「羊と鋼の森」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

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橋本光二郎監督によるヒューマンドラマ。原作は宮下奈都。主演は山﨑賢人。

 



ピアノの調律師を目指した青年が、仕事を通じて自分の内面にあった原風景に気づく物語。

【雑感】

美しいイメージ映像のような作品。いわゆるお仕事ものの作品で、一途に働く中でその世界のプロにしかわからない世界へと入っていく、日本ならではの物語構成。仕事の完成度を追い求めるうちに神の領域に入っていくパターンの一種で、それが過去に自分が体験した森の中の音の世界へと通じているとされている。

こういうお仕事ものは外れが少なくて、似たパターンの作品ばかりなのになぜか見入ってしまう。この作品もゆったりとしたイメージと、仕事として締め切り時間を両立させる難しさなどが描かれている。まさにお仕事ものに外れなしだった。

☆4.2。森の中の緑のイメージを全体に持たせているのだから、もう少し発色にこだわって欲しかった。