デザイナーのウラガワ☆独占インタビュー!
こんにちは、ながせと申します。
この度、木田淳子さんに独占インタビューをさせていただきました!!
デザインはとても上品シンプル、クールな印象の木田さんですが、
実際は、ほっこり、おだやか系。
お会いすると印象が違いますね、とよく言われるそうです。
そんな優しい木田さんの、
デザインへのこだわりをお聞きしました。
デザインするうえで気をつけていること
ながせ(以下 な):
デザインするときに気をつけていることはありますか?
木田さん(以下 木):
私を出さない、その人を出すことです。
私の作品ではないので、その人が良くなれば、
素朴だなと思うデザインでも出します。
な:良くなるってどういうことですか?
木:お店や商品にあう、ご本人らしいことですね。
クッキーでもオシャレなイメージで出すのか、
手作りおばさん系で出すのか、違いますよね。
な:その違いとかは、ひらめくんですか?
木:ちょっと言語化が難しいんですよね。
言えればいいなと思っているんですけど…。
本気の3パターン
な:木田さんがこうかなと思っても、
クライアントの希望と合わないことってありませんか?
木:ありますね。
イラストを使いたいと言われたけれど、
写真が良いのでは?と思うこともあります。
その場合、イラスト入りも写真入りも作ります。
複数用意して、選んでいただくようにしています。
な:写真のほうがいいと思ったのに、
イラストを選ばれたら、
あーぁ、とか残念な思いしませんか?
木:どれも本気で作っているので、
どれになってもいいと思っています。
イラスト入りも、本気で作っていて、
捨て案のようなものは作りません。
A、A´、A"、みたいなのは意味がないと思っているので。
な:それ、1件の受付で、3案作っているということですよね?
木:そうです、要領が悪いなと思うんですけどね(笑)
どの案も全力投球で作っています。
どれもいいとおっしゃられて、
惑わせてしまうこともあります(笑)
*パターンの数は毎回3パターンではなく、その時で変わるそうです
テンプレート作ったら?が一番モヤっとする
な:3案作るとしたら、手間の割に安すぎるのでは(笑)
木:テンプレートを作ったら?とも言われるんです。
私がディレクションだけするような。
でも、一番モヤっとするんですよ(笑)
な:型が決まっていれば楽な印象ありますけど、モヤっと?
木:一番作っていて楽しいのは、名刺なんですが。
テンプレート名刺を見ると、
写真はこれか、とか、写真じゃないほうが、とか
書体や色、本人イメージに合うか考えてしまうんですよね。
この一センチに商品写真が入るのに、とか考えてしまって。
例えば、同じ事務でもこれだけ違うんです。
な:あーーー確かに。全然違いますね。
木:そうなんです。
さらに、名刺だけど、名刺としてだけでなく、
ショップカードになるようなものを考えたり。
商品に付ける、お店においてもらったりもできますよね。
物販の方なら、商品と一緒に入れて送れるような。
そういうのを考えると、テンプレートにできなくて。
な:お店に可愛いのが置いてあると、確かについ持ち帰りますね。
木:すごく持ち帰られてしまって(笑)
増刷しまくっても、すぐなくなるという
お声もいただいて、とても嬉しかったです。
見て伝わらないと意味がない
木:あと、デザインの理由とかも本当は説明できるといいんですけどね。
な:こういうイメージで作りました、とかですよね。
確かに言ってもらえたら嬉しい気はしますけどね(笑)
木:ロゴとかもこれこれこう考えて、作りました等は
あまり言わないんです。
言語化しにくいというのもあるんですが、
見て伝わらないなら意味がないから。
な:見て伝わる?
木:クライアントに説明しても、その先のクライアントのお客様に
いちいち説明して回るわけではないですよね。
パッケージに意図が印刷されるわけでもないですし。
意図が見てわからないなら、デザインの意味がない、と思うんです。
だから説明はしません。
(編集後記)
説明をしてしまえば楽だと、ながせは思うんです。
見て伝わらなくても、お客様へ説明したことで弁明できますし。
でも説明・弁明をせずに、
お客様のその先のお客様のことを考えている、
さらに言われたことだけやればいいのに、
あえて複数パターンも用意する、
そこまできめ細かく、本気で向き合ってくれるデザイナーさん、
あまりいないのではないでしょうか。
ご本人は、
「私の中身はほっこりなのに、シュッとしたデザイナーですって言いにくい」
とおっしゃいますが
ながせは、木田さんは、ちゃんと、デザイナーだと思います
上品シンプルな、伝わるデザインが欲しい方は、
ぜひご依頼くださいね!
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インタビューさせていただき、ありがとうございました。
記事作成:ながせまさよ