今回は会話長めです。





時刻は11時半すぎ。


『あっちゃん(私の事です)の予感に従って、早めにお昼を取っておこうか。どっちが先にいく?』
と夫に言われ、ご飯が喉を通らなさそうだったので、夫に先に行ってもらうことに。


夫が昼食に行っている間に、三組程お声がかかって、控え室を退出されました。


あと5時間かぁ…。。
時間潰しにと本を持ってきていたけれど、何も手につかず、ただただ無事に終わるのを願うばかり。


40分程経った頃、夫が昼食から戻ってきました。


『食欲が無いのは分かってるけど、娘の為にも少しでも良いから食べておいで?それがあっちゃんが今しなきゃいけない事だよ。娘が帰って来たとき、元気なママが迎えてあげなきゃ。大仕事を終えてきた娘に心配させるのは本望ではないでしょ?』


夫の正論にぐうの音も出てこず、しぶしぶ昼食に行く事にしました。


とりあえず売店で小さなお弁当を買って、5Fの家族休憩室で急いで頬張ります。


ものの10分でエレベーターに乗り込み、親族控え室に向かいました。



時刻は12時30分





扉開けると、リラックスしている様子の夫。
私気づくと、ニコニコして言いました。


『やっぱり早く帰ったね(笑)さっき手術終わったって!』


『は?』


『LINE送ったよ?』


『へ?』
ほんてや。。。
エレベーター乗ってて気がつかなかった…。


『つい今さっき●●先生(執刀医)が来て、手術が無事に終わったって言いに来てくれたよ。』


『ものすごく状態が良くて簡単だったって。異常も無くスムーズに終わりましたって言ってたよ!後で説明してくれるって。』


『にしてもあっちゃん凄いね!母親の勘?言ってた通りになったね(笑)』


『へ…え…あ…え?終わったの?』


『だからそう言ってる(笑)』


驚きすぎて何も頭に入ってこず滝汗
とりあえず無事に終わったらしい。。
いや。。でも先生の顔見てないから安心できない…。
(夫を信用してないわけじゃなく、ただただ不安で信じられなかっただけなのですが(笑))


夫と話して10分程経ったころ、もう一度執刀医の先生が来てくれました。


『あ、お母さん。ちゃんと休憩取れました?』

『あ、はい。それで…』

『無事に手術は終わって、もう目も覚めてますよ。』

『え!?『え!?』もうですか!?』



『はい(苦笑)。風邪を引かせないでくれたお陰で、腫瘍の状態がとても見やすかったです。癒着は無く、事前の検査で確認した通り、すんなり切除する事ができました。』


『肺はどのくらい残せたでしょうか…?』


『触診・目視・エコーで確認をして、中葉は問題なしの判断で、上葉だけ全域を切除しました。切除した上葉は切開場所から取り出すお話をしていましたが、あまりにも大きくてなかなか取り出せなかったので、皮膚が裂けるのを防ぐために、予定より2cmほど開胸範囲を広げました。』


『では肋骨も切ったのでしょうか…。』


『いえ、まだ小児は骨が柔らかく、大きく動きますので、切断はせずにずらして何とか出せました。』


『よかったです…。』
(安心しすぎてもう泣きそう。。)


『出血も15cc程度でガーゼ1枚くらいで済みましたよ。』


『え!?そんなに少なくて済んだんですか!?』


『異常な血管もなく、状態が非常に良かったので、結紮がスムーズに出来たこともあって、極少量で済みました。』


『あの、ちなみに切除した肺は見れますか?』
(夫よ…何を言い出すのだよ…。。)


『あ~…見たかったですか…。すみません。すでに●●先生(呼吸器科の担当医)が、摘出後すぐに病理検査に持っていきまして…今はお見せ出来ないです…。後日データで上がってきたらお見せすることは可能ですが…1ヶ月とか先になるかもしれません。。』


『あ、いえ、絶見たいという訳ではないので大丈夫です。』


『分かりました。手術に関しては以上になります。まだPICUのお部屋調整が間に合って無いようなので、娘さんが移動でき次第、看護師が伺いますので、もうしばらくお待ちくださいね』


『はい。ありがとうございました。』




手術はなんと覚醒時間を含めて、3時間半で終了しました。
元々の予定は覚醒まで、7時間の予定でしたので、半分の時間で終えてとても驚きました。





次はPICUでのお話を書きたいと思います。