久しぶりに撮影しました。ただ一昨日の雷雨の影響か、風が急に強い北風になり、重い赤道儀なんですが、前半はガイドが暴れまくってしまいました。
1. The Flying Dragon(Sh2-114)ーはくちょう座の散光星雲
11/7 18:02~ 140分露光(29FR x 300S)
たまたま来年の干支が辰なので、ドラゴン関係の写真でも年始のメールで送ろうかと思い、竜の星雲を探していて見つけました。メジャーな星団星雲のひしめくはくちょう座で目立たず、作例も国内にはほとんどありませんでした。海外ではやはり龍は欧米や中国人が大好きなので沢山ありましたが、淡いので撮影・画像処理とも非常に難物とのことでした。
これを見てキングギドラのようにカッコよくて一目惚れし、MT-160で撮影にチャレンジしました。最強のHαで2時間半露光しましたが、結果は次の通り中々飛龍の雄姿をとらえることはできませんでした。やはりもう少し暗い空と「とんでもなく」長い露光時間、加えて卓越した画像処理(これが一番苦手)が必要なようで、また来年リベンジしたいと思います。
2. おうし座座レムナント(Sh2ー240)ー超新星残骸
11/7 22:39~ 93分露光(31FR x180S)
こちらはたくさんの方がチャレンジし、takeさんも早々に撮影に成功されていますが、私は少し高度が上がるのを待って、本日初めて135mmのカメラレンズ(愛用のシグマです)で初参戦しました。左下のカブリが色々なソフトや手法を使ってもどうしても直せません。失敗作ですが、こちらはこれから撮影のチャンスがあるので改善していきます。
3.冬の星雲星団たち!
...ということで夜半まで苦戦していたので、今後のモティベーション維持のため、135mmノータッチガイド短時間露光のお気軽モノクロ写真を撮影しました。やはり明るい星雲は良きです。
(1)コーン星雲・クリスマスツリー星団(NGC 2264/いっかくじゅう座)
このあたりは星雲星団の宝庫です。コーン星雲は意外と大きいです。
カタツムリ星雲(IC447)は反射星雲なので全く写っていません。
11/8 1:52~ 24分露光(8FR x180 S)
(2)モンキー星雲(NGC 2174)・くらげ星雲(IC443)・散開星団M35(ふたご座)
くらげの細部を出そうとするとモンキーの顔が飛んでしまいますね。
11/8 1:17~ 27分露光(9FR x180 S)
(3)かもめ星雲(IC2177/いっかくじゅう座)
久しぶり(銀塩時代以来)の撮影です。
11/8 2:22~ 24分露光(8FR x180 S)
【共通】
カメラ ZWO ASI 533MM
鏡筒 1:MT-160 RD(776mmF4.8)
2~3: シグマ135mmF1.8 DG HSM(F4)
赤道儀 EM‐200改造
1:ZWO ASIAIRによるオートガイド
2~3:ノータッチガイド
フィルター Baader Hαフィルター(3.5nm)
画像処理ソフト ASI Studio、ステライメージ9