タロットカードは比較的学びやすい占術として人気があります。ビジュアル的にも神秘的で楽しいですよね。それだけに占術者の「腕」による鑑定力の差も出てきやすいのです。
初心者はまず22枚の絵札(メジャーアルカナ)を使って占いますね。私もフルセットで占う時とメジャーアルカナだけで占う時と使い分けています。
喩えて言うならメジャーアルカナは「物語全体」を表し、マイナーアルカナは「中で起きる具体的事件や登場人物」を表します。フルセットで占いをすると、この問題はどこに重点が置かれているのか、どんな人物がキーになるのかなど具体性が出てきます。
そして私の場合、展開した時のメジャーアルカナの枚数も考慮してリーディングします。出た枚数の数に意味があると感じるからです。
ある有名タロット研究家はメジャーアルカナだけ、しかも1枚引きですべて読めるというのがプロということを語っていましたが、それもまたひとつの考え方だと思います。
実際白黒はっきりさせた答えを出したい時にはメジャーアルカナだけで占います。私の場合は正逆を考慮しますが、タロットの種類によっては正逆取らないものもありますね。前後のカードの出方からいい意味でとるのか悪い意味でとるのかを判断したりします。
次にどんなカードを使うのかですが、まずは占いの為に作られたライダー・ウェイト版で基本を抑えた方がよいでしょう。カードに描かれている絵柄の意味や色合いに秘教的要素が含まれています。
心理的解決策に飽き足らないと思った方は、さらに魔術的要素や東洋の陰陽を取り入れたトートタロットに挑戦するのもよいと思います。その場合はちきんと教えてくれるよい先生を探してください。
霊感だけで読む方もいらっしゃいますが、実はしっかり基礎を抑えておかないとコックリさんと同じことになってカードに振り回されてしまいます。理論的解釈を身につけていないと危険な一面もあるということを覚えておいてください。