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佐賀のオッサン星にハマる2

このブログはある星空に戦いを挑んだオッサンの記録である。
天文界において全く無名の冴えないオッサンが星見の中から健全な精神を培い、
わずか数年でメシエマラソン完走をなし遂げた妄想を通じて、その原動力となった信頼と愛を余すところなくログ化したものであるかも。

小惑星+天の川で何だかプチ達成感な週末です。
昨日も夜半前まで晴れていましたが、どうせ夜半前は月が出ているし、と遠征はお休みして自宅から観月会。

$佐賀のオッサン星にハマる2


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点
273mm(35mm換算1,523mm)
ISO125×1/125秒
JPEG撮って出しをPhotoFiltreでシャープ(中)化、MS Office Picture Managerでサイズ変更。

概ね右が北です。

$佐賀のオッサン星にハマる2


同写真をピクセル等倍でトリミング。

神酒の海岸辺にテオフィルス(クレーター)、隣のキリルスに喰いこんでいるということは、テオフィルスが後から出来たということでしょうね。クレーターの中にポツンと山があって、こういうの見つけると面白いですよね。


PENTAX Qで動画を撮ったことなかったので、そのまま動画も撮ってみました。(音量注意)




裸眼で見ているとわかりにくいのですが、このスピードで動いているんですよね。


で、胡散臭いBGMですが、、、昔、趣味でバンドやっていた時の音源が見つかりましたので、一緒にしてみました(^^;
今朝、早起きして干潟よか公園(有明海沿い)まで行ってみました。

$佐賀のオッサン星にハマる2


天気は申し分ありません。

今回は小惑星2012DA14一本に絞り、赤道儀は、

$佐賀のオッサン星にハマる2



極軸を頂点に向けて、タイムラプス風に撮ってみました。





コップ座からしし座まで、方向的には何とか合っていますが、小惑星は写らず~


30mm双眼鏡ヒノデB1での探索は、4時から探すものの全く見当も付かないまま途方に暮れていましたが、5時過ぎしし座で見つけました!

同じ明るさの二等辺三角形が、見る間に崩れていきます。おー!これが地球をかすめる45mの小惑星!飛んでいく!飛んでいく!と追いかけます。

錐体細胞ではギリギリ判別できるかな、たまに消えちゃうみたいな明るさで、そらし目で見るといい感じです。

遠いところからやってきて地球をかすめて進路を変えながら、また遠くへ行っちゃうんですよね。

小惑星を見たのは初めてなので、しばらく放心しちゃいました。


$佐賀のオッサン星にハマる2



南の空にはさそり座が姿を現し、隣にはオメガ星団。夜が明ける頃には夏の天の川も見ることができました。ちなみにこの写真を撮ったのは5:43。東京は明るい時間じゃないかな。


写真は残念でしたが、宇宙の神秘的な壮大さを感じる素敵なひと時でした。

組立天体望遠鏡をポルタに載せたい!SXPに載せたい!


そんな時は、ホームセンターへGO!



佐賀のオッサン星にハマる2


この手の角材が2-300円程度で手に入りますので、


佐賀のオッサン星にハマる2


適当な長さで切断して、横をカッターナイフで削り、紙やすりで整えます。

下敷きが結婚式場のチラシでカワイコちゃんが台無し。


佐賀のオッサン星にハマる2


同じくこんなステンレスステーが100円くらいで売られていますので、アリミゾ側の固定ネジが当たる場所に木ネジで張り付けておけばモアベター。



佐賀のオッサン星にハマる2


穴を開けて、



佐賀のオッサン星にハマる2


位置を合わせて鏡筒にも穿孔~



佐賀のオッサン星にハマる2


ネジは黒色でね。



佐賀のオッサン星にハマる2


天頂プリズム仕様なので短いにょ。



佐賀のオッサン星にハマる2


これで高精度で導入&追尾OK!



他、鏡筒固定のアイデアは星猫ブルーさんの記事 をご参照!

未知の天体が地球に衝突して人類終了みたいな終末論が賑やかで、何かと思ったら今週末16日未明に小惑星が地球に接近するそうです。


佐賀のオッサン星にハマる2


色々ググっていたら観測地に応じた予想経路を算出してくれるサイトがありました。


http://www.heavens-above.com/



佐賀では、、、



佐賀のオッサン星にハマる2


ふむふむ、、、



佐賀のオッサン星にハマる2


最も明るくて6.9等星。


仰角30度を超えますので、3cm双眼鏡でも見えるかな。

昨夜の遠征でイマイチだったものたち。


全て

組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをMS Office Picture Managerでレベル調整した後、サイズ変更。


なお、上が北です。(多分)



さて、冷や汗をかきながら、、、



佐賀のオッサン星にハマる2


星M78星


オリオン座にある散光星雲です。ウルトラマンの故郷として有名ですね。

15cm眼視では星雲部分がもう少し見えていたのですが、とりあえず写ってくれました。

赤道儀があれば、オリオンの腰ベルトの一番右の星から東に振れば簡単に導入できるので探しやすい天体です。



佐賀のオッサン星にハマる2


星M79星


うさぎ座の球状星団です。うさぎのさらに下で高度が低いため、大気の状態ですぐに見辛くなってしまいます。

空気が澄んでいれば球状星団に見えますが、この日は15cmでも星は分離せず、星雲・銀河のようにしか見えませんでした。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M109星


ちょっと無理矢理な気もしますが、おおぐま座の銀河をいくつか撮ってみて、辛うじて写っていたのがこの一枚。


もうこの頃になると電池がヘロヘロで手動アシストでも追尾できていません。きちんと追尾できればもう少し写ってくれると思います。

北部九州では、基本的に北側を福岡市に押さえられているので、光害が厳しいです。



しし座の高度が上がってきたので、しし座の銀河であれば写るだろうと撮影を試みるも、赤道儀の電池が完全に終了。日付が変わり気温も下がってきたのでお開きとしました。


この日は佐賀と福岡の県境にある三瀬でしたが、晴れてはいても空がモヤっているというか、大気中のPM2.5が街明かりに照らされて空が赤かったです。以前、裸眼で見えていた星が見えていません。



さて、撤収。



佐賀のオッサン星にハマる2


機材はシャーベット状の霜がビッシリ。



佐賀のオッサン星にハマる2


しかし、ヘタったのは電池のみで、全ての光学系は最後まできちんと仕事をしてくれました。

主砲組立天体望遠鏡の自作フードも機能しているようです。

昨晩の遠征で、どうも赤道儀の具合がおかしくて星が流れるなぁ、と思っていましたが、単純に追尾モーターの電池切れだったようです。

気温が低いこともあり電圧が低下していたようで、回転が不安定です。一度電源を切って電池ボックスを振って再接続すると動き出すなんて前近代的な対症療法を施し、また、試しに微動ハンドルを手動でアシストすると流れません。

そんなひと手間(?)をかけて撮った写真の続きです。


全て

組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをサイズ変更のみ


なお、上が北です。(多分)



佐賀のオッサン星にハマる2


星M45星


清少納言の頃から親しまれていた昴ですが、貧弱なシステムで写真にしてもイマイチでした。

眼視なら肉眼や双眼鏡がベスト。シンと静まった冬の夜空に青白く輝く様は本当に素晴らしいです。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M41星


おおいぬ座のα星、全天で一番明るい恒星であるシリウスからちょっと下にある、双眼鏡でもすぐに見つかり、美しい散開星団です。星の並び方がXになっています。南の空が暗ければ肉眼でも見えると思います。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M44星


かに座の散開星団プレセペ星団です。かに座を構成する恒星が暗いため、かに座は見えなくてもプレセペ星団は見える、と言うより、プレセペを見つければそこがかに座、という位置付け(?)。

場所がら、かに味噌とも呼ばれています。

ご覧の通り、写真に取るとサッパリですが、肉眼で見るとボンヤリと美しく、すばると違った趣があります。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M67星


かに座の脚の先にある散開星団です。

かに座の形さえわかれば、すぐにわかる美しい星団です。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M47星


とも座の散開星団ですが、とも座を追うのは至難の業なので、おおいぬ座の耳の後ろから探しています。

明るい星が多く、双眼鏡でもすぐにわかります。


並んでM46(散開星団)があるのですが、何故か撮り忘れ。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M50星


そもそもいっかくじゅう座がどこにあるかわからなかったのですが、最近ようやくイメージできるようになってきました。そのいっかくじゅう座にある散開星団です。街中でも冬の大三角形はわかるものですが、その内側はなかなか意識しないもの。しかし淡いとは言え天の川が流れている場所であり、暗い場所に行って双眼鏡で眺めると、微光星が敷き詰められていることがわかります。


なんか、ET星団風に見ると、巨身兵っぽく見えませんか?(^^)




佐賀のオッサン星にハマる2


星M93星


とも座の散開星団です。

これもET星団系に見えなくもない(^^;


M46の真南、おおいぬ座のお尻の上、この辺も何とか天の川の流れの中です。

冬の夜空は1等星が多く、どうしても派手な星座に行きがちですが、街中では星が見えない領域にも無数の美しい天体があるものです。

今日は、午前中お客さんのところ一件訪問して、昼は家族で焼肉屋に行ったら息子たちが思いの外よく食べて父はホルモン数切れにビールとご飯とサラダで、帰宅して昼寝して、妻と息子の怒声で目を覚まして20kmジョギングして、空を見上げると晴れているじゃないですか。



佐賀のオッサン星にハマる2


行くっきゃないよね。


さぁ組み上げて星団ハンティング!と鼻息を荒くしていると、



佐賀のオッサン星にハマる2


雲っちゃうん!



それでも、しばらく車でウトウトしていたら、晴れてきました。


組立天体望遠鏡で散開星団4つ!


全て

組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをサイズ変更のみ


なお、上が北です。(多分)


佐賀のオッサン星にハマる2


星M35星


ふたご座の片割れカストル君の足元に位置する散開星団です。

明るく大きく美しく、わかりやすい場所にあるので双眼鏡を向けるとすぐにわかります。


帰宅して同定していてわかったのですが、右下に別の散開星団NGC2158がモヤっと写っていました。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M36星


ぎょしゃ座にあるメシエ番号がついた散開星団は3つありますが、その真ん中にある天体です。

3つの中ではスカスカですが、明るい星が多いので意外と見応えがあります。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M37星


ぎょしゃ座の3つの散開星団のうち一番東、5角形の外にある散開星団です。

双眼鏡で流していると一番目に入りやすい、「これぞ散開星団」といったきれいな天体です。

空が暗いと肉眼でも星雲状に見える時があります。




佐賀のオッサン星にハマる2


星M38星


んで、一番西にある散開星団です。M37ほどではありませんが、これも星団っぽい美しさ。3つともに言えるのですが、この辺は冬の天の川に浸かっているので、双眼鏡で眺めているだけで至福の時を過ごすことができます。

これもブログ書きながら気付いたのですが、写真の下ギリギリにNGC1907が写っていました。



何だか全体的にピンボケで、流れているような。。。

現場で小さい液晶画面に映し出された画像はピシっとキリっといい感じに見えるのですが、難しいですね。

昨晩は、夜まで用事があり、かつ、翌今日も出勤のため出撃予定はなかったのですが、ばっきーさん とメッセージのやり取りをしているうちにムラムラしてきて、かつ、予想に反して晴れていたので、22時から短時間ながらも、干潟よか公園(有明海沿い)まで行ってきました。


現地に着くと既にばっきーさんが赤道儀にカメラを載せて撮影中でした。


そそくさと組み上げて、しばらく馬頭星雲を狙ってみましたが、やはり捉えられず。


早々に諦めて、M81&M82を撮影していた頃から写るに違いないと期待していた天体をロックオン。



佐賀のオッサン星にハマる2


M97(ふくろう星雲)

組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒×5枚をDeep Sky Stackerでスタック処理

MS Office Picture Managerで明るさ処理、リサイズ、Neat Imageでノイズ除去



15cmで眼視できれば、組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点で写るようです。

と考えれば、楽しみがグンと増えます(^^)



M97を撮って、しし座の銀河を狙おうとすると雲が出てきて、ちょうど日付も変わるくらいの時間になってきたので、撤収しました。


さぁ仕事、仕事。。。

前回、M1をアップしましたので、次はM2、、、はみずがめ座にあって今の時期は見えませんので、次は飛ばして、、、



佐賀のオッサン星にハマる2


M81&M82

組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

JPEG撮って出しをサイズ変更


M42オリオン大星雲が1,500光年

M1かに星雲が6,500光年


ここまでは銀河系内。


しかし、おおぐま座のM81&M82は系外の銀河で、850万光年と桁違いに遠い天体です。



佐賀のオッサン星にハマる2


M81を等倍表示



佐賀のオッサン星にハマる2


M82を等倍表示




M1かに星雲も昔の姿とは言え、既に人類がボチボチ文明を作り上げていた最近の姿です。

しかし、M81&M82は、はるか昔、人類が人類になるかならないかの頃の姿です。



そんなイニシエの姿がはるか時空を超えて、今、私の網膜とPENTAX Qの小さいセンサーに届いたんですよ。


萌えるよね。

昨晩の撮影では、メシエ会員番号1番のかに星雲も狙ってみました。


佐賀のオッサン星にハマる2


組立天体望遠鏡+PENTAX Q直焦点

273mm(35mm換算1,523mm)

ISO1600×30秒

RAWファイルをカメラ付属ソフト(SILKYPIX)で現像

MS Office Picture Managerでサイズ変更



現場で背面液晶に映し出された画像では、「おー!写ったー!」と感動しましたが、パソコンのモニターで見るとこんなもん。


ですが、実は15cmで眼視した時の見え方も、ほぼこんな感じなので、「作品」としてはアレですが「記録」としては意義があるかと。


組立天体望遠鏡でメシエ天体完走というのも面白そうです。