学生向けの専門分野横断型SNS"Campus"の構築 | 宇宙飛行士を目指す22歳男のブログ

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ただいまロケットエンジンと格闘中

昨夜.
二回目となる映画"ソーシャル・ネットワーク"の鑑賞中,ふと思った.

最近になって俺が取り組み始めた
大学生同士の学際交流をそっくりそのままSNSに出来たら面白い
んじゃないかって.

ご存知,世の中には既に無数のSNSが乱立しているがアカデミックな交流に特化したSNSは俺が知る限りまだない.
しかしもしそのようなSNSが出来れば非常に面白い現象を我々は垣間見ることが出来る.

このような例を考えてみて欲しい.
宇宙工学を勉強している学生Aと宇宙物理学を勉強している学生B,宇宙法の勉強をしている学生Cがいたとしよう.
学生A,学生B,学生Cの三人とも宇宙開発を関わりの深い学問を勉強している.

しかし彼らは学部学科が異なるため,
もともと直接の知り合いでない限り,お互いの知識を共有することは非常に難しい.
ましてや大学が異なる場合,居住している地域が異なる場合はなおさらである.

彼ら三人とも将来的に宇宙開発に関わる可能性の高い,将来的にお互いに協力し合って働く可能性の高い学生たちであるのに!

そこでSNSの出番である.

従来のSNSとは一線を画したアカデミックな学際交流に特化したSNSを構築すれば,
専門分野を超えた知の交流が容易となる.

異なる大学に通っていても専門分野が一見離れていても,
オンラインでお互いの知識を共有し,議論し,結果として新たな知見を得ることが出来る.

上記の宇宙開発の事例の他にも,
例えばゲーム理論を学ぶ数学科の学生と経済学を学ぶ学生が出会うメリット,
考古学を学ぶ学生と地球科学を学ぶ学生が出会うメリットは計り知れない.

素晴らしいことじゃないだろうか!!!

よし,それならばさっそくやってみよう!

そう思い昨夜,映画館から帰宅してからさっそくSNS構築に取り組み始めた.
オリジナルSNSの開発にはザッカーバーグらがFacebookの開発に用いたのと同様のオープンソースを用いた.
PHPとMySQLで動作しレンタルサーバーで動かすことが出来る.
とりあえずオープンソースをいじり,自分で多少のコードの改変を行ってアカデミックなSNSに仕上げたてるのだ.

レンタルサーバの選定やドメインの取得を昨夜から今日昼にかけて行い,
超簡易ではあるがオリジナルSNSを立ち上げることが出来た.

新たに俺が構築するソーシャル・ネットワーキング・サービス,その名はずばり"Campus"だ.
キャンパスライフをそのままデジタルに持ち込もうという俺の構想を表している.

ロゴも用意した.(某女の子にはちょっとダサいと言われたがw)
$宇宙飛行士を目指す22歳男のブログ-logo

ロゴの意味を説明しよう.
赤・青・黄,それぞれの原色,すなわち異なる専門分野の学生が出会うことで新たな色,すなわち新たな知見が生まれることを意味している.

大学生同士の専門分野を超えた学際交流を促すという目的を果たすため,"Campus"は以下のような点に留意して製作を行う.

1. SNSの参加者は大学生・大学院生に限る
(登録メールアドレスはacドメインのものに限る)
2. SNSのデザインは全体的にクールでアカデミックで上品なものに保つ.
すなわちアカデミックな交流に関係のないコンテンツは一切加えない.

また"Campus"上でユーザーが行うことの出来るアクティビティは以下のようにする.

1. Profile
自分のAcademic Profileを作成し,他のユーザーに公開する.
【例】
名前: Taro Han
大学: 東京大学
学部学科: 工学部航空宇宙工学科
専門分野: 航空宇宙工学
研究テーマ: 電気推進工学

2. Report
日々の講義内容や研究内容を他のユーザーに公開する.
もちろん著作権や機密保持に反しない限りではあるが,
自分の学んだことを自分と同じ分野,あるいは関連分野を学ぶ他のユーザーと共有するということである.

【例】
タイトル: 3月10日の推力測定実験
本文: 今回の実験では当初予想されていた以上のCm値が得られた.その理由は...

3. Forum
いわゆる掲示板である.
もちろん"宇宙工学"や"行政学"などのように従来の専門分野区分でForumを立ち上げても良いが,
本SNSで最も期待されるのはもっと包括的なテーマ,例えば"宇宙"などといった大きな括りでForumを結成し,
そこで異なる専門分野の学生たちが出会い,議論を深めることである.

4. Event
各種学術イベントの予定をユーザー同士が共有する.

基本機能は現在のところ上記の4項目のみである.
非常にシンプルであるし,見方によってはつまらないかも知れないが,
アカデミックな学際交流に特化したSNSの趣旨からするとあまり機能が多過ぎない方が良いであろう.

しかしせっかくなのでユーザーからのフィードバックを積極的に受け入れながら,どんどんと進化するSNSでありたいとは思う.
まだまだ発展途上ではあるが学生の勉強・研究活動に一石を投じることになれば本望だ.

"Campus"の公開は今月下旬を予定している.

班 太郎