしまったが、ベルトランの車で彼らは何とか窮地を脱した。

ところが協力者のはずのベルトランは秘密結社の人間だった。彼はジェイクとレイチェルを仲違いさせた後に正体を明かし、レイチェルを殺して死海文書を奪おうとした。レイチェルと彼女を助けようと追ってきたジェイクはカルト集団を退け、死海文書は無事に保護された。

<雑感>

陰謀論者にはお馴染みの死海文書をめぐる冒険。レイチェルとジェイクはユダヤ教徒とイスラム教徒という関係で、融和的な話も盛り込まれている。

死海文書を何かすごいものだと考える人にはたまらない内容なのかもしれないが、正直そんな古い経典に何が書いてあろうと知ったこっちゃないので殺すの殺さないの、大騒ぎしていてもあまりピンとこない。歴史的な価値が大きいのはわかるけども、この映画は歴史的な価値にはあまり触れていない。

☆3.8。アクション映画としては単純だけども楽しめる内容。ところどころファンタジー。