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【動画】【世界フィギュア速報】羽生結弦 フリー会心の演技も逆転ならず2位#フィギュアスケート #figureskatehttps://t.co/7jzYfClYMF
2019年03月23日 21:34
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【動画】【世界フィギュア速報】逆転ならず銀メダルの羽生結弦インタビュー「負けは死も同然…本当に勝ちたい」#フィギュアスケート #figureskate #WorldFigurehttps://t.co/lUosmho6Kz
2019年03月23日 21:58
「いやあ、正直悔しいですね。ショートでもフリーでも両方負けているので、もっと強くならないといけないなと痛感した」
――フリーは圧巻の演技。強い気持ちを感じた。
「勝ちたいなと純粋に思っていた。こっちに来るまでは4回転ループが凄く良かったが、なかなか曲で(ジャンプがうまく)入らない日々が続いて、不安を抱えていました。でもその中で、しっかりジャンプができたのは良かったと思う。だた、負けには負けという意味しかない。はっきり言って、自分にとっては負けは死も同然と思っているので、本当に勝ちたいです」
――フリーを終えて完全燃焼できたか。
「燃焼はできました。ただ、フィギュアスケートというのは2日間通して、どれだけいい演技ができるかということだと思っている。最終的にいい演技をしても、両方負けてしまっているのは完全な実力不足だと改めて痛感した。次のシーズンに向けては時間があるので、怪我しないように、そして追随されないくらい強くなりたいと思いました」
-日本での大会は
羽生 気持ちよかったです。日本の会場は全体的に清潔ですよね。目に入ったところが全部きれいで。「1つ1つの細かいところまできれい」と思って滑っていました。
◆良いジャンプが結構、跳べていたので、感覚は悪くなかったです。曲(がかかっている中)で跳べないという不安が一番だった。ループが跳べてもサルコウが跳べない、ループを跳べなかったらサルコウが跳べる、ということが練習では結構あった。ただ、今回はループにかなり集中しないといけないと思っていたので、ループが跳べたら、サルコウを跳ぶというのは決めていました。
――どのようなイメージを持っていたのか。
◆とにかく良いイメージを置いていくというか、スケートリンクの中に自分が降りたイメージをすり込んでという(イメージ)。なんかホログラムみたいな感じですかね。で、そのホログラムの中に自分の体を突っ込んでいって同じように、跳ぶというふうに。普通の感覚ではないかもしれないんですけど、ちょっとした自分のやり方として、そういう感覚でやりました。
――公式練習のイメージはどうだったのか。
◆感覚の良いジャンプと感覚の悪いジャンプの差がすごく激しくて、なかなか感覚の良いジャンプに曲がかかった状態で入れない、または冒頭からシミュレーションをした時に入れないというのがすごくあった。周りからどういう目でみられようと関係なく、自分が絶対に納得できるまでやろうと思った。
――サルコウに対する思いは。
◆いや、なんか……、うーん。なかなかエッジ系のジャンプは、合わせるのが大変。本当にトー(つま先)系のジャンプを確率よく、効率よく跳べるかというのを感じている。点数的には、はっきり言ってループは3番目の難易度となっているけど、実際に今跳んでいるのなんて、ジュニアも含めて僕ともう1人くらいですかね。
今回の大会ではループを1本しか跳んでいないわけですし、難易度を考えたら点数的にどうなんだろうというのはちょっと思います。でも、それは僕の強みですし、ループって降りた時にすごい流れるんですよね。その流れを大事にしたいという気持ちは強くある。やっぱりそれを磨きつつ、確率がよくなるトージャンプというのも増やしていきたいと思いました。
――ループ以外は。
◆ループ以外は全部信じていましたね。今回、負けてしまって言うのも何なんですけど、調子が良くて、練習でも、こんなにできるかというくらいノーミスで繰り返していた。実際すごい自信がありました。ループさえ降りればノーミスでできるという感覚はありました。
――演技が終わった後、氷に触っていた。
◆ハハハ。とにかく、今日の氷の感触はショートとは全然違って、寒かったんですよね。それで氷がすごく締まっていて、6分間練習に入った瞬間に「ありがとう。大好きだ」って思いながらやっていたので。本当に「跳ばしてくれてありがとう」というふうに思っていましたし、特にさっき言ったようにエッジ系ジャンプというのは、そのエッジと自分の体と氷とのコネクション(関係)が一番大事なジャンプなので。ループなんかはすごい(足が)抜けやすい。ですから最後まで引っかかってくれてありがとうという気持ちでいました。
――強くなりたいと言っていたが、今、一番何がしたいか。
◆練習しかないですよね。本当に。ただの練習じゃなくて、いろいろなことに着手していかないと駄目だなと、すごく感じています。地力が足りないと思っているので、もう既に彼(チェン)との差は。彼に対してのすごいリスペクトがあるからこそ、勝ちたいなとすごく思う。もっといろいろやりたいです。
――(チェンとの)22点以上の差について。
◆うーん……ショート、フリー、両方ともノーミス(な演技を)すること。まあそれに尽きるかなと思う。ショート、フリーでノーミス(の演技を)して多分、すっごいギリッギリッで勝てなかったと思う。完全に実力不足。プライドは捨てたくはないので、エッジ系ジャンプは極めたいなと思うんですけど。まあ、トー系ジャンプをやっぱり増やしたいなって今は思っています。ルッツ、フリップ、あとアクセル。得点源になるジャンプをもうちょっと増やさないといけないと思っています。はい、ありがとうございました。
◆日本開催ということで本当に見に来てくださった方々にもたくさん背中を押していただけました。結果としては2位で、悔しい気持ちもあるんですけど、やっぱりここにいる2人の選手と戦い合えたことに、そして「さらに強くなりたい」と思わせていただけたこと、それにすごく感謝しています。リスペクトしてやまない2人のスケーターにこれからも近づいていけるような、もっと進化して追いついていけるようなスケーターになりたいと思いました。ありがとうございました。
――ショートプログラム(SP)後に「自信を持って王者らしく」と言っていた。王者らしくできたか。また、4回転ループの成功について。
◆すごく集中して、自分の芯を持って練習できたと思うし、演技でもそういうことを感じながら滑ることはできた。結果としてチャンピオンではないので、もうそういうふうには言えないかな、と今は思う。ループについては成功することができて、それは良かったかな。だけど振り返ってみると、もっといいジャンプができたなと、今は貪欲に思っている。やっぱりクオリティーを上げていって、いろんな面で進化していけたら。
――五輪についての思いは。
◆僕自身も来季にむけてのプランがあるわけではない。もちろん、五輪は2回勝つことができた。やっぱり五輪は素晴らしいものだと思っているし、五輪こそが、競技者、フィギュアスケートのスポーツとして一番目指すべきものだと思っている。それ(金メダル)をとってこそ、チャンピオンと言えるんじゃないかなと僕は思っているので。誰が(2022年の)北京五輪でチャンピオンになるのかを楽しみにしながら、これから過ごしていきたいと思う。
――ループを跳ぶことに、恐怖心や変わったことはあったか。
◆トリプルアクセル(の練習)を始めるまでに痛み止めなしで始めた。それは完治させるというか、薬がない状態で跳ばないといけないという使命感というか。ゆっくりだったが、痛み止めを飲まずにやっていた。
ただ、4回転をやっていくにあたってやはりランディング(着地)で痛いというのはどうしてもあった。もちろんあの時よりは足首は強くなっていると思いますし、ループを跳べる状態にはなっているので、強くはなっていると思う。
ただあまりにも五輪前にけがをしてしまい、その前に積み重ねていたものが大きくて。(グランプリシリーズの)ロシア杯でけがをしてしまった時は正直、前の時より大きく痛めてしまうようになってきているので、いろいろ気をつけないといけないなとは思った。
リハビリも含めて、7月からループをやるようになって変わったことは、やっぱりできなくなってしまっていたこと。足の筋力が落ち、そうやっているうちにループジャンプが小さくなってしまった。足のけがをしやすくなっていた。結果的にけがをしたことによって、もっと大きく跳ばないといけない、もっと力強く踏み切って跳ばないといけないなというふうに変われたと思うし、前よりもうまくなれたと思う。
――次は4回転アクセルか。
◆もちろんアクセルを跳びたいですね。試合で跳ばないと意味が無いと僕は常々思っていますし、やっぱりアイスショーとかで練習していて跳べるようになったとしても、試合で決めて公式の記録にならないと意味がないと思います。アクセル、やっていきたいですね。
-大会を終えての感想
羽生 日本開催ということで、本当に見に来てくださった方々にもたくさん背中を押していただきましたし、たくさんのスタッフがいてシーズンで一番大きな大会が成り立つと感じました。結果は2位で悔しい思いがあるけれど、その中でここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上で「さらに強くなりたい」と思わせていただけたことに感謝しています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました。
-SP後に「自信をもって王者らしく」と言っていた。そうなれたか。4回転ループ成功について
羽生 実際に自分にすごく集中して、自分の芯を持って練習できていたと思いますし、演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。ループは成功できて良かったですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思う。1つ1つクオリティーを上げて、いろいろな面で進化していけたらと思っています。
-3年後の北京五輪について
羽生 僕自身も来シーズンに向けてのプランはまだたっていない。これからどうしていくかっていうのも、足首の状態も考えないといけない。もちろん五輪っていうのは、自分は2回勝つことができましたけれど、五輪って素晴らしいものだと思っていますし、五輪こそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それを取ってこそチャンピオンだと言えるんじゃないかなと思っているので。そうですね。う~ん、なんていうかな。誰が北京五輪でチャンピオンになるのかを楽しみにしながら、これから過ごしたい。
-ループを跳ぶことに恐怖心、ケガをして変わったことは
羽生 まず最初に足首を痛めて練習をしてから、トリプルアクセルをやり始めるまでに、痛み止めがない状態でやり始めました。薬がない状態で跳ばないといけない使命感というか。ただトリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたって、ランディングで痛いっていうのがどうしてもあって、時間もなかったですし、正直2カ月間、すでに五輪と同様のものを使っています。もちろん、あの時よりは足首は強くなっていると思いますし、ループ跳べる状態にもなっているので、強くはなっていると思うんですけれど、ただ、あまりにも五輪の前にケガをしてしまったものが大きく、その前に積み重ねていたものも大きく、ロシア大会でケガをしてしまった時には、前の時よりも大きく痛めてしまうので、より気をつけていかないといけない。リハビリも含めてループをやるようになって変わったことは、五輪からループをまたやり始めるまでに、(18年)7月からループを始めたんですけれど、できなくなってしまっていて。やっぱり足の筋肉も落ちてしまっていたり、ループ自体が小さくなっていて、よりケガをしやすくなっていた。結果的にケガをしたことで、もっと大きく、力強く、大きく跳ばないといけないなとなって、前よりも良くなったと思います。
-(会見前の取材で)「もしSP、フリーともにパーフェクトにしても(チェンに)勝てなかった」と言っていた。次なる最終兵器は4回転アクセルなのか。
羽生 もちろんアクセル跳びたいですね。はい。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし、アイスショーとかで4回転アクセル跳べるようになったとしても、試合で跳んで、公式記録にならないと意味がない。アクセルやっていきたいですね。ケガの具合とか加味して練習しないといけないですけれど。アクセル、ルッツ、フリップ。まあ(4回転)全種…。いろいろ考えながら。トー系ジャンプのルッツとフリップの方が点数が高いので。練習していきたいと思っています。