御赦免料理 :
流刑地だった八丈島、ならではの郷土料理です。
赦免されて、国に帰る事ができるようになった流人を
祝う料理、、として伝わる、、八丈島の代表的な料理。
1606年から約275年の間に、八丈島に流された
流人は1898人。その内の741人が赦免されました。
いそざきえんの御赦免料理 :
樫立地区、黄八丈会館の裏にある郷土料理専門のお店が
いそざきえん。古い家屋をそのまま使ってるお店です。
高い料金を払ってるからか、、たまたま空いてたからか、、
テーブルの上は、巨大なバナナの木の葉っぱが敷いてあり、
葉っぱの真ん中はヒメダイ ・メダイ ・カツオ ・トビウオの刺盛り。
食器らしい食器はほとんど使われてません。
カジキマグロ煮付 ・ハンバのり ・里芋 ・サツマイモと小豆をまぜた、きんぼ。
その脇に、、八丈島の海藻、、岩ノリ ・トサカや、海藻を
煮溶かして寒天の様にしたブドが、盛付けされてます。
コースが始まると、まず最初に出てくるのが、焼いた竹の子。
たこうな、と呼ばれる、八丈島の細いタケノコです。甘くて美味。
山の幸、海の幸、、特に魚、、尽くしが印象的な御赦免料理で、
大量の、固めた塩を使い、魚を釜状に包んで蒸し焼きにする料理です。
塩の釜で調理され、身は柔らかく、程良く塩味がのった魚料理でした。
この他にも、揚げたショッコ(カンパチの子)のあんかけが出るので、
刺身も含めると、魚丸ごと3匹を食べることになります。
要予約の御赦免料理で、、フライヤーによると、、この麦ぞうすいの
仕込みは前日からされます。二日目がより美味しく食べれるそうです。
淡泊ですが、風味と味が整ってるこの雑炊、ですが
難点は、これを食べる頃には予想以上に満腹な事。
三宅島にも、御赦免料理と呼ばれる料理があります。
実際は、
赦免された流人を祝ったであろう膳を、極力忠実に再現したで
あろう料理、と言われてますが、いぞざきえんで聞いた話では、
そのような料理が昔からあったわけではなく、地元郷土料理を
使った御膳に、、単純に、、つけた名前、と言われました。
だとしても、
罪人、聖人関係なく、八丈島を出る前には、お勧め御膳の
御赦免料理です。いよいよ島を出る実感、が湧いてきます。