「曇天に笑う」(2018年作品)感想 | 深層昭和帯

深層昭和帯

映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

本広克行監督による漫画原作の実写化映画。主演は福士蒼汰。

 



断っておくと、原作を読んでないし、アニメも観ていない。この映画のことしか知らない。その感想としては、話は面白かった。福士蒼汰も役柄に合っていた。コスプレ時代劇だけど、そんなに悪くはない。でも、全然盛り上がらない。なぜ盛り上がらないのか。

なぜ作品に惹きつけられないのか。スペクタクル大作を観たはずなのになぜこんなに空虚なのか。満足感に乏しいのか。脚本なのか演出なのか演技なのか。これは邦画にとっては大問題だと思うよ。これだけの内容でこれだけの規模の作品でこの程度の感情移入しかさせられないのって。

手に汗握る展開で息をもつかせないとか、過剰なまでの装飾で物語世界に誘うとか、迫真の演技で魅了するとか、誰かが過剰にならないと熱量って生まれないんじゃないかな。~を観るだけで価値があるって思わせてくれないと。しかもこの作品にはすべて揃っているわけだし。

最終的にはOKを出している本広克行監督の責任なんだろうけど、誰も本気で作ってないかのようなこの停滞した感じは、すべての関係者が言い訳できないレベルだと感じたな。

☆2.5くらい。お金かかってるのにもったいないよね。