新兵器CAAと逆付け ~散光星雲 Sh2-54(へび座)~ | 今夜も快晴!★koheiの天体写真★

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6/4は下弦の月でしたが、快晴予報でラストチャンスということで近場(丹波篠山)に出かけました。同業者(迷人会の方)がお一人おられ、そのうち大阪大学のメンバーもやってきて、終夜楽しく天文談議に花を咲かせました。

 

6月は夜が短く9時~3時くらいしか撮影できず、下弦だと3時間くらい、一対象しか撮れず効率が非常に悪いことになります。夏の南の星座は南中前の早いうちに撮っておきたいので5~6月はさそり座、いて座、へび座、へびつかい座の天体を優先して撮影してきました。この場所は南は明るくないので、反射星雲とか分子雲ではなくフィルターの使える散光星雲としました。

 

【散光星雲 Sh2-54(へび座)】

今回は前回のファインディングチャートにあった Sh2-54です。M16の上部にあり、その星雲の一部と言われています。非常に大きく2度を超えます。明るい部分を巣の中の卵に見立て「鳥の巣星雲」(Nest nebula)と言われています。M16はわし星雲ですからその巣とも言えますね。

 

【ロケーション】⇒こちらの写真を参照ください。

【アノテーション】

Date:   2025/6/4 22:27~ 300sx32FR(Total Integration 2h40m)
Telescope:Takahashi FSQ-106ED (F3RD) 320mm f3
Camera: ZWO ASI2600MCDUO gain100 -10℃(Auto Guide)
Mount: ZWO AM5
Filter:  HO Dual-band(6nm) HYO
Edit:  PIXINSIGHT
Shot in:  Tanba-sasayama, Hyogo, Japan 

 

 

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【CAA(Camera Angle Adjuster)の導入】

ZWO社のCAA (Camera Angle Adjuster)は、ASIAIR等のプレートソルビング機能と併用して、縦横などの構図を星図に合わせたり、(同一機材での)過去の撮影画像の画角・構図に、現在の構図を簡単に一致させ、追加撮影およびスタッキングを可能にする「スマートカメラ回転装置」です。普段縦横合わせるのに結構時間がかかっているので導入してみました。

 

【鏡筒側が干渉する場合のTIPS】

よく確認せず買ってから気づいたのですがFSQ-106EDのレデューサーは径が大きく干渉してCAAが取付できないのです💦対策としてドロワーをCAAの前に付ける等の方法も考えられますが、最終的にCAAを逆付けして対応(下記写真参照)できました。ソフト的には水平垂直を合わせる程度の動作は何の問題もなく使用できます。(モザイク撮影や過去画像との位置合わせなどの機能は検証していません)、若干重い(465g)ので接眼部に負担がかかりますが、使い始めると手放せない感じです。タカSiさんにヒントをいただきました。ありがとうございました。

 接続方法(2600他):鏡筒(レデューサー)(M54メス)→CAA(逆付け)→M54オスオス(tomita)

         →フィルタードロワーM54II→センサーチルドアダプター→ASI2600MC