画像処理技術やツールの性能が上がってきて、今まで撮った作品も素晴らしい作品に蘇ってきます。一昨年2023/5のオーストラリア遠征で撮影したものですが、南天天体の復習兼ねて南天天体のシンボル、南十字星周辺の画像を再処理してみました。
135mm・ポタ赤で南十字星とそれを取り巻く天の川や数多くの星雲星団、暗黒星雲を捉えています。フィルターなし(天体改造)、F2・10分露出でこの写りです。やはりオーストラリア(バラディーン)の空の暗さに今更ながら驚きます。
【南十字星近辺の星雲星団たち】
南十字星の左下の暗い領域は、肉眼でも天の川の中にひときわ暗い領域として見られるコールサック(石炭袋)と呼ばれる暗黒星雲。右下に見られる赤い星雲はケンタウルス座のバット星雲(IC2944)です。(※海外では「ケンタウルス座ラムダ星星雲」またはその形から「走るにわとり星雲」とも呼ばれています)その右上にあるのが自由の女神星雲(NGC 3576)(りゅうこつ座)、(その右(西)には全天一巨大なエータカリーナ星雲が控えています) 美しい散開星団は無数にちりばめられていますが、十字の左の星(ミモザ(β Cru))の左下には全天一美しいと言われる宝石箱(Jewel Box)(NGC4755)があり、宿のドブで見た宝石箱の美しさは忘れられません。
【星雲の位置関係】〇印が自由の女神星雲
【アノテーション】
【ファインディングチャート】
Date: 2023/5/22 19:12~ Exp 10min(30sx21FR)
Camera: Nikon Z6
Lens: SIGMA135mm f/1.8 DG HSM No Filter
Mount: Vixen Polarie U