長い台風で禁断症状が出てきており、天候は多少リスク承知で何十年ぶりに護摩壇山に出撃。高野山から南に入ったところで、銀塩時代は関西の南天撮影のメッカで大勢の天体写真ファンでにぎわったのですが、栄枯盛衰で他の場所にその地位を奪われている場所です。標高は1000mを超えるのですが、昨日は高野龍神スカイライン(今は371号線)に入った瞬間雲行きが怪しくなり、大雨+濃霧のコンボに出くわし、結果的に22時ごろスタート、撮影時間の半分は霧に邪魔され、帰るときは機材は露でずぶぬれ...と散々でしたが、「霧が晴れて最高の星空が現れるというシチュエーション(乗鞍でも経験)」は中々よいもので、満足感はありました。
さて戦果ですが、今回は南天低い(赤緯ー25°)銀河の雄NGC253をまともに撮りたいという目的があり、霧で何度か中断はされましたが、何とか2時間の露光は達成しました。久しぶりの銀河撮影でしたが、16cm1000mmでもこんなに大きく写るの...という何とも巨大な銀河です。大きいので双眼鏡でもしっかり観望できましたよ!見たとこM33以上かも。
【NGC253銀河(ちょうこくしつ座)】
NGC 253 はちょうこくしつ座の方角にある渦巻銀河で、我々の銀河系から近くの約800万光年の距離にあり爆発的な星生成(スターバースト)が起こっていることで有名です。NGC 253は、全天で最も明るい銀河の1つであり、望遠鏡や双眼鏡でもよく見えます。
【バルジ中心部(拡大)】
データ
鏡筒: タカハシMT-160 MEYON CLT(1000mm f6.3)
カメラ:ZWO ASI 2600MC DUO(オートガイド)
赤道儀:ZWO AM5
フィルター:なし 画像処理:PIXINSIGHT
日時: 9/2 23:58~ 300sx26FR (2時間10分)
撮影地:護摩壇山(和歌山県田辺市)
※久しぶりですが銀河はこの組み合わせがいいです。