いそざきえん と御赦免料理 | 住み地:八丈島編

住み地:八丈島編

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その第一弾が伊豆諸島の八丈島。


第二弾がタイを中心に各地を紹介するブログ、滞在地:"Bangkok"バンコク編 http://ameblo.jp/astoriany11103/

御赦免料理


流刑地だった八丈島、ならではの郷土料理です。


赦免されて、国に帰る事ができるようになった流人を

祝う料理、、として伝わる、、八丈島の代表的な料理。


1606年から約275年の間に、八丈島に流された

流人は1898人。その内の741人が赦免されました。



いそざきえんの御赦免料理 :


樫立地区、黄八丈会館の裏にある郷土料理専門のお店が

いそざきえん。古い家屋をそのまま使ってるお店です。


高い料金を払ってるからか、、たまたま空いてたからか、、

案内されたのは、縁側沿いの一番奥、個室になった座敷。
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テーブルの上は、巨大なバナナの木の葉っぱが敷いてあり、

葉っぱの真ん中はヒメダイメダイカツオトビウオの刺盛り。



食器らしい食器はほとんど使われてません。

刺身盛りの前、食器代わりに使われてるのはゴムの木の葉っぱ。
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カジキマグロ煮付 ・ハンバのり ・里芋 ・サツマイモと小豆をまぜた、きんぼ


その脇に、、八丈島の海藻、、岩ノリ ・トサカや、海藻を

煮溶かして寒天の様にしたブドが、盛付けされてます。


コースが始まると、まず最初に出てくるのが、焼いた竹の子。

たこうな、と呼ばれる、八丈島の細いタケノコです。甘くて美味。



山の幸、海の幸、、特に魚、、尽くしが印象的な御赦免料理で、

刺身に始まり、たこうなの次に出てきたのはサクラダイ塩釜
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大量の、固めた塩を使い、魚を釜状に包んで蒸し焼きにする料理です。


塩の釜で調理され、身は柔らかく、程良く塩味がのった魚料理でした。
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この他にも、揚げたショッコ(カンパチの子)のあんかけが出るので、

刺身も含めると、魚丸ごと3匹を食べることになります。


最後は、八丈島郷土料理には欠かせない麦ぞうすい
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要予約の御赦免料理で、、フライヤーによると、、この麦ぞうすいの

仕込みは前日からされます。二日目がより美味しく食べれるそうです。


淡泊ですが、風味と味が整ってるこの雑炊、ですが

難点は、これを食べる頃には予想以上に満腹な事。




三宅島にも、御赦免料理と呼ばれる料理があります。

実際は、

赦免された流人を祝ったであろう膳を、極力忠実に再現したで

あろう料理、と言われてますが、いぞざきえんで聞いた話では、


そのような料理が昔からあったわけではなく、地元郷土料理を

使った御膳に、、単純に、、つけた名前、と言われました。


だとしても、

罪人、聖人関係なく、八丈島を出る前には、お勧め御膳の

御赦免料理です。いよいよ島を出る実感、が湧いてきます。