親愛なるウルトラセブン様


いま、私は、四十年のときを超えてあなたの作品をいまの目で、観させていただいています。


ギエロン星獣の回
『26話. 超兵器R1号 』を、優れたメッセージと受けとめ、本当に考えさせられています。



この作品が作られた時代の、放射能汚染に対しての捉え方は、驚くほど寛容だったのですね。
原子力潜水艦が、簡単に爆破される回があったり、この回では、ギエロン星獣の吐く放射能灰の除去がすぐに出来て、もう安心ですと言われている。



そんな未来が、いまにありますでしょうか?



四十年前に、なかった確実な原子力に対しての仕舞方を持たないまま、四十年前の未来の幻想を持ち続けようとしている国。



あなたの残してくれた作品を、「なにを寝ぼけたことを言っているの。」
と笑うことが出来ません。


いまだに、そのままの思いを持ち、突き進んでいこうとする世の中であるらしいからです。



そして、その寝ぼけた考え方の時代に作られた発電所をまだ使おうとしています。




小さい頃に忘れられない夢を見ました。

それは、怖かった夢。


大好きなあなたのはずなのに、恐ろしい目の鋭い顔のあなたから、逃げる夢。


知らないふりをして、隠れるように素通りをしようとしている夢。




親愛なるウルトラセブン様

あの忘れられない悪夢は、このことだったのですね。



私は、いつ目覚めることが出来るのでしょうか。