続きです
前記事は、ゆづの負のスパイラルの要因や10ヵ月間の苦しみ自体にフォーカスしたものでした
今日はそこからどうやって這い上がっていったかを
ゆづは、『年寄りみたいな固定概念』を『ベテランらしく』に転換したんだよね
「やっと自分が長年経験してきたこと、ケガしたこととか、平昌のこととか、あとは自分がうまくできた時のこととか、そういったものを消化して、ベテランらしく、うん、ちょっとはいい演技が、いい練習ができるようになったんじゃないかなという風に思っています」

「やっぱ自分が経験してきたことをいろいろ生かして、やっとベテランらしく、いろんなトレーニングを積めるようになってきたのは、間違いなくこの試合で結果として表れたので、やっと頑張ったと言えると思う」
これは大きな転換点だったんじゃないかなぁと思います
ゆづのスケート人生においてもね
何か大きなきっかけがあって一気に意識が変化したのか、徐々に徐々にそうならざるを得ない…必然的にそうなっていったのかはわかりませんけど、これを聞いた時に、ゆづは新しいステージに入ったのかなと実感しました
これまでの記事に書いてきたように、彼はこの全日本までの期間、自分の過去の経験を消化してきた
その材となったのが、“経験値”であった
ゆづは「他の選手たちよりも自分は経験値が豊富にあるからこそ、客観視がしやすい」と言っていたよね
これは若手にはできないこと、ゆづ特有の財産を生かしたものであると思います
なんとも素晴らしい着眼点だなぁと…すごい切り拓き方だなぁと感心しました
強みに変えたということだからね
しかもこれって、1人だったからこそ見出せたものでもあると思うんですよね
「コーチたちがいなくて、やっぱり自分1人では客観視しきれない、できないところがある」と言っていたけれど、だからこそ自分自身の過去の経験を自身が見つめ直すことによって、新たな視点の構築を自分の中に生み出す必要性があった
それを試行錯誤しながら得ていったんだろうなぁと
その一つが、前にも書いたように自身の状態や流れがどういう演技に繋がっているのかということを考え直したということだよね
ケガしたこと、平昌のこと、これまで長年経験してきたことを、自分の内面や心の動き、状態と共に深く見つめたんだろうなぁと
と同時に、ゆづも言っていたように外的要因ではなく自分の原因の中でどう悪くなっていくのか、どう良くなっていくのかを、今回1人だからこそ経験したと
そして興味深かったのがこれだよね

これも過去記事に書いたように、コーチたちがいないからこそ客観視できる視点を自ら生み出したんじゃないかなぁと…思うわけです
まあ、実際どうなのかはゆづに聞いてみないとわからないけれど…^^;
フィニッシュした時には、ゆづは「違うところから見ていた感覚だった」と言っていたので…だとするとこれを滑っていたのは曲の主人公だったのかなぁ?とか…
曲の主人公に体を任せて、自分は肉体から離脱して客観視するみたいなトレーニングを積んだのかな…?とか
ちょっと高次元すぎてとんでもない世界だなと思うんですけど、ゆづがあの長期間1人で自己管理し続けたことを考えると、それもありだろうなぁと想像します
まあ、何にせよ、ゆづがこれまで経験してきたことや培ってきたこと、得てきたものや積み上げてきたものが土台となり、生かされて、『ベテランらしく』に進化していったのだろうなと思います
そういう意味では、自分の力になってくれたのは、紛れもなく自分自身…過去の自分だと言えるだろうね
そうしてどん底状態から前に歩んできたゆづですけど、やっぱりこの思いは彼の中にあって、原動力の一つになっているんだなと
根っからのどアスリートなんだなと、ちょっと胸がきゅんとしながら聞いていました
ホッとしたというか…感慨深いような…嬉しいような…切ないような…いろんな感情が出てきました
そしてね、やっぱりここなんだよ
これが彼の根幹だと思います
「“春よ来い”と“ロシアより愛を込めて”っていうプログラムと両方やった時に、なんか、やっぱスケート好きだなって思ったんですよね。スケートじゃないと、自分は感情を出せないなって。全ての感情を出し切ることができないなって。」
『やっぱスケート好きだな』…
泣き出すんじゃないかと思うようなあのメダリスト会見で、静かに響く言葉でした
ちょっと自嘲気味に言うようなゆづに、当時の彼が自身を別人のような視点で見ている印象を受けて、なんとも言えない気持ちになりました
それが不思議と彼のどん底具合を感じさせるものでもあり…嬉しいんだけど、泣きたくなるような言葉と口調でした
本当に苦しかったんだなと…どん底だったんだなと…伝わってきました
でも、スケートが好きって再確認して…ゆづ、ホッとした自分もいたと思う
スケートじゃないと全ての感情を出し切ることができないなんてね、ああそうかって思うけれど…それって特別なことかもしれないよね
私、自分を振り返った時、果たして自分の全ての感情を出し切ることができるものがあるか?って思う
もしかしたらないかもしれない^^;そういう意味ではゆづがとてもうらやましいよ^^*
苦しい時期があっても、こうやって前を向いて歩き出したんだなと、こうして自身を引き上げ どん底から這い上がってきたんだなというところに 今日はフォーカスして書いてみました
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