飛鳥カナ配列 ☆未来の子供たちへの贈り物☆ -19ページ目

腱鞘炎は配列で防げる etc...

前回はせっかくメジャーネタにチャレンジしたのですが、反応が若干一名というか、 

正確にはUジローさんの下の記事しかありませんでした。 

 http://ameblo.jp/ujiro/entry-10009738217.html


同情票一票だけということで、ここはスポーツライターへの道!はあっさり捨てて 、

再び無味乾燥な配列ネタをウダウダと書く人に戻ることにします。。。W  

で、これは、飛鳥スレ↓あたりにあったものの回答になります。 
http://pc7.2ch.net/test/read.cgi/pc/1111550971/260-276  
というか、例によって触発されて書いてしまった長文です。。(^^;; 
 
>>276さん
 
>だれか興味があったら、ASDF JKL: だけで計算してみて下さい 
 
M式のページの国研データを元に計算してみました。 
ローマ字は「じゃじゅじょ」にJを使うことにして 
若干修正しました。 
また飛鳥は、最新配列 21世紀-326版↓です。 
http://ameblo.jp/asuka-layout/entry-10009282836.html  
 
時間が掛かるため、飛鳥と三大入力法のみの比較としました。 
 
 
___左ASDF___JKL;_合計_ 
ローマ字._18.51%___7.46%_._25.97%  
JISカナ._12.10 ___7.45%_._19.56% 
ニコラ_22.86%___26.65%__49.5% 
飛鳥~_24.83%___31.87%__56.7% 
 
但し飛鳥は、この8個のキーの使用率を何が何でも上げる 
ことは意図していません。他に問題がなければ上げようと 
いうスタンスです。 
 
 
清音濁音の位置に何の制限もない飛鳥では、やろうと思えばこの 
8個のキーの使用率の合計を70%くらいまで上げることも可能です。 
 
しかしそれをやると、確実に弱い左の小指や薬指あたりにダメージ 
を与えたり打ち難い運指やシフト関係が大量に生じてしまいます。 
 
これでは「打ち易い配列」ではなく、 
「数字データ最優先の打ち難い配列」になってしまいます。 
 
同じことはカナ配列で無理に交互打鍵の最大化を 
目論むときにも起こります。 
誰かさんの表現を借りれば、「本末転倒を絵に描いて 
額に入れたみたような状況が出来するわけ」です。 
 
 
やはり、シフト側はJKL当たりを除くと、打ち易い上下段の 
キーの表よりは遅かったり打ち難くかったりするものです。 
 
ですから、この8キーのシフト側に置くカナや記号は特にシフト 
の連続が起こりやすいものを厳選して、基本的には打ちやすい 
キーの表より大分出現率の落ちるものにしています。 
 

凡例:「Aう626」 Aキーには「う」が乗っておりその出現率は6.26% 
親指シフトは 表逆裏の順 飛鳥は最新配列 21世紀-326版 

左 
 
ニコラAう626を158 S419じ149あ139 Dて213で137な171 Fせ154ぜ19も101 
飛鳥 Aき241わ53だ72 Sし419お100ち125 Dう626な171が189 Fて213ら120り154 
JISカナ Aち125 Sと266 Dし626 Fは223 
 
JISカナ A1.25% S2.66%.D6.26% F2.23% 
ローマ字  A11.3% S5.8% D1.4% F0%  
ニコラ   A7.84% S7.07% D5.21% F2.74%  
飛鳥    A3.66% S6.44% D9.86% F4.87% 
 
右 
ニコラ Jと266ど98お100 Kき241ぎ56の393 Lい651ょ105ほo19 ん574っ162  
飛鳥 Jん574る226く267 Kい651す251れ124 Lか319ま105れ124 ;た261で167さ118 
JISカナ Jま1.05 Kの393 Lり154 ;け96 7.45% 
 
 
JISカナ J1.05% K3.93%L1.54%;け0.96% 
ローマ字  J0.25% K7.20%L0.01%;0%  
ニコラ   J4.64% K6.90 L7.75 7.37% 
飛鳥    J10.6% K10.26.L5.48 5.46% 
 
特に左の小指や薬指や人差し指のような弱い指は、 
コンマ何%ずつ使用率を削っていって、連日に渡る 
連続数時間の打鍵でも指が痛まないようにすること 
で今日に至っています。 
 
飛鳥では殆どのキーで使用率の高い順に 
表裏逆になっているのも注目してください。 
シフトが連続しない場合は、やはりこの順で速く、 
打ち易くなります。 
 
(ただ、基本的には一定のリズムで打つ飛鳥では、速く打てる 
 ホームキーの表だけでできている言葉だからといって速く 
 打つことは薦めません。打鍵のリズムがバラバラになってしまい 
 結局誤打鍵や打鍵疲労につながるからです。  
 
 むしろ、速く楽に打てる打鍵を増やすことで拗音や文末など、 
 指や打鍵の神経に余裕を持たせ、ここぞと思う部分の倍速打鍵
 などを実現しています。 
 また、何より長時間に渡る大量打鍵において、打鍵より内容 
 中心に頭が使えるので、打鍵作業の疲労を低減させています。) 
 
 
ニコラではKの「表き2.41%裏の3.93%逆ぎ0.56%」に見ら 
れるように、必ずしもこの順になっていないことも分かります。 
 
 
私の「中指最強説」の割りに、人差し指のJの方が中指のKより 
使用率が高くなっていることに気づいた人もいるかも知れません。 
 
しかしこれは中指の分担であるI,キーには使用率の高いカナ 
や読点が集中しているのに対して、人差し指の分担である 
YUHMNの合計の使用率がI,の合計よりずっと小さく 
なるため、結局中指の分担が最大になっているということです。 
 
飛鳥では指の負担やシフトのコスト、それに悪い運指など 
この8キーに打鍵を集中し過ぎることを妨げる制限の中で 
それでも最大限に「ホームキーだけで打てる打鍵を増やす」 
ことを、意識的に配列しています。 
 
このため、全ての配列の中でホームのASDFJKL;の 
8キーで打てる割合が一番高くなっているわけです。 
 
あっ、もう一つレスしておこう。 
 
>>266 :名無しさん :2006/03/06(月) 06:37:11 0  
>指を伸ばすのを嫌うのって、腱鞘炎に特有の症状では?  
>健常者には関係がない。 
 
 
あのね、生まれた時から腱鞘炎の人はいないの。 
 
腱鞘炎になったら、事実上もう打鍵はできないんだから 
「腱鞘炎の人のための配列」なんかもないのね。 
 
腱鞘炎にならないために、どう配列するかが大切なんだ。
 
つまりここは文字打鍵のお話をするところだから、指を伸ばす打鍵の 
ような、指の負担を無視した入力法で大量打鍵するから、健常者の人   
が腱鞘炎にかかるっていうことを、おじさんたちはお話しているのね。 
 
で、腱鞘炎になったら打鍵速度もヘッタクレもないでしょ? 
打鍵が辛いから、何にも打てなくなるからね。 
 
だから、入力法で一番最初に考慮するのは打鍵速度なんかじゃない。 
 
「指が痛くなったり腱鞘炎にならないように、弱い指に負担を掛けない」 
ってことが一番重要なわけ。 
 
おじさんがこことか2ちゃんで一回の記事で一万字前後みたいな 
長文打ってるのも、連続数時間の打鍵でも指にダメージが 
ないのを、自分を実験台にして確認している意味もあるんだ。 
ネットには発表しない大量評価打鍵はその何十倍もあるよ。 
 
それで、前は指が痛くなったりしたから、痛くなった指の 
負担をコンマ何%単位で削っていくとか、色々やったから 
今はもう、飛鳥で打って指が痛くなることはなくなった。 
 
車の開発で言うと、色々な条件での耐久走行をするように、 
配列の開発では、毎日数時間に渡る大量の評価打鍵を何年 
もしないと話にならないんだ。 
 
それと、指の相対的な強さとか、皆んな同じようなものだしね。 
 
確かに、一月やそこら配列をいじったくらいでは自分の 
思いこみで、「これは打ち易い」と決め込むこともある。 
しかし、毎日十時間とか何年も打ってたら、そんな決めつけは、 
すぐ指が勝手に誤打鍵したり痛くなって打つのをいやがるから、 
間違っていることはアホでも気づくんだ。 
 
一人の人間が集中して長期間やって作ったものは「普遍性」を持つんだね。 
 
これは芸術でもそうで、別にピカソやベートーベンは 
周りの人に「これどう思う?」って一々聞いて回って、 
改良を重ねて描いたり作曲したんじゃない。 
配列だって、同じことなんだ。 
求められるのは、混乱するだけの「他者からの意見聴取」なんか 
じゃなくて、徹底した「自己との対話」なんだね。 
 
下の記事に書いたしーちゃんだって、対象を他者ではなくて自分が求める 
最善を極めたから、それが他者にも評価されて金メダル取れたんだし。。  
 
大体、理想を言ったら1000人のテスターとかいう話になるけど、 
その一日千万円とかの人件費は誰が出す? 
 
出せなかったら、そんなこと言ったり考えたりしたって仕方がないので、 
自分をテストケースにする以外方法がないんだ。それに、開発費があった 
としても、船頭多くして船山に登ることもあるしね。 
 
それに、指のダメージを確認するのは、一人が何千時間も打つのに意味がある 
ので、千人が十時間ずつ手分けして打って、それで指に問題がないと言っても 
一人が何万時間打ったのとはまるで別だから、参考にならない。 
 
ただ、指の絶対的な強度は人により違うから、配列は弱い人に合わせないと 
タイプを沢山打つOLみたいな指の強くない人に腱鞘炎が大量に生じてしまう。 
指の強い人の方はまだまだ指の強度に余裕があるけど、楽に越したことはない。 
 
だから、配列作りでは、最終的には一人の人が毎日何時間も実際と 
同じように「文章の内容を考えながら打つ」ことをして、それでも 
指に問題がないことを確認しないといけない。 
 
これ、お金があってテスターを雇えてもなかなかできることじゃない。 
タイピストなんかは、文章を写すのはできても、そうそうこんな風に言いたい 
ことが沢山あって、幾らでも打つ文章が沸いてくるってことはないからね。 
 
でも、これ殆どの配列では試さないで決めちゃってるんだ。 
 
まあ、月はUジローさんが毎日頑張ってブログ書いているから、 
飛鳥の次に実用的な評価打鍵をやってる入力法なんだけどね。 
 
ただ、いくら中指最強説でもあれだけ中指を酷使するのはどうかと 
思ってたら、Uジローおじさんも「最近中指が痛くなってきた」 
って前に書いてた。 
 
でも、そんなに毎日沢山打たないんなら、キーボードを 
選ばない月には、いいところも沢山あるんだけど。 
 
で、月はともかくメジャーどころはみんなまともな評価打鍵やってない。 
 
それは、作られた当時には、こんな風に誰もが沢山タイプする 
時代の到来を予想できなかったから、仕方がない部分もあるんだ。 
 
また、ローマ字やJISカナに比べると最近作られたニコラ 
や新JISでも、それ以前に早く決める必要があったので、 
評価打鍵は、「まあ、こんなもんか」で終えてた節があるね。 
 
ローマ字みたいに打鍵数が親指シフトの1.7倍くらいになると、腱鞘炎 
にならないようにすると、書ける文字数はどうしても限られる。 
 
でも、そういうのは毎日一万字とか打つ物好きレベルの話だから、 
殆どの人には関係ないと言う人がよくいる。 
 
現実は、関係ない積もりの人がライターとか作家になるかも知れない 
から、そういうことに配慮しておくことが配列作りのイロハなんだ。 
 
物書きじゃなくても一日数時間、PCに張り付いて文書書いたり 
読んだりする人は、公務員やサラリーマンには大量にいるしね。 
 
で、君が将来そういう人になった場合、自分が覚えた入力法で 
沢山打ってたら腱鞘炎になったりするといやでしょ? 
 
だから、これからの入力法は「長距離打者」向け、つまり大量打鍵 
するときの指の健康が、何よりも一番に考慮されてないといけない。 
 
ランキング入りしていたタイパーさんなんかで、 
「腱鞘炎になったから引退した」っていう人がよくいるでしょ? 
 
あれ、ローマ字とかJISカナとかで無理に打ってるからああなるの。 
 
でも、QWERTY配列のローマ字とかJISカナは、所詮明治時代 
とか大正時代に、手動タイプで一日にせいぜい数百字打つくらい 
にしか使われなかった、手動タイプのための配列だから仕方がない。 
 
だから決してJISカナやQWERTYのローマ字それ自体が悪いんじゃない。 
ニコラや新JISだってそうだ。 
 
ああいうのはタイプライタ時代や、PC用でもネット以前の 
主に清書用の要求にはそれなりに応えていた入力法なわけ。 
 
JISカナで上2段の使用率が高いんだって、上の2段は手で隠れない 
からよく見えて、打つキーが探しやすいというメリットもあるんだ。 
 
カナを目で探して100%確実に打つという当時の要求に応えた配列なんだね。 
 
タイプライタでは打ったものは消せないし、修正すると汚くなるから、 
(当時は)100%正確に打てるとは思われていなかったタッチタイプは 
前提になってなかったんだ。 
 
それに、タッチが重くてストロークが長いタイプライタでは 
上の2段が打ち易いのは、おじさんの経験からしても事実 
 
>>273君は 
>キータッチが昔のタイプライター並みに重いキーボードなら、 
 
なんて言ってるけど、この人タイプライタ一度も触ったことなくて書いてるな。 
 
おじさんは、タイプライタ歴も長いし、その後、PC-8001とか 
FM-8とかのマイコン時代から色んなキーボード触ってきた。 
 
でも、この世にタイプライタ「並に」タッチの重い 
キーボードがあったら、一度お目に掛かってみたいね。 
 
それに、キータッチは軽いほどいいのが親指シフトの 
前提なんだから、重いキー云々は言っても意味がない。
まあ、どんな打鍵法であれ、余り重いキータッチでは指が 
辛くて、長い文章は打てないしね。 
 
今使っているキーボードのタッチが重いとか、シフトする親指の真下 
に変換・無変換キーがないというのなら、そういうのを買えばいいだけ。 
 
キーボードを断固変えない前提で、あれこれ考えるのもおかしい。 
 
確かに車みたいに高いのは買い換えも大変だし、実際 
ニコラ用の親指シフトキーボードも何万円もする。 
 
でも、飛鳥に向いた一般的なタッチの軽い日本語キーボード 
なんて、千円程度からその辺のPC屋に転がってるんだから。 
 
 
それはともかく、今の打鍵への要求はカナモジタイプライタの 
時代のものとは比べものにならない。 
 
だから、それに応えるのはPCのキーボードでタッチタイプ 
するための、新しいよりよく錬られた配列が必要ってわけ。 
 
昔の輸送手段は、カゴとか牛車とか大八車ぐらいだったんだけど、あれらだって 
当時の需要は十分満たしていたので、江戸時代とかには優れものだったんだ。 
 
でも、そういうの、今誰も実用で使わないでしょ? 
 
時代の要求が段違いになって、それに応えられる車とか電車 
とか飛行機が発達した。 
 
今でもローマ字やJISカナ使ってるのは、この時代に馬や大八車を 
使っているのと同じってことは、このくらいで分かってくれたかな? 

荒川静香:アスリートが芸術家に進化したその「時」 

毎度毎度無味乾燥な配列話も何なので、私もたまにはブログ 
らしく、世の中のメジャーな話題に触れてみます。 
 
きっかけは、私のコメントに対する141Fさんの三月二日の記事です。 
 
>金メダルを取ってから、荒川選手はさらに美しくなりましたよね。 
>結果を残すと人はこうも変わるものかと、改めて感じます。 
 
この前ググってみたら、141Fさんのきれいなブログ「Weblog 61℃」 
http://61degc.seesaa.net/  (私もネコ好きです>141Fさん) 
が見つかったので読んでみたら、141Fさんも飛鳥を 
試したのが分かって、コメントしたんです。 
 
しかし、それはどうでもよくて、問題は上の記事です。 
 
彼が村主ファンと書いてあったので、私は荒川ファンだとコメントで 
書いたのがきっかけで、141Fさんは上の記事を書いたようです。 
 
念のため言っておくと、この記事は、荒川ファンの私に対する外交辞令
を含む141Fさんの上の発言にマジで反論しているものではありません。 
 
いつもの、「お題拝借」ってやつで、今まで言いたかったことを 
あれをきっかけに書きたくなっただけです。 
 
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で、一体荒川選手は 
「金メダルを取って、結果を残してから、美しく変わった」のだろうか? 
 
私は、そうは思わない。 
 
彼女は、フリー演技の最初から美しかった。 
 
そして、金メダルを取って帰国した際の記者会見では 
例によって能面のように表情のない、相も変わらぬ 
「ぶっきらぼうなしーちゃん」だった。 
ミキティー・ファンが「荒川はブ○だから。。」と呼ぶあの表情だ。 
 
それでも氷上の彼女は、誰が何と言おうと美しい。 
 
上で私は、彼女は「最初から美しかった」と書いた。 
 
しかしその「美」は、あのフリーの前半と後半で全く異質なものだった。 
 
 
前半の彼女の美は、鍛え抜いた身体と、余人には 
不可能なほどの集中力がもたらすものであった。 
 
我々素人にも伝わってくる、異能ともいえるアスリート 
の、一挙手一投足が伝えてくるあの「厳しい美」である。 
 
クール・ビューティーとはよく言ったものだ。 
 
その「美」の質が一変したのは「あれ」の後だ。 
 
そう、異な・場右阿ー じゃなくて。。(^^;;  
イナ・バウアーの後。 
 
イナ・バウアーをしている途中から、彼女の表情から前半 
の厳しさが徐々に消えていったのを私は見逃さなかった。 
 
その顔には柔和な笑みさえ浮かんできたのである。 
 
次のトリプル・ダブルのジャンプに向かうとき、荒川はもう別人だった。 
 
明らかに彼女は全てを楽しんでいた。失敗への危惧など彼女にはもうなかった。 
 
前半の緊張の厳しさの生む美が、後半は優雅な美しさに置き換わっていたのだ。 
 
大好きなツーランドットに合わせ、荒川は今まで世界 
の誰もがなしえなかった優美な世界を氷上に表現した。 
 
その均整の取れた体は自由に宙を舞い、滑らかに移動した。 
 
日本人離れしたその長い四肢は、空中に美しい弧を描いた。 
 
明らかに、彼女の意識からは「メダルへの期待・失敗への恐れ」 
のような世俗的なものは完全に消え失せていた。 
 
彼女を動かしていたのは、氷上で舞う喜びのみであった。 
 
自らの演技が観客に深い感動を与えているという 
手応えも、その喜びを更に強くしていたかも知れない。 
 
何のポイントにもならないイナ・バウアーに 
荒川がこだわり続けてきたのは周知の事実だ。 
 
それが自己を最も美しく表現でき、それを観客も見たがったからだ。 
 
しかし彼女の美に心揺さぶられたのは、どうも観客のみではなかったらしい。 
 
確かにNHKのアナウンサーは「トリノの女神は荒川にキスをした!」と叫んだ。 
 
しかし、本当に彼女にキスをしたのは、そんな新参者の神などではない。 
 
それは、由緒正しい美の女神・ビーナスだった。 
 
「美」を求める荒川の飽くなき追求は、ついに天界にも知れ渡っていたのだ。 
 
究極のアスリートが演技を終えたとき、彼女は既に氷上の芸術家であった。 
 
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(ちなみに念のため広辞苑引いたら、美の女神は厳密にはギリシャ神話の 
 アフロディテらしいです。ヴィーナスはローマ神話の菜園の守護女神とか 
 いうなんかパットしない女神様だそうで、後にアフロディテと同一視され、 
 美と愛の女神と言われてるみたいです。  
 っと、突っ込みどころは芽のうちに摘んでおこう。。(^^;;) 
 
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私は、彼女の美の質が変わったのを、生放送の時に「何となく」感じていた。 
 
そして、演技が繰り返し放映されるたび、このことを考えざるをえなかった。 
 
そして、それが正しかったことが、後日のインタビューで確認された。 
 
荒川は、彼女の前の演技者であるコーエンの転倒も何も 
見てはいなかった。 
彼女は大きなヘッドフォンでツーランドットを聞きながら 
淡々とイメージトレーニングに専念していた。 
 
コーエンに最も近い場所にいた彼女には、地球の反対側の日本人の 
半数に聞こえていた観客の失望の声も何も聞こえていなかったのだ。 
 
最初のトリプル・トリブルをトリプル・ダブルにしろというコーチの 
変更の指示も、彼女にはその理由が分からなかったはずである。彼女 
はコーエンの取ったポイントを確認することもなくリンクに向かった。 
 
荒川の頭の中には、ほかの演技者との勝負など一切なかった。 
 
それが、前半のあの集中力をもたらした。 
 
彼女の言では、演技中は音楽以外の音は一切聞こえないらしい。 
ジャンプはともかく、スピンやスパイラルのように音は聞こえて 
きそうに思えるときにも、観客の拍手を聞いている余裕はないそうだ。 
 
スピンやスパイラルでレベル4難度を獲得するためには 
三秒間その動作や姿勢を維持しなくてはならない。 
 
そのため彼女は、「ワン・アイスクリーム、ツー・アイス 
クリーム、スリー・アイスクリーム」と、その三秒間を 
頭の中でカウントしているのだ。 
 
普通のワン・ツー・スリーの脳内発声では、一秒位しか掛から 
ないため、早く終わりすぎてレベル4にはならないからだ。 
 
しかし、カウントする必要がない(ポイントにならない) 
イナ・バウアーの時は、しっかり観客の拍手とどよめきが 
聞こえたという。 
 
それが、後半のあの変化を生んだ。 
 
観客の彼女への声援は、実は自らは姿を現せないビーナスが、 
美を体現している荒川を観客を通して後ろから押していた、 
その姿なのかも知れない。 
 
荒川が予定の曲から、以前のツーランドットに変更して 
開会式で歌われた曲と偶然一致したのも、彼女に奇跡を 
行わせるためのビーナスの周到な仕込みだったのだろう。 
 
 
 
ううん、尻切れトンボなんですが、天気もいいことだし 
この辺で、貼りを兼ねてに外出します。 
 
あと、彼女とミキティーの人間性や、そのフィギュアファッション?を 
それがこけてる(体ではなく衣装が)ミキティーのと比較したり、 
アホなマスコミのフィギュア報道の批評とかしたいのですが、 
きっと読みたい人いないだろうし。。(^^;; 
 
あっ、協会のお金が選手の養成に行かず天下り役員のビジネスクラス代 
(選手はエコノミー!)や報酬に消えてしまっているという話もあるな。 
それに民主党の話とか、あと、東横インとヒューザーの社長の話も。。(^^;; 
 
でも、絶対許せないのは、おい、そこのテレ朝! 
 
彼女の演技の芸術性が分からないのは見る目がないから仕方ないとして、 
金メダルの翌日にトリノのスタジオにわざわざしーちゃん呼んどいて、 
ミキティー特集のコメンテータにするって、アタマ大丈夫かああ!? 
 
今回唯一のメダリストで、欧米以外では初のフィギュア金メダリスト 
に対して取る態度ってもんがあるだろ!いくら何でも失礼過ぎる! 
 
権威筋に取るべき態度なんだから、それくらいはいつも強い 
ものにはゴマをすってるお前らなら、分かりそうなもんだが。。 
 
あらら、何十万人もいる一流大卒の自分たちの方が、一握りしか 
いない筋肉アタマの金メダリストより上ですか?ああそうですか。。 
 
 
 
で、私をこんなに飛鳥作りに走らせたもの。。。 
 
若い頃飛鳥があったら、雑文書きでもなんでもいいので、 
何かのライターを目指していたはずだからみたいです。 

文章に「コスト」を使うコスト

これは、2ちゃんの新JIS・月スレ
http://pc7.2ch.net/test/read.cgi/pc/1139243753/
の51さんの私に対する87から98に散在しているレスへの回答です。 
いや、例によってお題拝借かも。。(^^;; 
 
 
>「アンシフトとシフトが殆ど同じ」になるのではなく、むしろ  
>「シフトに合わせてアンシフトが同じ速度になる」のではないか 
>と考えています。実証したわけではありませんので、単なる憶測ですが。 
 
その通り。私は実験しましたが、指の限界速度でシフトの混ざる四打鍵を 
20秒で何回繰り返せるかで打鍵速度を計ると、同じ位置のシフトのない 
四連打の1.3倍から1.4倍くらいかかります。 
 
でも、実際の一万字とかの長時間の創作打鍵では、シフトのない 
ときの短時間における指の限界速度の1/3くらいで打っています。 
 
それでも、拗音や文末表現で倍速打鍵になる部分は、限界速度の2/3くらい 
にはなるんで、それでいいんです。 
 
発声と打鍵のリズムが一致する(実際はゆっくりと発声した場合と一致する) 
飛鳥では、拗音と「っ」、後は文末や節末(「ですが、」のような)が 
倍速になり、あとは句読点と変換で休む以外は大体一定のリズムです。 
 
ただ、頻出単語や長たらしい頻出表現はゆっくり打つのが 
かったるくて、大分速くなるようです。 
 
よく出てくる言葉は、発声が速くなるのと比例しているようです。 
 
ニッポン放送の買収騒ぎの時、ホリエモンが「新株予約券(権だったか。。)」 
のことをインタビューで言ってたのですが、早口で聞き取れなかった覚えがあります。 
 
あれって、一般人はあのとき初めて聞いた言葉なので、元々聞き取りにくいんですね。 
それを物凄い早口で言ってたので、何回か聞くうちに「ああ、これはニュースで 
やっていた新株予約券のことか」と理解はしましたが、その後も同じ言葉を彼が 
何回と言っても、やはりカナの連続としては聞き取れなかったものです。 
 
「新株予約券」をホリエモンは仲間や弁護士と長い会議や打ち合わせで 
腐るほど聞いたり言ったりしていたはずです。 
当時の彼には、「ネット」などのように超頻出単語になっていたんだと 
思います。それにしては9拍と長いので「ネット」とかを言う時間内で 
言いたくなって言葉が潰れてしまったようです。 
 
で、これ打鍵にも当てはまるんです。 
よく使う言葉は、運指が少々悪くても普通より速いですし、 
逆に打ち難いと思って繰り返して打ったら、実は運指自体 
は打ち易いものだったとかはよくあります。 
 
何年かに一回とか打つ超マイナーな言葉や、ある人の「自分語」 
だから一度も打ったことがないので速く打てないだけなんです。 
 
自分語と言えば、ニコラ推進派の「ぎっちょん」さんなんかがこれです。 
 
これは、V表M表S裏,表J表 とシフトは打ち易いホームの裏の一回 
だけですし、交互打鍵中心です。 
 
でも、一回目に彼にレスしようとして、他の単語と同じ速度で打とうと 
したら何回も誤打鍵になったんです。 
 
で、繰り返し、ぎっちょんぎっちょんぎっちょん と打ってたら 
結構良い運指なので、この経験から上のことを自覚したわけです。 
 
と細かいことは色々ありますが大まかに言って、飛鳥は一打鍵一カナ 
ですからそんな速い必要はありません。 
創作打鍵時の飛鳥は、遅いクロスシフトが混ざる打鍵の限界速度より 
ずっと遅くなると思います。 
 
でも、遅いのは単位時間当たりの打鍵数が少ないんですから、 
指に優しい余裕のある打鍵になるんですね。 
 
同じ量の文章をⅠ.7倍打鍵数のかかるローマ字で 
同じ時間内で打ったら、ほとんど余裕がないはずです。 
 
 
ということで、飛鳥は「遅いシフトの方に合わせる打鍵法」とも言えます。 
 
まあ、打ち易い同手シフトはの速度はアンシフトと余り変わりませんが、 
遅いクロスシフトに合わせる分、それだけ表と裏は余裕のある打鍵となる 
ので、毎度どんどん文章が長くなるようです。 
 
飛鳥のユーザーがどんな速度で打つかは、その人の用途に 
よって異なるので、私のやり方で打たない人もいるでしょう。 
 
しかし、何しろ飛鳥は作った人が長文書きで、一日10時間とか普通 
に打つ人なので、飛鳥はマラソンランナー向けなのかも知れません。 
 
マラソンシューズと100メートル走に使うスパイクが全く異なる 
ように、長時間の創作タイプには飛鳥が、内容は考えなくていい 
限界速度に挑戦するタイパーの数分間のコピー打鍵には、 
プリシフト系のものが向いているんだと思います。 
 
 
ただ、TWなどで好成績を出した飛鳥人もいるので 
そういう人は、「速く打てる部分は速く打つ打ち方」 
をしているのだと思います。 
画面を見て内容も理解しないで(内容を理解しようとすると指が止まる) 
そのまま写すのでしょうが、私はそういうの、興味ないので。。 
 
だって、問題文が名文だったら手を止めて感心したり、おかしなことが 
書かれていたら「そんなのは~~ということを考えれば言えんだろう!」 
とか、これまた、手を止めて文句言ってそうですから。。(^^;; 
 
無意味な単語の羅列を打たされるとしたら、言葉の連続に 
意味を求めないではいられない私には拷問ですしね。 
 
A:私 
>>ローマ字の脳内変換のコストとかJIS  
>>カナの数字段や「む・ろキー」などの移動距離 
>>の大きさ、親指シフトや小指シフトのコスト  
 
B:月スレの92さん 
>飛鳥の80個近くあるキーを索鍵するコストも、 
>心理的には相当な壁となっています。 
 
AとBのコストは全く異質なものなので比較できません。 
 
というのは、Aで私が言っていることは 
 
カナ→脳内変換→変換という過程を経る以上、ローマ字では無意識 
になるとはいえ瞬間的ではあっても、余計な一過程が入ります。 
 
これは、いくらローマ字に慣れても「ない」とは言えません。 
ただこの脳内変換は、ローマ字に慣れているほど無意識に 
なります。 
このため、カナ系のタッチタイプに移行したことのない 
ローマ字の人には脳内変換がブレーキになっていることは 
カナをそのまま打てる感覚が分からないので、比較できず 
実感ができません。 
 
また、いくら慣れてもローマ字系は、タッチ数が 
親指シフトの七割余計に掛かる事実は残ります。 
 
また、JISカナの指の移動の多さや小指シフトは、沢山 
打てば打つほど辛くなり、意識に上る類で「慣れたら全く 
無意識になる」タッチタイプとは同列に論じられません。 
 
Bで言われている索鍵(名詞サ変で登録しておこう。。) 
は、タッチタイプを習得した人が打っている場合は、 
どんな方式でも一切行われません。 
ですから、コストなど何も発生しません。 
 
配列表やキーボードでキー位置を確認して打つ最初の 
地点から、ローマ字なら「Zはどこだっけ?」、飛鳥なら 
「ひ・はどこに行った?」と頭の中を検索して、数秒経 
って「ああ、左隅の下だ」とか「X裏だ」とか思い出す 
レベルまでが、「索鍵」と呼べるでしょう。 
 
ここまでは、ローマ字などに比べて候補の多い 
飛鳥の方が索鍵のコストが多いのは当然です。。 
 
しかし、この作業のコストはどんな入力法でも早晩 
「一切なくなる」性質のもので、これがAのコスト 
とBのコストが全く異質なものだと言う理由です。 
 
だって、ローマ字でwatasiと打つ場合だって、WやAの位置など 
索鍵しないでしょう。それどころか、「私」と言いたくなったら 
指が勝手にwataiの六打鍵を一秒とかで打ちきるのです。 
速い人は、watasihaの8連打を一秒に一気に打つでしょう。 
目でキー位置を探したり頭の中を検索したりする 
時間など、あるはずもありません。 
 
飛鳥だって、A裏;表S表O表と勝手に指が「わたしは」の運指を叩きます。 
どちらにも、「キーを探す」という「索鍵」など発生しないということです。 
 
あるとしたら、上でも言ったように、ごくごく初期の配列を覚える段階でしょ。 
 
前のレスにも書きましたが、飛鳥上級者になれば、一個のカナの 
索鍵どころか、「数万の運指」を指が覚えるものです。 
 
そして、それは「覚えなくてはいけない膨大なコスト」では 
なく、「打っているうちに脳が勝手に覚えてくれる」、打鍵 
を楽にするための神様の作った脳からのプレゼントなのです。 
 
まあ、サイトメソッドが不可能な飛鳥は、紙に写した配列表か 
他の窓にある配列表の画面でカナを探すしかなく、ローマ字や 
JISカナのようにキーボードでキーを探せません。 
 
つまり、事前の準備が必要だという意味では、飛鳥の方が 
コストが若干多くかかります。 
 
それに、25個程度のローマ字の候補に比べ、飛鳥では候補が96個 
もあるので、配列表から求めるカナを目で探すコストが大変です。 
 
ホームキーの表だけ、次はその裏だけのように、順序立ててそれで 
できる言葉を打って指に覚えさせるとかの練習をしないで 
一日目から自分の言いたいことのカナを配列表から探そうとしたら、 
一字見つけるのに仲々見つからなくて何分もかかかるでしょう。 
 
そのやり方だったら、俳句一句飛鳥で打つのに30分かかっても不思議 
じゃありません。ローマ字なら、初めてでも数分で打てるでしょうが。 
 
でも、頭の中であっても「キーを探す」のは配列を覚え始めて何時 
間から、覚えが良くない人でもせいぜい一週間目とかの段階です。 
 
ローマ字より飛鳥を覚えるのが大変なのは、漢字を 
25個覚えるより84個覚えるのが大変なのと同じで 
あったりまえです。 
 
確かに、ローマ字のタッチタイプのためにキーの位置を覚えるのが 
3時間とすると、飛鳥のタッチタイプの習得は12時間かかるかもしれません。 
 
しかし、3時間であろうと12時間であろうと、そんなものは 
継続的に日本語入力をする人には屁みたいな時間です。 
 
 
とにかく、漢字学習に千時間とかを子供時代にかけたことに 
比べると、上の学習時間は3時間でも12時間でも「コスト」 
とか偉そうに呼べるものではありません。 
 
ネットだけではなく、今時仕事で文書を書く場合に手書き 
は滅多にないのですから、手書きのため(だけではないが) 
の漢字練習にかけた時間の百分の一くらい、カナの位置を 
覚えるために掛けても、バチは当たりません。 
 
ただ、これはいい加減な推計ですが、上で言ったのは年間 
60時間(一日10分)程度以上日本語入力する人の場合です。 
 
一日に数回、2ちゃんに一行スレをする以上のことを一切しないと心に 
堅く決めている意志力の強い人には、高すぎるコストなのかも知れません。 
 
しかし、そういう人は、ローマ字でも十分すぎるのです。 
その種の人は元々飛鳥のターゲットではありませんから。 
 
>飛鳥の80個近くあるキーを索鍵するコストも、 
 
いや、飛鳥は英字も定義しているので、英字三段の飛鳥の 
定義文字数は80個ではなくて、32×4の128個です。 
 
キーボード打鍵の全くの初心者の場合、飛鳥を覚えようしたら、 
最初にまず英字のタッチタイプを This is a pen. とかやって 
英字の位置を指に覚えさせることが必要です。 
 
英語は書かなくても、JRとかありますし、PCでは 
Ctl+C とか使うので、英字のタッチタイプはMUSTです。 
 
そして、指が英字の位置を無意識に打てるようになってから 
それを「足がかり」にして、飛鳥の練習に入ります。 
 
つまり、配列表を見て打つ段階で、「ああ、『よ』はIの逆か」 
とか思ったとき、キーボードを見ないで打てるためには英字の 
タッチタイプは習得していなくては話になりません。 
 
もし、英字のタッチタイプの段階で挫折した人は、飛鳥と言わず 
カナ系は諦めるしかないでしょう。 
ひらがな50個を覚えられない人に、千以上ある漢字を覚えることは無理です。 
 
同様に、30個の英字の位置すらタッチタイプできない人に、128個のカナ 
や記号をタッチタイプで打ち分ける飛鳥を覚えることは期待できません。 
 
基本的に飛鳥に限らず、カナ系を習得するには「練習」が必要です。 
また、JISカナでも新JISでも月でも英字の位置を指が知っている 
ことが前提になります。 
 
JISカナやニコラのように刻印があっても、練習を 
しないでキーボード上を目で検索していい加減な指で 
打っていたら、一年経っても速度なんて大して上がりません。 
まして、タッチタイプの習得なんていつまでも完璧にはできません。 
 
しかし正しい練習方法をすれば、一週間とかでゆっくりででも 
カナ入力のタッチタイプができるのです。 
 
それが嫌なら、「候補が少ないので何となく指が覚えてくれる」 
ローマ字の方がお勧め。 
 
でも、128個のキー位置を指に教えるくらいは人間の脳にとっては何でもありません。 
 
正しいやり方で練習すれば、「視覚検索はしなくて済むが、脳内検索 
はまだ必要な段階」に大体の人は一週間以内で入るでしょう。 
 
 
それからは、マイナーなカナや記号を脳内検索するのに時間が 
少々掛かりますが、自分の言いたいことを書いていけば、 
打てば打つほど脳内検索の時間は短くなります。 
 
最終的には、言葉を思い浮かべると「勝手に指が打っている境地」 
に到達します。 
 
「練習を含む繰り返しによって、脳細胞間の接続ができ上がり 
それを繰り返すことでシナプスの接続が太くなって伝達速度が 
飛躍的に向上し、最終的にその思考や動作が自動化する」という 
現象は、スポーツや学習について脳科学でよく言われています。 
 
ですから、学習初期には10秒掛かっていた脳内索鍵作業が 
最後には数百分の一秒とかになって、人間にとって認識 
するのは短すぎる時間なので「瞬間的に打っている・ 
打鍵が自動化している」という感覚になるのでしょう。 
 
繰り返し繰り返しやっていると、同じことをする時間が 
千分の一とかになるのが、脳の素晴らしいところなんです。 
 
中三の普通の生徒が、原書1Pを完全に理解しようと 
したら、1000分かけても無理です。 
でも、同じ生徒が大人になって英語を完全に習得した 
ときは、同じページを一分で完全に理解するものです。 
 
野球のバッターが、ボールを投げられてから百分の一秒とか 
で、その球種・コース・スピード・投手の癖などを総合して 
それを打ち返せるのも、バットのコースやスウィングスピ 
ードなどを決められるのも、この脳の力があるからです。 
 
要するに、脳がやることは電荷を動かす位なので、一旦回路が 
でき上がったら、後は繰り返せばいくらでも速くなるのです。 
 
しかし、JISカナを何年タッチタイプで打っていても、数字段に 
行った指がホームに戻る時間を十分の一に短縮するのは不可能です。 
 
これが、筋肉を使う肉体運動と脳のすることの本質的な違いです。 
 
筆算の速度には限界があっても、暗算は繰り返しによってどん 
どん速くなるのも、筋肉運動と脳内作業の違いを表しています。 
 
要するに、飛鳥の128個のキー位置を覚えるのは、いくらでも 
短縮でき、最終的には自動化していると意識される脳の中の 
出来事だということです。 
 
それが、JISカナなど(ニコラもですが)の指の移動に 
かかるコストは、慣れによってもドラスティックな圧縮は 
不可能なのです。 
 
飛鳥のコストは脳内のシナプスの接続をつなげ、太くするための 
『練習』や初期の脳内検索にかかる時間だけであって、最終的には 
自動化され『コスト』とは感じられないものです。 
 
JISカナのコストは、いくら打ち続けてもなくならない 
指の移動距離や手全体を元に戻すのに掛かる時間的・肉体的 
なコストです。 
 
前者は、「コストをなくすためのコスト」と言え、後者は 
「未来永劫払い続けなくてはならないコスト」と言えます。 
 
得意の喩え話で言うと、スコップで土を動かしていた℃方。。。 
ううう、「土方」は差別用語みたいで、Atokに入ってない。。登録しよう。。 
当人たちは、百姓と同じで、「土方が通るぞ」とか使っているのに。 
(役人の事なかれ主義に迎合する言葉狩り反対!看護婦さん♪は不滅だあ!(^^;;) 
 
一回で5キロの土を掬っていた土方が、十年とか 
続けていたら、慣れによって50キロを掬えることはあり得ません。 
 
むしろ、二十年とかやってたら体力の衰えで一回4キロとかになるかも知れません。 
 
打鍵時の指の移動を含む肉体作業は、一定の限界に 
達した後は、それ以上の向上は望めず、体力の衰え 
などによって、むしろ遅くなることもあるのです。 
 
で、その土方が体がきつすぎるので一念発起して 
大型免許を取って、ダンプの運転手になるとします。 
 
教習所の費用と時間というコストが彼にはかかってきます。 
慣れない学科のお勉強も彼にはコストと感じられるでしょう。 
 
しかし、それは肉体労働というコストを何十分の一かにし、 
おまけに給料も上げるために払うコストです。 
 
もし彼が土方を続けたら、肉体労働と低賃金 
というコストは払い続けるしかありません。 
 
つまり、短期間払ったらその後のコストがなくなるために払う 
コストと、払い続けるしかないコストは全く違うものなのです。 
 
ご自分が「コスト」という同じ言葉を使っていても、 
使っている文脈によって全く異なる意味を持っている 
ことが、これで理解されるといいのですが。。。 
 
と、大分話がそれました。。 

飛鳥の小指シフトの英字の使い方 

↑の続きなんですが、これ飛鳥人へのヒントになっているので、 
題名を別にして載せます。 
 
で、英字と言っても飛鳥の「小指シフトの英字」は単語登録用なんです。 
まあ、「Aキー」とかは一字の小指シフトで済むので登録しませんが。 
 
つまり、「頻出する同じカナの登録語がない」という条件で、飛鳥ではCD 
やJALのように英字で表記される頭文字の名詞や組織名などを、その英字 
の表に載っている飛鳥のカナや記号で登録すると、それらが打ち易くなります。 
 
一回だけ小指シフトを使って英字の言葉を登録しておけば、その 
言葉に関しては、後は面倒な小指シフトは不要になりますからね。 
 
また、JALを「んきか」で登録したと覚えることは不要です。 
(JALを登録したこと自体は何となく覚えているものです) 
 
飛鳥人は英字の位置が完璧に頭に入っている人ですから、JAL 
を打とうとしたら瞬間的に「今は英字モードになっているつもり」 
になって、(一瞬目をつぶってもいい)「んきか」と指が動きます。 
 
それで「こんかいのんきかのごたごたは」とか打って変換すれば、 
「今回のJALのゴタゴタは」と正しく変換されます。 
 
大体飛鳥は、JISカナの得意技(みかか+F11=NTT)が使えません。 
それに、英字モードに切り替える無変換キーは親指シフトキーで潰れています。 

またあれが使えても、英字にする前に一々一打鍵余計に押すことになります。
特に問題なのは英字部分を打ち終えた後にもう一回無変換キーを押さないと 
いけないのに、よく忘れて修正が大変になるということもなくなります。 
 
ということで、「んぴ・ん%・ゃ%%・にう・うぎう・にうぴ」で 
JR・JT・NTT・CD・DVD・CD-Rを登録します。 
(前者のかなや記号は英字の位置) 
 
難点はAtok(「き%はい」で登録)だと、Wにある「-」で始まる登録語の 
読みは、「読みの先頭文字が不適切です」と登録で蹴られてしまうことです。 
 
ですから、WINの位置にある「-とゃ」でWindowsの登録はできません。 
また、「まど」で登録すると最初の変換で「Windowsから富士山が見えた」とか 
「社会のWindowsが開いている」とかになりますから、これもできません。 
 
私は、前のバージョンで「まど」だった左シフト連続の 
M逆E裏のEを一つ横にずらしてR裏にして「まぁ」で 
Windowsを登録しています。ウィンドウズは「ういん」です。 
 
また、MS-IME(「っしとっじ」で登録)では、%-が入ると登録 
はできても変換時に出てきませんから、こっちも工夫が必要なようです。 
 
大体TV(ぴぎ・Tは遠いので*RV上のカナで代用)とかNHK(ゃゆい)とか 
TBS(ぴぎし・人差し指をうんと伸ばすのが厭なのでRVS上のカナで代用) 
と打ちたいときに、一々面倒な小指シフトなんてやってられません。 

*RV車もありますが、RV単独で使われることはないので、RV車の方は 
「ぴぎしゃ」で登録すれば、TV者とか誤変換されることは避けられます 
 
 
それと、単語登録する際に品詞をきちんと選ぶことも大切です。 
 
つまり、CD・FRPなんていうのは普通の名詞で、JRなんかは固有組織 
で一応登録しておきます。(まあ、名詞でも殆どの場合問題はありませんが) 
 
特に、UPやPRのように名詞にも、UPされる、PRしてのように 
サ行変格動詞にも使われるものは、「名詞サ変」とちゃんと登録して 
おけば、動詞の活用でおかしな変換が避けられます。 
 
つまり、「・えしない」で「UPしない」と、「えぴした」で 
「PRした」と正しく変換されます。 
 
飛鳥では打ち難いアンシフトのキーの表には記号やひoのようなマイナー 
なカナが多いので、案外英字の頭文字は無意味なカナや記号の連続になり 
がちです。
このために、他に変換候補がなく、ヘンな変換になることが少ないようです。 
  
それに、F11を使わないで「あのにういいね。」を普通に変換して 
「あのCDいいね。」が出るんですから、ホームポジション死守の飛鳥 
としては、登録が少し面倒ですが、こっちの方が楽ですし向いています。 
 
まあ登録が面倒と言っても、放送で評価打鍵するため結構な量の 
英字頭文字を登録している私と違って、普通の人が使うのは、JR 
とかPCとかWindowsとかその人の分野によって限られていますし。 
 
それに、親切な飛鳥人がそのうち辞書ファイルを 
公開してくれるかも知れませんしね。 
 
まあ、この技はニコラ・JISカナ共通に使えます。しかし、これらの 
アンシフトキーには、まんべんなくメジャーな清音のカナが乗っています。 
 
そのため英字の位置で打った場合、他のメジャーな単語と読み 
が同じになってしまい、メジャーな単語が英字になる悪影響が 
生じやすいのです。 
 
つまり、飛鳥だとMDの位置が「っう」なのに、JISカナでは 
「もし」となって、「もし私が」が「MD私が」になったりします。 
 
飛鳥のアンシフトキーには「ひo%-・ぶびぎぜゃゅょっ」 
と、一定のカナ以外とは連続を作らないものが多いので、 
他の登録語との干渉が少ないという意味でも、特に飛鳥では 
 この技が有効だというわけです。
 
あれ?(゚_。)? これ、何かのレスだったんだっけ。。。(^^;; 

飛鳥21世紀-326 公開

久しぶりの更新です。 
以前、「え:表→P表、ほP表→:表」の入れ替えをしましたが、 
その理由は過去記事http://ameblo.jp/asuka-layout/entry-10007719081.html 
を参照下さい。 
 
 
さて、今回は出現率2%近い「が」を含む大きな入れ替えです。 
つまり、「がM逆→E裏、どE裏→M逆」となります。 
 
これは、「がく・がっ・がん・がる・がを」などの右人差し指連打の出現率が 
高いため、「学校・大学・従って・頑張る・曲がる」など右の連打とはいえ 
かなり打ち難いのが、この入れ替えをすると交互打鍵になり快適に打てます。 
 
また、今度はMJなどを含む右人差し指連打が「どく・どっ・どる・どを」 
と、M逆が「が」だったときと比べるとかなり出現率の低いものになります。 
 
「が」については、出現率の高い漢語パートの「がい・がく・がつ・がん」 
が交互打鍵になって打ち易くなります。 
「ど」についても頻出する「どう」が交互打鍵になり、M逆が「が」だった 
ときと比較して、余り出てこない「どん・どく」が今度は右連打になります。 
 
また、いくら右手が器用とは言え、「ですが、ますが、」などの 
右手の忙しい右四連打は、「が」を左に置くことで交互打鍵が一つ 
含まれ、大分スムーズな打鍵感が得られます。 
 
シフトは同じ左シフトなので、「ど・が」を含む左シフトの連続は 
維持されます。この入れ替えで交互打鍵率は0.7%ほど向上します。 
 
左右で言うと左の「ど」と右の「が」の入れ替えですから、 
1.89%-0.98%=0.9%×2=1.8%と、左右の分担率の差が 
結構縮まります。「飛鳥はあまりにも右手の分担が多い」 
という声にも応えることになります。 
 
しかし。。。 
 
この単純な入れ替えだと、Eの表に1.49%の「じ」があって 
裏の方に1.89%の「が」が来るので、打ってみると強い中指 
のことでもあり、余り気にならないのですが、可能なら表より 
裏の使用率が高い状態は解決したくなります。 
 
そこで、これも長くD裏にあった「あ」とE裏に来た「が」を入れ替えます。 
 
-------------------------------------------------------------------- 
 
        飛鳥21世紀-326 
 
      
(カタカナは以前と位置の変わったたカナ。  
  _はズレをなくすためのものです。)  
 
________________アンシフト____________  
 
A_S_D_F_G____H_J_K_L_;_:_] ←列  
「_ー_じ_ひo%____-_・_と_は_エ_」_¥  
き_し_う_て_び____ゆ_ん_い_か_た_ホ_BS  
ブ_み_に_ぎ_ゼ____ゃ_っ_ょ_ゅ_め_,  
 
(右端の「¥,」は10キーと合わせて¥3,500等が打ちやすいためです)  
 
________________左シフト____________  
 
A_S_D_F_G___H_J_K_L_;_:_] ←列  
ご_け_ア_ぁ_ぅ___ぇ_ぃ_よ_ふ_!_)_右端の_は本物  
だ_チ_ガ_り_ぉ___ず_る_す_ま_で_げ_ESC  
ば_ひ_せ_ね_ヴ___や_ド_、_。_?_/  
 
________________右シフト____________  
 
A__S__D_F__G___H_J_K_L_;_:_] ←列  
(__べ__へ_へo_&___ぢ_~_そ_こ_ぞ_ざ_無  
わ__お__な_ら__づ___ヌ_く_の_れ_さ_ろ_BS  
ふo_はo_ぐ_ぼ__*___む_を_つ_も_ほo_無  
 
尚、数字・英字記号と小指シフトの英字の全角半角はIME側で設定します。 
 
-------------------------------------------------------------------- 
 
つまり「がE裏→D裏、あD裏→E裏」の入れ替えです。 
これだと、出現率的にもE表の「じ」1.49%に対して裏が 
「あ」の1.39%となって、数値的な矛盾が解消されます。 
 
(ただ、既存のユーザーでもう「あ」の位置を変えたくない方は 
E裏に「が」を置いても大した違いはないのでいいと思います。) 
 
勿論、D表の「う」は6.26%の出現率を誇りますから、その裏の 
「が」が1.89%であることには何ら数値的な問題はありません。 
 
また、頻出する「ですが・ますが・がい・がん・がく・かが・私が」 
などが「ホームキーのみの交互打鍵で打てる」ようになるので、飛鳥 
全体の打鍵が更にスムースに、エレガントになります。 
 
1.89%の「が」が下段からホームキーに来て、1.39%の「あ」 
と入れ替わるのですから、ホームキー使用率は0.5%増加し、 
それだけ指のバタツキ感が減少します。 
 
右人差し指を大きく曲げるMの使用も、M逆が1.89%の「が」 
から0.98%の「ど」に変わることによって、0.9%減少します。 
 
また、清音とその濁音の関係では、右ホームキー;表と 
左側のホームキーD裏の関係である「ただ」の規則が今度 
は、L表D裏と「かが」でも適用され、規則性が増します。 
「ただ」同様「かが」も連続しやすい清音とその濁音なので 
この交互打鍵は以前の右連打より改良になっています。 
 
ただこう変更すると、左中指飛躍が「がせ・がに」と、殆ど使わない 
ものから「あに・あせ」と言葉が出来ます。しかし、言葉が大量に出来る 
漢語パートとは異なりいずれも和語なので、「兄・似合う・汗・焦る 
背油!」くらいしか出来ず、家族の話など特定の分野の文章でなければ 
出現率は大したことがなく、上で述べたメリットの方が優先されます。 
 
E裏V裏の「あね」も「あに」同様飛躍になりますが、これは 
異指飛躍のシフトの連続であり、またEVの運指は飛躍感の 
少ないものですから、「あに」より問題は少なくなります。 
 
 
さて、こんな入れ替えくらいは、長年カナ並べをしているのなら 
気がつきそうなものですが、やはり「自分の中の保守抵抗勢力」 
が、発想の転換を邪魔していたようです。 
大体「が」など足かけ二世紀一度も左に置いたことはないんですから。 
 
つまり、「助詞の『が』は右」という法則と、「ですが、ますが、」の右連打が 
面白いので*「がん・がっ・がく・がる」の人差し指連打は我慢するしかないと 
長年思いこんでいたんです。 
(*この同指連打は,逆の「、」とM逆だった「が」を入れ替えれば解消できる 
のですが、JISカナ・英文との句読点の一致は重要なのでできないのです。) 
 
でも、大量に打っているうちに「です。ます。」の三連打までは「器用な右手」なの 
でいいのですが、段々「ですが、ますが、」の右四連打は左シフトの連続であっても 
右手だけで打つのが面倒になってきたのです。 
 
(同じ左シフトの右四連打の「ですよ。ますよ。」に関しては、使用す 
 る機会が「ですが、ますが、」より極端に少ないので、シフトの連続 
 で打てるだけマシというスタンスが取れ、変更の対象になりません) 
 
それに加えて「がっ・がく・がん」の同指連打については、慣れても 
打ち難く、やはり解決すべきという思いが強まって来ました。 
つまり気づくまで数年掛かってしまったというわけです。 
 
去年の「『どう』の左中指連打は打ち難い」という意見も気になっていたので、 
ダメ元で念のため入れ替えてみたら、「これはいい」ということが実感できた 
ので、今回の更新になりました。 
 
やはり、ウダウダ理屈で考えているより、実際に入れ替えてみて 
「指に訊く」しか、打鍵感の良い配列の作り方はないようです。 
 
で、「とど」はI表M逆の飛躍となりますが、IMの飛躍は指の長さ 
とキー位置の関係で、全ての飛躍の中で最も飛躍感のないものです。 
(簡単に「同時に」IMに指を置けます) 
 
また、M逆D表の「どう」の左手のシフトキーから中指への切り 
替えは、重心を左親指から左中指に移す感じで快適なんです。 
 
これは前世紀から気づいていて、右シフトキーから右キーの重心移動では 
「わん・おん・なん・ない・らん・らい・へん・へい・ぐん・べん」など沢山 
あるのですが、**左手では「う」と組み合わされる「オ段」の殆どが右シフト 
だったので、重心移動を使いたくても使う必要がなかったのが、今度の更新で、 
「どう」にこの重心移動が使えるようになりました。 
 
勿論、右の表や裏からD表の「とう・こう・そう・ろう・ぞう」などは 
アンシフトの交互打鍵に近いので、重心移動よりも更に楽なんですが、 
「けど、」のシフトの連続の打ちやすさと「ど」を右に置く場所の 
無さから「ど」の左シフトは動かせません。 
 
また、(特に)強い右手の裏はシフトのタイミングをはかる必要のある 
逆より単独では打ち易いので、「ど」だけ右の逆になるのは、もう右の 
裏に良い場所がないのと同時に上のような「言い訳」が成り立つからです。 
 
**確かに、右逆から左手のシフトの親指から左手の表の文字打鍵の 
指への重心移動は、今まで「どう」のような出現率0.2%もある 
華々しいものはありませんでした。 
 
それでも、この重心移動は「ふう・ふに・ふじ・ふみ・よう・よき・よし・よて 
よぶ・よみ・まき・まし・まて・まじ・まぶ・まに・まぎ・まー・げき・げー・ 
げて・すき・すし・すう・すじ・すみ」などで使われています。 
一個一個は大したことのない出現率の連接文字列ですが、数が集まると 
結構な出現率になるようです。 
 
アンシフトの交互打鍵のような最高の運指で打てる数は限られています 
ですから、こういうシフトが違ってもある程度打ち易くなるものが多い 
ことも、飛鳥が打ち易い理由になっているはずです。 
 
ただ、「あ」が上段に来ることについては今までDの裏で打っていた 
人には抵抗があるかも知れません。 
 
これには解決策があって 
 
______________左シフト____________  
 
A_S_D_F_G___H_J_K_L_;_:_] ←列  
ご_け_ダ_ぁ_ぅ___ぇ_ぃ_よ_ふ_!_)_ 
ア_ち_ガ_り_ぉ___ず_る_す_ま_で_げ_ESC  
 
と「だあ」の入れ替えをすると、よりホームキーの 
使用率が高まり、指のバタツキ感がより少なくなります。 
「あき」が小指の連打になりますが、「あなた・穴・ 
アナウンサー」の「あな」の中指の連打が解消されます。 
 
しかし、これには問題があるんです。 
 
それは、弱い左小指でどうしても表や逆より打鍵力を要するA裏 
に、0.72%の「だ」に代わって0.139%の「あ」が来ることです。 
 
たった、0.7%程度の違いですが、私は以前これをやって毎日数時間、 
一月以上打っていたら、テキメン左小指が痛くなってしまいました。 
 
私は指が強い方ではないとはいえ、普通の女性くらいの強度は 
あるはずなので、連日数時間の打鍵をした場合、「人によって 
は指が痛くなる配列」を飛鳥の標準とするわけにはかないのです。 
 
(ちなみにニコラのA裏は1.58%の「を」です。) 
 
ただ、左小指の強度に自信のある方は試してみるといいかも知れません。 
また、いくら打ち易くなっても一日に何百行も打つことが結果的にならな 
かった人にも向いています。 
 
つまり、、打ち易い入力法を使い出すと言いたいことが気楽に書けるため 
どんどん文章が長くなりがちです。ですから現在書く文章が長くないからと 
いって、飛鳥を覚えたら文章が無限に長くならないという保証はありません。 
まあ、そうなって左小指が痛くなったら、それから標準に変えるのもいい 
でしょう。「だあ」の2字の入れ替えだけですから簡単です。
 
しかし、この弱い左小指に出現率最高のAを持ってきているローマ字や 
これも、A表に6.26%の「う」とA裏に1.58%の「を」、打ち難いQ表 
に2%近い「。」を持ってきているニコラはどう考えても「指を痛める配列」 
なんですがね。。。 まあ、これみたいな長文を打たない人にはいいのですが。。
 
飛鳥の左小指は|きだわぶばふ。「(ご|と数は多いんですが、出現率的に 
言うと、9個合わせてもニコラの「う」たった一字に遠く及ばないのです。 
 
ただ、飛鳥文書では括弧類の使用が異常に多いので、時々左小指 
が辛くなります。でも、そんなのを沢山打ってる私が悪いわけで。。 
 
 
 
さてこの際、D逆に「が」を、M逆に「ど」を置くメリットとディメリット 
を数値的に比較して、この入れ替えの正当性を立証したいと思います。 
 
ただし、「すが/が、」の出現率については、一般の文書で多用される 
「ですが、/ますが、」の「ですます体」が標本の2ちゃんでは少なく、 
また読点(、)も短文が多いこともあって打たない人が多いので 
実際の打鍵の平均より大分小さいはずです。 
 
 ---------------------------------------------------------- 

「」は「が、/すが」のような打ち易いシフトの連続 
()は(うが)D表D裏のような少し打ち難い同指連打  
 
メリット1 :「が」が左に来たために交互打鍵になるもの 
 
んが:0.21% がい:0.20% いが:0.13% 「が、」:0.11% 「すが」:0.09% 
がく:0.08% のが:0.07% たが:0.06% がっ:0.05% 合計1.00% 
 
ディメリット1 :「が」が左に来たために左連打になるもの  
(うが):0.16% (があ):0.10% 「ち→が」:0.08% 
(なが):0.06% (がな):0.06% がし:0.05% 合計0.51% 
 
メリット1-ディメリット1=0.49% 
 
メリット2 :「ど」が右に来たために交互打鍵になるもの 
どう0.20% 「けど」:0.19% 合計0.39% 
 
 
ディメリット2 :「ど」が左に来たために右連打になるもの 
んど0.08% 「ど、」0.08% 合計0.17% 
 
メリット2-ディメリット2=0.22% 
 ---------------------------------------------------------- 
 
つまり今回の入れ替えで少なくとも2ちゃんを書く人の 
全体では交互打鍵率率が0.71%向上することになります。 
 
これは、大したことないようですが、一分打っていると 
1~2回は厭な打鍵が快い打鍵に変わるわけで、殆ど改良の余地 
のなくなっている飛鳥には、結構な改善なので計算してみました。 
 
快い打鍵は、速い打鍵、疲れないで長時間撃ち続けられる 
打鍵につながるのは当然です。

ただ、上のデータは2ちゃんのそれも数千もあるカナや記号の 
連接二文字のそれも上位380組のデータですから、おおまかな 
ものですが、傾向は分かるはずです。 
 
また、ディメリットの方に()で囲われた同指連打が多くなっています。 
これは、左中指や右人差し指には出現率の高いカナが多く乗っている 
ため、同じ指の連打の確立が高くなるためです。 
しかし、これらは私が何百時間の評価打鍵で「我慢の範囲内にある」 
ことを確認しています。 
 
確かに、同指連打は可能なら避けたいのですが、「絶対避け」ようと 
すると、ニコラのAと;に「ん・う」があるように、最も弱い指に最高 
の出現率のカナを割り付けるようなおかしなことになってしまいます。 
 
打ち易い配列とは、交互打鍵や同指連打回避を金科玉条のごとく 
絶対視することからは生まれません。 
 
例えば、上では「うが・があ・うが・なが・がな」の左中指連打の 
合計は0.38%に達します。つまり300回に一回位はこの連打があります。 
 
もし、この同指連打を避けるのなら簡単なことで、A裏に「が」を持って 
くればいいことです。小指の担当の「きわごぶばふ。」と「が」の連接は 
トップ380には一つも入っていませんから、その観点からすれば 
「が」絡みの同じ指の連打のないそっちが遙かに優れています。 
D裏に「だ」がきますが、これと左中指との連打はランキングでは 
ただ一つ「うだ」の0.09%があるだけです。 
 
 
ところが「が」の出現率は1.89%で「だ」の0.72%の二倍以上あります。 
同指シフトは、シフトの速い打鍵を確実にシフトでするためには 
どうしても表逆に比べ「強い打鍵」になってしまいます。 
 
同指シフトはクロスシフトと違ってタイミングを合わせる必要が 
ない分速いのですが、この多用は弱い指には負担が大き過ぎるのです。 
 
これは、一打一カナの親指シフトの弱点なので、同指シフトするカナの 
出現率とキー位置は周到な思考と大量の評価打鍵で指の負担に問題のない 
ことを確認して決定することが重要なのです。 
 
もし、中指連打をなくすための「だが」の入れ替えをしたりするすと、 
テキメン左小指を痛めて打つのが厭になってしまいます。 
これは、打鍵速度がゼロになることですから、300打鍵に1打鍵程度の同指 
連打を我慢すれば済むことの見返りとしては、問題外に大きいものです。 
強い左中指の連打など、たまに打つのであれば意識にも上らないものです。 
 
左中指などもっとこき使っても大丈夫なのに一分に一回あるかないかの 
左中指連打を嫌って配列自体を台無しにしてしまうのです。 
また、「ただ・だろ」の指対象もなくなりますから、覚えやすさも減少 
してしまいます。 

コンピュータに配列を作らせることについての再考

コンピュータによる打ち易い配列作りが可能だと思う人には 
上のにあるややこしい思考が、果たしてコンピュータにでき 
るかどうか、よく考えて欲しいと思います。 
 
「お前の言ってる規則とやらをコンピュータに学習させればいい」 
と思うかも知れませんが、こういう複雑怪奇な「こちらを立てれば 
あちらが立たず」の規則を何とか丸く収める思考法を身につけるの 
には、専業の数年間の試行錯誤の作業を要するのです。 

上の入れ替えの数値的な立証など、「打ち易くなったと感じて」 
念のため計算したら、数値的裏付けが認められたから、説得の 
ために書いただけで、最初に数値的な思考をしたのではありません。 
 
「配列替えしては評価打鍵をしてみる」を何千回と繰り返し、考え 
ることから見えてくる、「総体としての配列の筋の良さ」なのです。 
 
「良さ」の判断は猿知恵の人間が作ったコンピュータよりも、 
神様の作った人間の長時間に渡る泥臭い試行錯誤を通して 
鍛えられた「感覚」に頼るしかありません。 
 
そして、その感覚ができあがるのは実際の配列作成を通 
してですから、感覚の完成と配列の完成は同時なのです。 
 
その感覚をコンピュータプログラムに移植することは、子供 
向けのお話一つ支離滅裂な翻訳しかできない今のコンピュータ 
にはとても期待できません。 
ハリポタでも翻訳ソフトにやらせてみれば分かることです。

また出来たとしても、最高でその規則を考えた人間の作った 
配列を抜くことはできないでしょう。 
 
これでは、何のためにややこしい思いをしてコンピュータに 
配列作りをさせるのか分かりません。 
 
以前にも書きましたが、「長時間の練習や、膨大な試合での成功や失敗」と 
いう泥臭い過程を辿らないでプロになった選手が一人でもいるでしょうか? 
いや、アマチュアで趣味で楽しむレベルの人でもそんな人はいません。 
 
優秀なコンピュータとプログラマと運動生理学者やトレーナーが束に 
なって、練習マニュアルを作ってやらせれば、体力と運動神経に恵ま 
れた若者なら、泥臭い経路をたどらずに、一流選手ができあがる日が 
来ることはあるのでしょうか? 
 
私は百年経ってもそんな日は来ないと思います。 
 
そして、打鍵という「手や指の感覚に基づく運動」は 
スポーツと共通点が多いということを再び強調したい 
と思います。 
 
また、「コンピュータによる打ち易い配列作りが可能」という 
前提でも、それに殆ど意味のないということを論じてみます。 
 
確かに、銀行のオンラインソフトなら、毎日何千万件(何億件?)もの処理 
という「生成物」を作り出すことになるので、もはや人間には無理な作業で、 
コンピュータのプログラムが自動的にやってくれるないと困るのです。
 
一回だけ銀行振り込みのような作業をすれば、もう終わりではないのです。 
ところが、配列はコンピュータが「最高」と判断したものが一個完成したら  
それで終わりです。再確認以外には、もうそのソフトは不要になるのです。 
 
「一つ」でなく毎日何千も新しい配列を生み出すという「作業」を 
コンピュータにされたら誰も 覚えられないので使われることは 
なくなってしまいます。 
 
三菱東京UFJ銀行だったか、今後二年に渡って一万三千人の 
プログラマを動員してオンラインソフトを作り直すそうです。 
これって、延べで五千万時間とかかかって、人件費だけで千億円 
を優に超えるでしょう。それでも、完成したら毎日新たな作業を 
数千万件とかこなすから、膨大な費用をかけてもそれをやる意味 
があるのです。 
 
暇人が手作業で数年間かけて一個完成してそれでお仕舞いという 
配列なら、コンピュータによる配列作りが可能だったにしても、 
やる意味がありません。最高のプログラムを数人で何年もかけて 
作ったとしても、完成品は「一個っきり」で、走らせるのは 
たった一人の一度きりなんですから。 
 
機械翻訳に期待が寄せられるのも、毎日新たに何百万ページとか生産 
される向こうの出版物を日本語で読めるようになると思うからです。 
 
つまり、一つ最高の翻訳ソフトが出来たら、数百万人とかの人が 
毎日それを使い回してそれぞれ異なる英文などを全く新たに翻訳 
して読めるからこそ意味があるわけです。 
配列のように「一つの文書を翻訳したら用済み」と 
いうことが翻訳ソフトにはありません。 
 
訳す文書が本一冊だけとかだったら、優秀な翻訳者が 
一年とかかけてじっくり名訳を完成した方が、良い 
ものができるに決まっています。 
 
つまり、プログラムを走らせる一人が一度っきり、一個の完成品が出来ればいい 
という配列作成プログラムを、翻訳ソフト(音声入力ソフトもこの文脈では同じ) 
やオンラインソフトなどと同列に論じることの無意味さはここにあるのです。 
 
「生成物はたった一種類しかない」という点では、配列作成 
プログラムはπ計算プログラムと似ているかも知れません。 
 
つまり、両者とも最初の一回のみに意味があるのです。 
 
しかし一方で、πの計算は大型コンピュータの計算能力の 
ベンチマークや結果のチェックによる正確性の担保など、 
違う機械で繰り返すとことには実用性があります。。 

あっ、πの計算は新記録が作れるので生成物は「一種類」 
じゃないな。。何十億(何百億?)とかのスパコンの 
宣伝になるから、一回目じゃなくても十分実用的! 
 
それにあっちは、ギネスブックにも乗るし。。 
 
「手作業配列開発で作って試した配列の数と評価打鍵数」  
とかがギネスに載る日は来っこないしなぁ。。。。(^^;;  
 

謹賀新年 

みなさま、明けましておめでとうございます。 

 
年末年始は、市の施設がお休みのため今日やっと書き込めます。 
といっても、半世紀ぶりの厳寒で指が縮こまっているので、ストーブをつけてっと。。 
(おお!久しぶりに実用で「ぢ」を打った!} 
>>yfiさん 
コメントしていただいてありがとうございます。 
一つ疑問は、yfiさんはすでに百個くらいは漢字コードを習得しているでしょうが、 
それだったら百個程度、事前に考えることは必要でも、よく出てくる同音異義語を登録して 
思い出す方がシンプルだと思うんですが。。。 
これは、みのりさんにも前にお聞きしたのですが、漢直を併用する理由は 
たまに出てくる「同音異義語」を選択するのが許せないから「だけ」でしょうか? 
 
あと、以前私のコード入力における「送りがなの問題」を、そちらで「どうせ手書きでは送りがなを 
振るのだから」という意のコメントをされていましたが、私はIMEの方で送りがなや書けない字を 
解決してくれているからこそ、文章を書く人の数が手書きの時代より何十倍も増えているんだと思います。 
 
例の、総研の四カ所さんの手書きメモでも、文末で送りがなが間違っていました。 
あの人、天下りですから結構高学歴なのにそうなんです。(まあ、あんな殴り書きが送れること 
自体、総研の傲慢さを表していますが)。 
2ちゃんなんかの大量の書き込みで、内容はともかく送りがなのミスがないのはIMEのお陰なんですね。 
あれ、漢字も思い出して送りがなも間違えないようにしないと煽られるなんて考えたら、書く人はうんと 
少なくなるはずなんですね。 
 
>>みのりさん 
コメントでのAtokの情報をありがとうございます。 
残念ながら私のAtokは14ですから、打ち易い英字で候補を選ぶ機能はありません。 
それどころか、飛鳥だとCtl+スペースで候補を出しても、数字以外の英字では 
選択ができません。やはり、この辺はエミュと干渉しているみたいです。 
 
それは別として、PC関係の本もネットで探しても読めないので私には貴重な情報でした。 
やはりAtokは、ユーザーからの要望を吸い上げて常により打ち易くするための工夫をしてるんですね。 
IMEは入力を楽にする工夫ですから、今やメインの製品がAtokのジャストが入力法も考えない訳はないので、 
それでもやらないのは、旧通産省と大企業が束になってやったのに普及に失敗した新JISの失敗が 
挑戦する気を萎えさせているのだと思います。 
 
あと、そちらのブログでもレスを頂きましたが、内語のことを詳しく書き出すときりがなく長くなるので簡潔に。 
 
まず、、バイリンガルの頭の中の内語の件なんですが、あの使い分けは去年もベッキ―のケースで目撃しました。 
大体、お笑い芸人がトークなんかで、ハーフやバイリンの子がいると、ワンパターンで 
「ベッキ―って、考えているときの言葉は日本語、英語?」って訊くんです。 
勉強の英語には関心がなくても、芸人は言葉が命ですから、言葉への関心は強いんですね。 
これ、もうTVで十回以上目撃してます。覚えているのは、英語がらみだからで、内語関連の 
こととは別の問題意識があったからです。 
 
外国語の経験がなくても、みのるさんが地方出身の東京都民だったりしたら、親や昔の友達の事を考えているときは 
そこの方言で、日常的な思考は標準語でって、区別してるのが意識すれば分かると思いますが。。  
 
それと、>Rayさんも会話の前はイメージ思考になるらしいので、< 
とありますが、授業のように内容も行為もパターン化している会話でもないと 
私だって、話しているときに内語なんて存在しません。というか、できません。 
 
会話って、コンマ何秒でも間が空くと、相手が続きを言ってしまうので、「ここは一言」 
という時点では、頭が「ここは言うことがある」とイメージ思考した瞬間に発声しなくては 
こちらの考えを伝える機会が失われます。 
ですから、「あっ、それはね」とか言って発声しながら同時に文章を組み立てます。 
「えーと・だからあ・あのね」とかいうのは、皆んな頭のイメージを言語化する時間を稼ぐのと 
同時に、「今度はこっちの発言の番」ということを明確にして、相手に待ってもらうためです。 
 
逐次通訳みたいに何秒も内語で考える沈黙が許されるのは責任重大な国会答弁くらいで、 
普通発言の前に考えを内語でまとめたりしていると、発言権が相手に移ってしまい、 
結局こっちの意見が何も言えないで終わってしまうものです。 
つまり、一般の会話では誰でも余り「内語はない」んです。 
 
また、日常的な行為でも私も内語なんて瞬間的なもの以外殆どありません。朝早起きして電車に 
乗って現場に行って、なれない肉体作業して帰って飯と風呂で寝るみたいな日には内語はせいぜい 
「そんなこと言ったって、こっちは素人なんだから説明してもらわんと分からん!。。ブツブツ」 
くらいの瞬間的な内語がある程度です。 
 
ですから、内語は、少なくとも一時間くらい何もしない時間があって、かつややこしい思考をする 
気力体力があって、思考する必要があるときに出てくるものです。 
また、こういった日常的なものではないことを考えるときには「言葉を使う」ことが 
必要条件になると思うのです。何しろ文脈が長いんですから、内語という言葉を使わないで 
イメージだけで考えると、何がなんだか分からなくなると思うからです。 
 
また、このレスもいつものレスと同じに、急にPCの前で考えて書いているのではありません。
私は、一週間とか「問題を持ち歩く」ことをします。つまり、相手のレスを読んだ後、 
ああだこうだと、レスの文章を内語で考えているんです。 
内語での思考が大体まとまった時点で、初めて打ち始めるんですね。 
 
内語にしない>、一人の時はあまり言葉にならなくて、とりとめのない靄(もや)のような感じ> 
思考とは、例えばこんなんじゃないでしょうか? 
 
「さあて、冷蔵庫が年末年始でカラになったから買い物に行こう」とスーパーに行って、 
「ううん、ミルクと卵が切れてる。。おっと、三が日を過ぎてほうれん草が安くなってるから買おう」 
などと、これから私がする買い物で私は絶対内語で考えません。あまりにも日常的で、今まで 
何万回(何千じゃなくて何万なのが怖い。。。(^^;;)も繰り返している買い物だから、
冷蔵庫を見た瞬間、スーパーを歩いている瞬間にイメージが沸いて行動するだけです。 
 
これが、「初めてのおつかい」みたいに、初体験で買い物がパターン化していない幼児だと 
「えーと、頭が赤くて色の黄色いお風呂の石けん~~♪」のように(今年やってました。。(^^;;) 
言葉で考えるだけでなく、まだ内語の思考に慣れてませんから、発声までするんですね。 
 
ということで、今年は買い物でも掃除でも、何をするのか内語が出て 
くるくらい、家事が希な身分になれますように。。(-人-)ナムナム 合掌 

飛鳥、マイナーチェンジ

で、飛鳥なんですがどうもP表の「ほ」と:表の「え」は入れ替えた方がいいみたいです。 
というのは、去年の最後の数万字の「内容のみに集中して打鍵する」のを終わって、投稿してから 
少し打鍵のことを考えてたら結構「は・ほ」を間違えてたのを思い出したんですね。 
打鍵中に気づいたのですが、あれを書いてる途中に配列をいじくると思考が中断するので、 
分かっていても無視をして修正して打ってました。 
 (今回のように単純な入れ替えで済むことは滅多にないのでそう予想はできませんし、 
何十時間かけても「うまい手」が見つかる保証はありませんから。) 
 
後で考えたら、特にPの「ほ」を打ってから余り間もないときにOの「は」を打とうとすると 
「ほ」を打ってしまうんです。 
 
どうも、「は・ほ」は同じハ行ということと、発声時に口が開いているということで共通性が 
あるのと、何たって「ひらがなが似てる」という、どっちかが原因みたいです。 
同じハ行でも、「ふ」では、O逆と「は」と同じ位置にあるのに間違ったことがないのを 
考えると、「ふ」の「う」という母音が口を閉じることと、字の形が全く違っているので混乱が 
起こらないようです。 
 
「は・ほ」の混乱は、私のPがOと同じ薬指打ちということもあるんですが、 
「ほ・え」は出現率的に 大差はないのでこっちの方がいいみたいです。 
「は・え」だとまるっきり似てませんから混乱しません。 
 
それからこの入れ替えは、「は・ほ」の混乱以外に超重要な「にほん」が三段使いから二段に 
なって、とても優しい運指になることが大きいです。 
また、「ほぼ」も以前の上段下段の飛躍から下段中断の二段使いになって、飛鳥の 
「清音とその濁音は(左右は違っても)なるべく上段下段などの飛躍にしない」という 
原則を強化するものです。 
 
これで、清音とその濁音の飛躍は「はば・ふぶ」の二つだけになって、 
両方ともOとZのシフト違いで統一性ができました。 
「はぶ・ふぶ」は「幅・羽ばたく・吹雪・不文律」位にしか出てこないので、滅多に使いませんしね。 
 
たった一組のカナの入れ替えなので、バージョンはそのままとして配列表も省略します。 

飛鳥配列更新!

ずっと、裏で評価打鍵していたのですが、もう変えようがなく 

なったみたいなので、クリスマスプレトに久しぶりに更新します。  
  

  
飛鳥最新版(飛鳥21世紀-324) 配列表  
(カタカナは前回からの変更分)  
 
   アンシフト  
 
ASD F  G H  J K L ; : ←列  
「ーじひ。  %-  ・ とはほ 」     
きしう て  ビゆ  んいかたえ    
ブみにぎ  ゼゃ  っ ょ ゅめ  
 
 左シフト(右はクロスシフト左は同手シフト)  
 
ASD F GH J K L ; :  
ごけどぁ ぅぇ  ぃよふ! )  
だちあり ぉず るすまでげ  
バひせね ヴや が、。?   「ヴ」は無変更の「ヴ」  
 
 右シフト(右は同手シフト左はクロスシフト)
 
A SD F  GH  J K L ; :  
( べへへ。 &ぢ  ~そこぞざ  
わ おな ら づぬ  くのれさろ  
ふ。ハ。ぐは。ボ*む をつもホ。  

 
今回の変更のポイントは「左人差し指の負担の軽減」です。 
つまり、左人差し指の担当だった0.68%の「ぶ」をZ表に 
持っいき、Z表の「ば」(0.39%)はZ裏に回しました。 
 
指の分担で言うと、0.68%の「ぶ」が0.19%の「ぜ」に 
なることで、左人差し指の負担が0.5%ほど減少し、弱い 
左人差し指を伸ばして打つことが減り、腱鞘炎を防ぎます。 
(以前「ぶ」のいたR表には、0.03%の「ひ。」がきます) 
 
これは、「ぶ」が以前の位置だと、一日中ラジオなどを打っていると、 
まず数回は出てくる「(久し・~日月年)ぶり」の左人差し指の 
連打が相当打ちにくいのと、そもそも0.5%を越すカナを置く場所は 
左人差し指ではF表裏逆とV表裏に限定しないと、どう並べても、 
毎日十時間とかの打鍵を続けていると左小指が痛くなってしまうのに 
もう「ぶ」を置く場所がそこにはないからです。 
 
 
Z裏は前世紀から殆ど0.2%の「ぜ」の指定席だったのですが、せっかく 
指対象にしているZ裏:裏の「ゼロ」が殆ど出てこず、また前回の変更で 
「ご」がQ裏に来たので、お知らせや予定表などでは必須の午前の「ごぜ」 
が裏Z裏の左小指飛躍になるので、今回の変更になりました。 
 
「ぜ」より出現率が2倍の「ば」をZ裏に置くのはどうかと思ったのですが、 
もともとZ裏は他の指に最も影響を与えない位置なので、以前から 
Z裏に0.2%の「ぜ」は贅沢だと思っていました。前回の変更で 
「ごぜ」が飛躍になったのを受けて、今回の変更になりました。 
 
Z裏の負担が0.2%程増えても飛鳥の左小指の負担はJISカナ、ニコラ 
トロンに比べて半分くらいしかない、という特長に大きな影響はない 
という計算上の根拠でこうして、後は打ち続けて指に聞いてきました。 
 
この左小指の負担増は今まで、先日ブログにアップした 
「漢直ノートへのノート1/2」の百倍?くらいの評価打鍵、 
をして、問題がないことが実証されました。 
 
Z裏の「ば」の出現率は、右の対象の位置、/裏の「ほ。」の2倍と、 
ここだけ考えると、左の方が負担が大きいようですが、右側の担当 
は:キーもあり、他の右小指の担当するカナの出現率も高いので、 
その辺を考慮すると順当なところです。 
 
 
 
ただし、以上の変更は絶対的なものではなく、ユーザーの使用単語の 
傾向により、下記のように入れ替えた方が打ち易い場合があります。 
 
① 「ご・ざ」を入れ替えて以前のように戻す 
 
和語の「ざき・ざわ/~ご(語)+助詞」の交互打鍵より 
漢語パートの「ざん・ざい・ごう」の交互打鍵を優先する場合。 
ついでに「ご気分・ご機嫌・ゴキブリ!」の「ごき(ぶ)」の 
左小指同指連打と左3連打が交互打鍵になり打ち易く。 
 
② 「へハ。」の入れ替え 
外来語パートの「ハ。ー」X逆W表の同指飛躍を避ける 
 
X逆よりE逆の方が打ち易く、左上段に「ヘ。へべ」が並んでいるのは 
覚えやすい故の配置で、「ハ。」の二倍程度の出現率の「へ」は 
E逆にあったほうが合理的。しかし、「パー」の使用頻度が高く、 
どうしてもこの同指飛躍が許せない人にお勧め 
 
③ また、E逆D表になっている「どう」の左中指連打がどうしても 
許せない人には、前々回にアップしたバージョンを参考にMY配列を 
作るという手もあります。 
 
④ また、一日の打鍵量が一時間以下とか、もっと多くても指が強くて 
左人差し指の負担が気にならない方は、「じぶん」が打ち易い以前の 
位置に「ぶ」があると「ば」も打ち易いことですし、そうするといい 
かも知れません。 
 
⑤ ;裏に「に」、C表の「せ」、C裏の「さ」と以前の置き方もありです。 
「に」を;裏に置くとホームキーの使用率が高まり、下段Cの使用率が1.5%程度
少なくなることでバタツキ感が低減し、また「助詞は右」の法則が99%以上成立します。 
(左にあるE逆の「へ」は、出現率が0.26%と低い上に、助詞で使われる割合が小さい)
 
「にゃにゅにょ」が右連打になりますが、出現率的に入力関係の 
文章でも書かないと余り出てこないということもあります。 
「さ」関係が少し打ち難くなり、;裏の使用率が倍以上になりますから、 
これも、打鍵量の少ない人や手の力の強い人に向いています。 
 
 
配列を一個に決めているのは、指が強くない人が大量に入力しても 
腱鞘炎になならないものを標準としているのと、最大公約数的 
使用単語の傾向に最適化しているからです。 
 
何個ものバージョンがあると煩雑で初めて人が混乱し、また何といっ 
ても、飛鳥の刻印のあるキーボードを作ろうと思う奇特な会社が万一出て 
きても、一つに決まってないとキー刻印のしようがなくなるためです。 


港の洋子とははか・とはいか~~♪ 

タイトルの「とははか・とはいか」は飛鳥ではシフトのややこしい「よこはま・よこすか」をシフトを外して打ったものです。よこはまのI逆O裏O表L逆 をIOOLの表で打つと「とははか」になるので、「とははか」で「横浜」を単語登録していて、横須賀も同様です。 
 
また、両市がある「かながわ」もL表D逆M逆A逆 とシフトがややこしいので全て表の「かうっき」で登録しています。これらの単語で使われているカナは重要な出現率の高いカナのため、これらの市や県のためにだけ打ち易くカナの位置を変えられないので、こういう登録をして逃げているのです。 
 
実際に、歌を聴きながら遅れないようにタイプするときは「とははか・とはいか」を使います。 
ニュースのコピータイピングでも「かうっきけん とははかしで」のように打ちます。 
 
ところが、普通の創作タイピング(一般の内容を考えながら打つタイプ)では、気がつくとちゃんと「よこはま・よこすか・かながわ」とシフトのややこしい打ち方をしているのです。 
 
同様に、歌とCMコピーのみで(といっていいほど多い)「あなた」は飛鳥では打ち難いので、最も打ち易く言葉もない「ういう」とDKDの表で登録しています。 
これも、歌を打つときは多用します。しかし、こういう文章を打っているときは、「あなた」はD裏D逆;表、と左中指同指連打を含む面倒なシフトをして打っています。 
 
つまり、コピータイピングでは私は打ち易い単語登録を使い、創作タイピングでは使わないのです。 
シフトがややこしいことなどものともせず、「内語通りの打鍵」をしているのです。
 
一方、内容を考えなくて済むコピータイピングでは、「これは打ち難いから登録単語の方を使おう」という瞬間の判断をする余裕が頭の方にあるので、速く打てる登録単語を使っているようです。 
創作タイピングのように「次に書く内容を忘れてしまう」ということは、耳に次に書く言葉が聞こえてくるコピータイピングではないので、頭は効率的なタイピングの方に集中できるのです。 

つまり、「内容を考える」脳の部分と、「短縮単語など効率的な打鍵を言葉ごとに想起する」のは脳の同じ部分を使っているので、内容を考えて短縮単語を使いこなすのはいくら沢山打っていても同時にはできない、つまり二つのことは「干渉する」ようなんです。

これが、飛鳥のシフトの連続とか一連の単語ごとの運指と内容を考えることは干渉しません。
運動神経と大脳という違う部分を使っているから両立するのだと思います。
 
これはyfiさんが書いていた「速記の人のHPにあるように色々な短縮登録を使いこなすことが全然できない」ということと同じことなのだと思います。 
 
つまりあのHPの人が短縮登録した単語を使いこなせるのは、国会の議論という限られた分野の言葉を中心に、恐らくテープ起こしの「コピータイピング」だからできることなのだと思えるのです。 
 
内容を自分で考える必要のないコピータイピングでは、頭が暇なので頭はいかに楽で速いタイピングをするかに集中できるので、登録単語を使いこなすのが効率的なのです。 
私の歌やニュースなど、放送のコピータイピングのときと同じことです。 
 
創作タイプのときだと、「よこはま」は「とははか」で打った方が速いからそう打とう、などと瞬間でも判断すると、そっちに気を取られて肝心の次に打つ内容を忘れたりするのでまずいのです。 
そこまでは、打鍵と発声が一致してきたリズムが途切れるのは、その言葉だけ少々速く楽に打てることの何倍ものコストを払うことになります。 
 
これが飛鳥と漢直の双方を使えるほどの学習能力の高いうyfiさんが、たかが数個程度でも短縮登録した単語を使えない理由なんです。 
 
飛鳥で打っているとき、数個程度の登録単語すら使えないのは、漢直と違ってカナ漢字変換の飛鳥は「内語通りに打っている」からです。 
「この単語は登録単語の方が打ち易い」と一瞬でも思って判断することは、内語通りに打ってきたそれまでのリズムを崩し、内容の思考に干渉してしまうのです。 
 
ですから、「意外」は「いがい」で「以外」は登録した「いそと」で使い分けると書いていたあの文章でさえ、私は何回も「以外」を「いがい」で打って「意外」を出してしまい、実は推敲時に気づいて書き直しているのです。
 
こう考えると、みのりさんが「漢直では内語が頭の中で鳴らなくなる」というのは、私のローマ字と同様、やはり事前に内語で打つ内容を決めて、打つときはコード化に頭を集中的に使っているためのように思えてきます。 
 
みのりさんの文章が私のものよりきちんとしているのは、「打つ前に内語でよく考えられている」からで、私のように*「怒る、じゃなかった、起こるような」のような内語通りに打った故の会話調のライブ感がなく、しっかりとした書き言葉になっているのです。 
 
 *上の例は、「怒る」で誤変換なのは気づいているのだから、変換キーをもう一回押して「起こる」を出す方が速いようですが、内語が「怒る」を見た瞬間、「じゃなくて、起こる」と実際なっているので、そのまま打った方が自然なので勝手に指がそう打ったものです。変換キーを二度押す覚悟は「じゃなっかた」と打った時点ですでにできているので、今度は「起こる」が自然に出せます。一回目は、覚悟がなかったので動転して、「じゃなくて」と書き換えるのが内語の世界では自然なんですね。
発声で「かむ」と取り返しがつかず、その後で言い直すのに近い感覚です。

要するに、「内語通りに『しゃべるように』打つ」方が、打鍵数が少ないということを伴って速いと思うんです。 内語で打つ内容を決定してから、指が決定稿を打つ二段階より、内語で考えるのと「同時に打つ」方が速いのは当然です。
 
ただ、第一候補の漢字で全て正しく書けない以上、数行に一回は漢字の選択に思考が妨げられるのがカナ漢字変換による入力の宿命です。 
 
ですから、画面を監視してないと誤変換が避けられないカナ漢字変換を使いたくないという人がいるのは理解できます。 
そういう向きが、(完全にマスターしたら)画面を一切見ずに数行を一気に入力できる、という漢直のようなコード入力に惹かれるのでしょう。 
 
この両者の選択は、結局個人の感覚と学習能力の問題だと思います。 
実際yfiさんは飛鳥と漢直を混ぜて使っているようですから、私は試せませんがそういう方向のやり方もありのようです。 
 
以上漢直と「内語」をからめて、前回長すぎたのを角度を変えて少し短くまとめてみました。 

内容的な繰り返しが多いのは、いつものことですが、本格的な推敲の数時間を節約するためでした。