タロウの彼女が

我が家の留守を狙って忍び込んだ日の夜。


私はタロウを呼び出し、


暗いままの部屋でなるべく凄みを効かせて

正座するよう促した。


こういう時は親が『本気』を見せないとDASH!


タロウも

ただならぬ雰囲気に動揺しながらも、


「なんなんだよぉ」

と口ごたえしてきたが、


「いいから座って」


そのまま目をそらさず低い声で言うと

黙って正座した。


「あのね。


あんたにも彼女ができて、


もう子どもができてもおかしくない歳に

なったから言うけど、


避妊は男の務めだからね。」


「お互いまだ育てる力がないのに

子どもができちゃって


堕ろすようなことになった場合、


心も身体も傷つくのは女の子だから。

これはもう間違いないよ。」


「私たちがあんたを大切に育ててきたように、

佐藤さんも大切に育てられてきた。


そんな佐藤さんに悲しい思いを

させるようなことしたら、


ぜっっったいにダメ

なんだからね物申す


なるべく凄みを効かせて

話したつもりだ。


最後に


「ほんとに大丈夫なんでしょうね?!」


と念押しすると、


「大丈夫だよぉ」


と返ってきた。


本気が伝わったかな。

わかってくれたかな。


「よし」


それで

きっぱりその話はおしまいにした。


だらだらはよくない。



私は、


年ごろの子たちがセックスに興味を持つ

ことを悪いことだとか、


いやらしいことだとは思わない。


むしろ当たり前のことだし、


好きな人にふれてみたいと思う

気持ちは尊いものだ。


そして、


その場の勢いに押されて  


後先考えずに行動を起こしてしまうのもまた

若さの力なのだ。


よくも悪くも。



だからこそ、


セックスにはリスクが伴うこと、


避妊を含め、


きちんとした性の知識を伝える

必要があるのだと思う。


大人がへんに恥ずかしがって、

そこから逃げてはいけないのだ。


タイミングをみて、

それぞれの方法で、

伝えるべきことはきちんと伝えないと。


それがいのちの大切さを教えることに

なるのだから。



いろいろと危なかしい二人ではあるが、


二人とも大切な存在だ。


知らなかったことで、

悲しい思いはしてほしくない。



あとは…



二人とも受験真っ只中

ということも忘れずにウインク



タロウ、

恋と勉強の両立なるか。



とっぴんぱらりのぷぅ