「プロディッジー」(2019年作品)感想 | 深層昭和帯

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映画、ドラマ、アニメ、特撮など映像作品の感想を中心に書いています。

ニコラス・マッカーシー監督によるアメリカのホラー映画。出演はテイラー・シリング ジ、コーム・フェオア、ジャクソン・ロバート・スコット。

 



<あらすじ>

サラとジョンの子はたった22日で出産された。生まれた子はマイルズと名付けられた。マイルズは5か月で言葉を話し始め、エリートが通う小学校に入学した。

ところが彼はベビーシッターを怪我させたり、学校の同級生を殴ったり(好きな女の子が原因)して正確に問題がある。知能もある部分は異常に発達しているが、ある部分は遅れている。サラは心理学者に息子の寝言の音声を渡した。それはハンガリー語で猥雑な言葉だった。

マイルズは盗聴器を仕掛けてサラとジョンの会話を盗み聞ぎするなどとても子供とは思えない行動を取った。気悪がったジョンは家を出ていくことになった。するとマイルズはベッドで寝ているサラの身体を触るようになった。犬は殺され、ベビーシッターは寄り付かなくなった。

マイルズは心理学者の調査を受けた。そのあと彼がいなくなってから、学者はエドワード・スカルガという犯罪者の名前をサラに教えた。それは猟奇殺人鬼であった。マイルズは彼の犯罪から唯一逃げ延びた女性の体験記を隠し持っていた。

ジョンはマイルズを施設に入れようとした。するとマイルズは父親の首を切った。自動車は事故を起こし、ふたりとも病院に収容された。

サラはエドワード・スカルガの事件被害者の女性に会いに行った。彼女は優しく歓待してくれたが、サラは彼女に銃口を向けた。しかし撃てなかった。そこに車に乗っていたマイルズが下りてきた。彼はスカルガしか知らない科白を喋った。あっという間に彼は事件を生き延びた女性を殺した。

サラはマイルズを撃とうとした。だが撃たれたのはサラだった。子供に銃を向けるサラをみて、近所の農家の老人がサラを撃ったのだ。

こうしてスカルガはマイルズの身体を乗っ取った。

<雑感>

犯罪者の転生というアイデアがなんとも陳腐というか、転生の意味を理解していないわけだが、ホラーとしてはそこそこ怖かったんじゃないかな。ホラーって怖ければいいんでしょ? だったら十分鑑賞に堪えうる作品だったはず。

ただ犯罪者の魂が転生するというアイデアがあまりにひどすぎ、ラストシーンも子供を過剰に守ろうとするアメリカ人の神経を逆なでする「帰ってきたウルトラマン」みたいなアイデアだし、これは高評価は得にくい作品かもしれない。

☆3.0。でもホラーに何を求めてるんだって考えれば、別に何も求めてないはずだ。だからオレはこんな感じでいいのだと思う。