タイトル「食事メニューを変えなくても、胃腸の不調を防ぐ方法」に対する答え、それは・・・
よく噛む事
前回の記事と同じポイントです
食事内容を変えたり、サプリを摂ったり、色々な工夫をするより手軽でリスクが少なく、健康づくりには欠かせないポイントなので、その理由についてもう少し別の角度からも深堀して説明したいと思います。
前回のおさらい
よく噛む
↓
胃酸分泌が良くなる
↓
栄養吸収が良くなる
↓
代謝がスムーズになり、
・エネルギーが効率よく産生される
(=元気!)
・様々なホルモンが効率よく産生・分泌される(=ホルモンバランス◎)
このような流れがあり、よく噛むことで胃酸の分泌を良くして、栄養吸収効率を高めましょうということでした。
今回は、胃酸が分泌されないと、具体的にどのような不調があるのかについてご紹介します。
🔴本来、胃で胃酸により分解されるはずの「たんぱく質」が未消化なまま腸へ流れ込んでしまう
→悪玉菌のエサになり、腸内環境が悪化する
「腸脳相関」といって、腸と脳の状態は影響し合っているという考え方があります。
つまり腸内環境が悪いと、脳にも悪影響が・・・
脳の不調は、注意力や集中力など脳パフォーマンスの低下や、過剰なイライラや不安などのメンタルコントロール不調などが挙げられます。
🔴胃酸による強力な殺菌作用が得られないままの消化物が、本来腸内細菌が非常に少ない状態である小腸に流れ込む
→小腸に異常な形で細菌が増殖する(=SIBO)
近年注目されているSIBO(小腸内細菌異常増殖症)は、低胃酸が関係していると言われています。
SIBOの状態になると、お腹が張りやすい、便秘や下痢、逆流性食道炎、などの胃腸の不調をはじめ、やはり栄養吸収が悪くなることで全身の様々な不調に繋がると言われています。
胃酸の消化作用、殺菌作用があってこそ、腸の健康も守られる訳です!
そして胃が健康な状態で胃酸を適切に分泌させるには、よく噛む事(1口30回以上)が大切なのです!
「口腔 → 食道 → 胃 → 腸」
消化管のつながりを考えることで、意識してコントロールできる「口腔」に関わる習慣がいかにはずせないポイントであるかイメージいただけると嬉しいです
よく耳にする「腸活」ですが、噛む事だけでも立派な腸活です
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