かなり悪い顔のガン | アラ冠こぶた(別居夫は腎臓がんⅣ 淡明細胞がん急進行型)

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同じ闘病をしている方やご家族の方が基本で広告目的、勧誘目的、宗教などは拒否、その他の方はメッセージを下さい読んで決めます
①アラ冠になって思うこと・色んな日常
②夫の腎がん闘病記
③Ⅱ型糖尿病の治療のために受けた胃スリープ手術とその後の生活の記録のまとめ

6月30日(水)夫を病院に送り届けてきました。

 

やはり、このご時世ですから病室へは入れず病棟入り口の食堂(今は各自部屋で食事のようです)にて

 

ナースの迎えを待って、そこでお見送りに。

 

夫はトランクをゴロゴロ引いてナースとともに病室へ。

 

夫が入院する部屋も確認できず、あっけない感じでの送り出しでした。

 

 

 

さて、入院前日の診察結果について、今の段階でわかる事を書きたいと思います。

 

まずDrの診察を受けて病状を説明した後、検査になりました。

 

採血と造影剤を使わないCTです。

 

検査が終わり結果が出ても予約外なので順番があくまで診察待合で待機、早起きしたので座ったまま

 

ウトウトしてしまうくらい(1時間以上)待ちました。

 

12時ごろにDrから呼ばれ診察室へ。

 

Drは血液検査の結果を見せながら「貧血が相当ひどく造血剤の注射をしても改善どころか悪くなってる

 

これでは手術は出来ないので、明日入院してすぐに輸血を開始しましょう」と。

 

それからCT画像を見せてくれ「1か月ほど前のCTで肺に転移かもしれない影が1つあっただけなのに

 

今日のCTでははっきりわかるものが10個はある、これはかなり進行が速いです」と言われました。

 

何人かのブログを読ませて頂いたり、ググったりしてもそこまで進行の早い腎臓がんの記載は見たことが

 

ないように思いDrに「俗に顔つきのかなり悪いといわれるものですか?」と聞いてみました。

 

すると「腎臓がんの中でも1%くらいしかない特別に進行の早いものではないかと思います、とにかく

 

全身の状態(貧血、タンパク、その他もろもろ)が輸血以外では改善しないので入院しましょう」と。

 

「入院中に生検もして詳しく癌の特定もします、今のままじゃ薬も手術も決められないから」だそうです。

 

ここまで説明が終わった後でDrから「食事について奥さんに聞きたいのでご主人は外の待合へ」と夫は

 

退場になりました…もうおわかりかもしれませんがこんな状況で話されるのは一つです、余命宣告。

 

まだがんの種類が正式に分かっていないので、症状から見たものだから緩い感じではありましたが

 

Dr「この状態だと2~3か月でどうにかなってしまう場合もあります、それくらい状態が悪いです」と。

 

私「輸血をして体調がよくなったら薬の投与でがんの進行を遅らせながら手術は出来ないのですか」

 

だって5月25日の造影CTの所見はT2aNOMO~T3aNOM1だったんです、いきなりの余命宣告には

 

あがらいたくなるじゃないですか。

 

Dr「今の状態では一番弱い免疫チェックポイント阻害薬も使えないですし、手術にも耐えられません」

 

私「輸血で状態が良くなったら、そのお薬を使って治療をしたとして1年くらいはもつのでしょうか」

 

Dr「…私としても出来るだけ状態を良くして少しでも家で過ごせるようにしたいと考えていますが…」

 

私「本人は行きたい所ややりたい事があるようなので出来るだけ叶えてあげたいのですけれど」

 

Dr「…とにかく輸血をしてどこまで状態が良くなるかですね」

 

私「わかりました、先生にお任せしますのでよろしくお願いします」

 

 

診察室を出て夫と合流、夫も医療関係の会社に勤めているので、中で何が話されたのかわかってる、

 

多分、そんな表情をしていました。

 

私はあえて「あなたが食べたくないと言って、食事をおろそかにするから私に聞き取りが来るんじゃない」

 

と、話しをDrが夫を外に出した時に会話に合わせて素知らぬ顔をしておきます。

 

そして入院案内を再度受けることに。

 

入院申し込み書の日付の変更や輸血の同意書の書き直し等をして、ナースに個室への変更をお願い

 

しました、多分、輸血とか治療も苦しいことが多そうだし、夫は人と話すことが苦手な人です。

 

手術と回復のため2週間弱なら大丈夫だけど、大部屋で輸血などしてたら注目されるし気疲れする。

 

せめて入院中はナースやDrが出入りする位で、ゆっくりさせて上げたいと思い申し出ました。

 

夫には「予定より長くなるなら人の多い部屋は落ち着かないでしょ?」と言ったら即、同意です。

 

「今は空いていないけど、空き次第移動するのでもいいですか」とナースは言います。

 

この前の説明で「予定の病棟に空きがない場合は違う病棟へいったん入院してもらい場合もあります」と

 

言われていたので「病棟が違っても個室に空きがあるなら個室にして下さい、後日病棟の個室へ移動

 

でもいいですから」と食い下がったのですが、どこも個室に空きがないそうで、一旦は大部屋へ入ること

 

になりました。

 

まぁ、今のコロナの事情を考えたら公立病院は個室の方が逆にふさがっているのは仕方がないのかも

 

しれないですしね。

 

これ以上ごり押しするのも申し訳ないので「空いたらお願いしますね」とお願いしてこの日は終了。

 

 

 

いきなりのガン告知から1か月で余命宣告もどき、モンスターハウスのジェットコースターみたいな話し。

 

正直、悲しいとか、悔しいとか、なんか自分の感情が追い付いていません、涙も出てこないです。

 

急な前倒しで、バタバタしたせいなのか、頭が考えることを拒否しているのか。

 

そのくせ、輸血で状態が良くなったらもっと症例の多い大学病院へ移りたいとかは冷静に考えているし。

 

こういうのって気持ちは後から追いついてくるのでしょうかね。