ワールド日記です
(今日の記事はかなり私個人の感性?私感が強く出ていると思います。苦手な方もいると思うのでそういう方はUターンしてくださいね!一応記事として表に出せるように表現は考えたつもりですが、自分用に書き残しておきたいので意味不に感じる方もいるかもしれませんw)
21日 ペア競技開始
私、最初から見るといっても実はペアのルールもほぼわからないし(←え)、技の名前も微妙だし(←でしょうね)、選手の名前もほぼ知りません(←ほんっとーにごめんなさい(TT))
シングルよりも、よりもよりも!めっちゃド素人で、ほんとに単にいち観客として見させてもらう感覚でした
でも、ちゃんとすべての選手の演技を見させてもらいたい、見たいって想いは強くて、心からの拍手を送るって決めていました
6分間練習
上の方からだけれど、目の前のリンクでそれぞれ滑走する選手たち
第1グループは確か3組だったかな?
皆さん、きれいだなぁと
選手なんだなぁと、そんなわかりきったことを思っていました
ジャンプ跳んだり、互いの動きを合わせたり、リンクが一気に活動的になる
あっという間に6分が経ち
いよいよ演技へ
ほんとに始まる…
なんだかこんなこと思うの変かもしれませんが、淡々と進んでゆくのだなぁと
当たり前のように
どの試合もそうだけれど、1分は1分しかなくて、そこにスローもゆったりめも長めもなくて、6分なら6分、それが終われば次
次、次…と
起伏なく、時は感情なく進められてゆく
観客席を見渡すと、意外にも(?)人が多く感じられて、半分…以上は埋まっているかなぁって思いました
静かになる場内
コールされ
選手が中央へ
曲がかかって
始まる
ひとりひとりの動き
ひと組ひと組の世界観
(失礼ながら名前も知らないのだけれど)素敵だなぁって素直に心から思いました
第1グループっていっても、ここは世界選手権
皆さん実力のある方なんだろうなぁと
そんなことを思いながら
演技が終わると心からの拍手を送りました
製氷タイムになると、ふと我に返るというか
時間を見ると同時にゆづを思い出す
スマホを開く手が震えそうになる
画面を開けた時に、何か目に飛び込んでくるんじゃないかって思いが脳裏をよぎって
“熱発”とか…“体調不良”とか…そんな文字が出ていたらどうしよう…まだ公式練習は始まっていないからアクシデントはないか…とかそんな考えが一瞬で頭をいっぱいにする
もうこの自分の負の想像が嫌で嫌で…こんな風に思うこと自体、ゆづへ悪い気を飛ばしているような気にもなって…申し訳なくて…振り払おうとするけれど、私にまとわりついてまとわりついてまったく離れてくれませんでした
思い出すのは、あの全日本とNHK杯の知らせを知った時の感覚
頭の中で何かが弾けたような感覚になり、全身がバラバラになって心と体が別物になったような感覚
頭真っ白…
あれが何度も何度も、スマホを開く度にパッパッ…ってフラッシュバックする
こわい…
自分の心の弱さを思い知る
なんて弱いんだ、私…
なんなの私…
ここに来てまでこんな風に思うんだな…とか、いや、ここに来たからこそ怖いのかもしれない…とかそんなことが頭をめぐる
ゆづは元気!
ゆづはケガしない!
大丈夫!
必ずここに来る!
ここで演技する!
そう思っても、段々とその思いは薄く影を潜めてく
この負の方へ引っ張られる引力をまざまざと実感する時間でした
なんて言うか…私の中では、「ゆづがこの場に来る」ってことが大きな大きなひとつの念願であって…「試合に出る」「出てくれる」ということが、まず大きな乗り越えごとでした
…勝手なんだけどね
ごめんね、ゆづ
私こんなこと思っていました
本当に、こわかったです
でもね、そんな中でも次々に入る皆さんからの温かいコメントやメッセなどが、私を癒し支えてくれました
その想いを、一つひとつ胸に抱いていく感覚でした
時が進み、12時半頃ゆづの公式練習の時間になる
ああ…今頃、練習してるのかな
ドキドキソワソワしてくる
何事もなく…どうか何事もなく…そう願っていました
調子良くありますように
いい調整ができますように
ツイで、練習が終わったということを確認したかな、確か
その“無事終えた”ということを目にした時の安堵感
本当に胸を撫で下ろすというか、私の中の大きな大きなつっかえが取れた瞬間でもありました
…すっごい大袈裟ですよね?^^;
コイツどうした!?って思われるかもしれません
ほんと、その通りかもしれません
でも本当にそんな感じだったんです
過去の経験と自分の思いに心が完璧に支配されていたと思います
そこからの解放…
やっと、ひとつの大きなものを越えたような感覚になりました
あとは…ゆづ、試合を待つだけだね
よっぽどのことがなければ、この後ここへゆづは来てくれるだろう…そうやっと思えてホッとしました
ペア競技は最終グループの1つ前
第4グループです
すごく個人的な感じ方ですが、ここからなんとなく私の中でスケーターさんの見える姿が変わってきました
なんて言うのかな…誤解を恐れずに言わせてもらうと、スケーターさんのレベルがグッと上がってきた感じです
トップもトップに近づいてくような
とは言っても、名前もわからないんですけどね、私^^;←
それまで…最初のグループから見ていて、今回すごく感じたのが『場の空気』
これがすーごく…目に見えて…(おかしなこと言うようですが…汗)
本当に、選手によっては、あれは場の“圧”って言えばいいのかなぁ?その“重さ”に体が動いてない人、動かなくなっていく人、それがものすごくわかって…(知ったこと言うようで、そしてものすごく失礼感があって申し訳ないです)
どんどん動きが小さくなっていく人、明らかに圧に押されて体が固まっている人、すごく不思議な感じで見えていました(ここサラッと聞き流してくださってかまいません)
第4グループのバネッサ・ジェームズ/モーガン・シプレス組(ヴァネシプって言われているのかな?)
私でも名前を聞いたことがあって、そして会場の声援が一段と大きくなったので人気があるのかな?
ペアを普段見ない人も見たことないですか?
すーーーーーごいきれいでした
目を惹くスタイルと美貌
まずそこで意識が持っていかれました
SPでは出遅れたのかな?
滑り出すと、
わ…
線だ…
そう思いました
なんて言うか…ふたりのスケートがひとつの“線”なんですね
世界観も含め、描くスケートが線なんです
どこも途切れることなく、滑らかに、ひと続きのひと描き
演技を見ながら、どこかで途切れるのだろうか?って思ったりもしたんですが、この二人は最後まで一切途切れることなく一筆で描き切りました
こういうスケートを実感したのはこの二人が初めてでした
すごい…
ノーミスでフィニッシュ
スタオベです
会場の熱気が一気に上がりました
ここまでで、この日一番の盛り上がり
拍手が長く続き、一旦小さくなったかに思ったら、ふたたび大きな拍手が鳴り響きました
観客の“想い”っていうのかな…それが感じてとれました(なんとなくね、初心者なりにも、「ジャッジ?わかってるよね?採点に反映してよ?」って感じの再度の拍手だったように感じたんだな…)
得点が出て、また会場は盛り上がりました
二人も嬉しそうにキスクラで喜んでいました
“一体感”
そんな言葉が頭に浮かびました
第4グループくらいから…ノーミスする組が増えだしたかな?
会場の空気感も“いい感じ”に“ノッて”きているのがわかりました
第4グループ最終滑走の二人も、素晴らしい演技をして観客はスタオベだったんです
その拍手をしている時に、ものすごく意識を持ってかれる感じがして…ふとその方向に目をやると、選手用通路口に最終グループが出てきていました
その中の、ウェンジン・スイ
そう、スイハンと言われているペアの女性の方です
そのスイちゃんが(あえてこう書かせてもらいますね)、異質な色…強烈も強烈な何かに包まれているように見えました
躊躇なく感じたまま見えたままに書きますね
(こういうの苦手な方はスルーで)
私の席からは、選手用通路口はかなり遠いんです
言ってみれば対極線上
なのに、スイちゃんがものすごく近く見える
え…
なにあれ…
私の目はスイちゃんに釘付けでした
会場は前演技者のスタオベ状態なのですが、そのリンクを見つめるスイちゃん…ゴゴゴゴゴッ…っていうのとは違うのですが、擬音で表すならば、“ボゥッ…”と静かに熱が加速していくような…そんなものに包まれていました(というかね、あれはスイちゃん自身が出しているものかなって感じました。ん?出ているものって言った方がいいかな)
色とか書いてもいいのかな?^^;
胡散くさいよね、こういう話^^;
こわいわー、こういうの書くの
頭おかしーヤツだもんね
(苦手な人は遠慮なくスルーしてね!)
会場の熱気はそのままに、最終グループリンクイン
6分間練習の始まり
実は私、今回スイハンがワールドに出場するって知らなかったんですね←え!?
知ったのは、ほんとにこちらへ出発する数日前
それまで、今季は名前を聞くことがなかったし(ように思います)、選手紹介で知ったのですが、スイハン組は度重なるケガにより今季実戦から離れていたんですね
で、復帰戦の四大陸で優勝したと
えー、知らなかったぁ…と、6分間練習の時に知りました^^;←こんなレベル
でも私、そういや(読者様覚えてくださっているかな?)、ワールドの1ヶ月前にスイハンの記事を書いているんだよね
2017年のNHK杯で見た姿を
あの時は、なぜ、今スイハンを思い出すのかって不思議に思ったんだけれど、今回ワールドの流れを目の当たりにして、その意味が私の中でつながったような気がします
6練
やっぱり選手全員の放つものが違う
すべての組が強烈です
すっご…
その中でも、視線を持っていかれるのがスイハン
探さなくても、目に入ってくる
探さなくても、目に飛び込んでくる
これが存在感というものだろうと過去の試合で自分的にわかったことなのですが、今回もまさにそれでした
あのNHK杯を思い出す
二人が滑ったあとの空間に残っていた無数の軌道線を
シューーーーッて吸い込まれるように二人に向かって流れていました
あの二人は、やっぱり違う
とは言っても、どう表せばいいのかちょっと言葉に迷うのですが、練習している時の二人は、躍動的というよりは『静』
しずーかに…しずーかに…まるで精神統一をしているかのように見えました
“個”で動いているんだけれど、スッ…と二人ひとつになる瞬間があって、それがなんとも自然で、ナチュラルで、“あたりまえ”のようで…なんかホッとするんです、二人ひとつになった瞬間が
なんか…あるべきものが、あるべきところへ収まるような印象…
あれは何…?←知らないよ
あっという間に6練おわり
みんなが捌けて行く
第1滑走者から演技開始
ドキドキします
ハイレベルな戦いになるだろうなって空気が始まっているから
やはりね、さすがに最終グループ
みんなそれぞれに素晴らしいんです
なんか…“個”としてキュッと締まっているのがわかるし(身体が…とかじゃなくて、こう…“個体”としてのエネルギーがね)、精錬されているのが伝わってくる
見ていて…
びっくりしたのが、場の空気との溶け合い方
それまでその日の試合を見ていて、『空気』ってのがどんな風に作られて、どんな風に変幻するのかを目の当たりにしてきて…
ほんとにまるで『生き物』みたいなんです
たとえば6練や試合でジャンプを何回か失敗して、そうすると次の要素に入っていく時に、観客の「次は大丈夫かな…?」っていう思いが、不安や心配に変化してググッと選手にのしかかるように増大するんですね
あれって“圧”なのかなぁ?
何なんだろう…?
時に巨大なエネルギーみたいになって、リンクにいる選手に向かってくの
うわ…って思って…
もちろん自分もその一部なんだよ
それがね、最終グループの人たちはうまいこと…っていうと少しニュアンスが違うのだけれど、それぞれのやり方で演技に繋げていくの
ある組は、ほんとに漂っているものを手を広げただけで、腕を伸ばしただけで絡めとるんです
わ…!纏った…!
そう、まさに衣を纏うようにふわっと自分に着るように寄せました
腕にはヒラヒラと残像が残っているんだよ
それがめっちゃきれいなの
あんなの初めて見た(;゚; 艸;゚;)
最終グループってね、結果、みんなノーミスだったんです
だから、会場の温度も熱気もグッ…グッ…グッ…て上がってくのが体感でわかる
そして完璧なノーミスをすると、これは不思議だなぁと思って見ていたのですが、場内(主にリンクの上)に霧みたいな…靄みたいなものがかかるんですね
色もちょっとある
あれは何なのかよくわかりませんが、演技者が捌けても残っているんです
そこに、次の演技者が入ってくる
完全に前の演技者(と観客)のエネルギー?残像が残っています
それをね、直前練習でリンクを周回しただけで、スパッと切ってしまうようにする人たちもいましたし、あとは吸収…っていうのかな…そんな風に自分色に変えてしまう人もいました
あとはさっき書いた“纏う”人ね
なんか、萬斎さんの言葉が初めて可視化されたものとして自分に入ってきました
共通しているのは、みんな“個”としての確固たるものが強い
ほんっとに強かったです
その強さあっての、あの中へ出て行ったのちの演技なんだなと
最終グループは、まさに神試合
それまでの演技者たちに、見せてくださるスケーターさんたちに感謝の気持ちでいっぱいでした
それはもう第1グループからすべてのスケーターさんへも同じです
力いっぱいの、精一杯の演技をありがとうって
いよいよ最終滑走者
大トリです
前演技者はノーミスの場内盛り上がり状態
スイハン…
どうするんだろう…この中…って思いが私の中に出てきました
どうかどうか…って祈る気持ちと、ひょっとしたらっていう僅かな不安も
私別にスイハンのファンっていうわけでもなく、ずっと応援してきたってわけでも全然ないのですが、あのNHK杯で見た姿とあの演技がずっと脳裏に焼き付いていて…あまりに凄すぎるものを見たから
だから、やはり優勝してほしかった
SPでは2位だったから、いい演技をすれば逆転優勝になる
がんばれって
リンクの際に立っている二人は、やはり『静』で
その姿に目を奪われました
“何か”出ている…
やっぱりこの二人…すごい…
前演技者の色が残るリンクに二人が入った
そこをね、スーーーーーーーッ…と静かにスイちゃんが真っ直ぐひとりで滑って
なんか、その姿が…『不動の存在』みたいで
巨大なでっかいでっかい岩がそのまま動いているように見えて
周りで何が起きようとも一切動じない
ピクリともしないんだよね
漂っているものを跳ねのけるわけでもなし、纏うっていうのとも違う
ただただ、そんな外的事象は一切自分たちには関係のないことのような、そんな微塵も動じることのない姿でした
あれって精神性(経験による)から来るものなのかな?なんとなく直感的に感じましたが
あんな人初めて見ました
こう…今までバリケードみたいにオーラ?エネルギー?のような柔らかめの膜を覆っている人はいましたけど(過去記事に書いたことあるね)、スイちゃんのように“不動”なものを焚き上げている人はこれまで見たことがありません
うーわっ…
すっごい…岩みたい…
まるで寡黙な岩みたい…
でっか…
そんなことを思いながら直前ウォームアップを見ていました
ひとりで進むスイちゃんは、まるで内へ内へ向かうように精神統一をしているように見えて
あー、このペアってスイちゃんの強さが柱なのかなって思ったところに、そのすぐ後ろをハンくん(っていうのかな?)が守り風のようにそっと添っているの
それが強靭な後ろ盾…サポートっていうか、ああ…やっぱり二人でひとつだ…ってすごく実感しました
ハンくんあってのスイちゃんで、スイちゃんあってのハンくんなんだろうと(すごい勝手にあれこれ書いてますがwん?このお二人ってプライベートではどうなんだろ?パートナーなのかしら?←なんにも知らない人)
まあそんな感じで二人が演技直前にリンクを回り、それを見ていて、もう私の中では二人の世界観が始まったと感じていました
それも演技の一部みたいな
いよいよ本番
演技が始まる
冒頭…動き出して…
ジャッジに向かって大きく演技する振付け
後ろから見ていて、なんか心臓の鼓動みたいに見えて…花が開く瞬間、生命の誕生のように感じて、『はじまり…』と思いました
次の動きを見た瞬間
ああ…きれい…
芸術…
そう思って、涙が溢れそうになって
ぞわーーーーーーーっと腕と足から鳥肌が立って、それが全身を駆け巡って、毛穴が立って痛いほどでした
その一つひとつの動きが、確かな技術の上に成せる芸術なんだと一瞬で入ってくる
すごい…この二人…
一瞬の演技で、見る者にそれを悟らせる
なんなのこの演技…
なんなのこの二人…
すべてが圧倒的で別次元
一蹴り一蹴りさえも胸が震えて鳥肌が立つ
ジャンプをするごとに祈るような気持ちになり、“お願い…!”って念を飛ばした
何度か、こちらの気持ちが弱気になって“次はどうかな…大丈夫かな…”って不安がよぎっても、それをもろともしない不動の強さで着地の刻印を刻んでいく
こう…こちらの不安をクリアにして決めてくれればくれるほど、彼らを覆うエネルギーが大きくなるというか…成長するというか
ひとつの演技の中に、生まれて、成長して、躍動して、鎮まる瞬間の起伏が生じてそこに呑まれる
信じられない世界観
信じられないスケート
曲が盛り上がり、フィニッシュに向けて加速する
二人がジャッジに向かってシャッシャッ…って手を振る振付けをするところは、またブワァーーーーーッて全身鳥肌
会場全体が高まっていくのがわかる
と同時に、自分のおへそ?のあたりからグワァーーーーッと何かがせり上がってきて、全身が発汗しだす
体が発熱している
熱い…
体が熱い…
息が上がってく
ハァ…
ハァ…
思わず吐いた自分の吐息が、ものすごく熱いことに驚いた
喉元が熱い
どうしたの私…
大丈夫かな…って思いながらも、それがどこか快感というか…心地よい感じもあって
何とも言えない初めての感覚
全身が熱の塊みたいになったところで、フィニッシュ…
グワーーーーーーッと会場が沸いてスタオベ
ああ…美しいものを見ると…言葉よりも先に体が反応するのだなと…そんなことを朧気に思っていました
涙が出ていることに、スタオベをしてしばらく経ってから気づきました
放心するような感覚と激しい高揚の中にありながらも、頭はものすごく冷静で、そして自分の中に入ったあの熱がドクン…ドクンと脈打っているのを実感していました
すっっっっっっっごいものを見た…
すっっっっっっっごい経験をした…
私、どうなるんだろう…まだゆづを見ていないのに…
こんなになってしまって…
そう友人に震える指でLINEを送りました
つ、疲れた…
自分用に書いておきたかったけど、この記事は追想体験してく感覚でエネルギーいった…
フィギュアスケートランキング
あ~、ゆづ元気かなぁ…←急に恋しくなる