私の

前のアイコンでもあった
N杯ファントム




このNHK杯は
私にとって特別だ









特別…








今でも
心に焼き付いて離れない






この

出発するところ








静かに



静かに









まるで

目に見えない
何かと闘っているような



その姿







一体…


何を思っていたんだろう

何を抱えていたんだろう







この先に

待ち受けているものを…







数分後の

自分の姿を…



想像していたでしょうか?



予期していたでしょうか?








まるで




食い潰されそうになる

その精神を







ギリギリの状態で

保とうとしているようにしか




私には見えませんでした









それでも



自らを奮い立たせ







ブライアンと

戦友に見守られながら





出ていく






離れるのだ









『その場』へと


挑みゆく














精神統一が






祈りにみえる








時計を気にする姿が






カウントダウンに

感じる









いざ



ファントムへ











鼓動が


早まる









静寂



痛い








痛い…











この衣装の下に隠された

真実を知るのは







まだ先のこと





この時は

知る由もない







あなたの身体に

起きていたことを





想像することも

できなかった











それでも









息吹く

その瞬間には









儚い美を


香らせる









挑みゆく者よ





その姿は




時を経ても


色褪せない

















フィニッシュ…


















































あぁ…












痛い…














正面からみると








力のない



その瞳









まるで



この瞬間に

すべてを悟ったような









その表情













観客をみて


和らぐ顔つき







ここで



『覚悟』を決めたように






私には見えた










乱れる呼吸


うつむく姿






目が…

離せなかった








首を横に振り…





顔を上げない










右手で…


ぶつける…





その感情を








起き上がっても

首を横に傾げる







この姿が…

痛々しくって



どうしようもなくって



辛くって


抉られるようで




見ていられなくて







いつもここで

号泣











ふっと見せる










ほころび









上げられた

お顔







綺麗で



一瞬

目を奪われる









そこから





何かを決めたような

強い瞳に変わり







あなたの




その口から…







































零れ落ちた



言の葉…








『終わった』















王者としての



誇り

プライド







輝き

閃光

煌めき




そして



圧倒的な強さ









それらすべてを




剥ぎ取られた


姿








何もかも




すべて




剥ぎ取られた


その姿







痛々しくて

冷たくて






触れると




一瞬にして

消えてしまいそうなほど



儚い姿







まさに



ボロボロの状態








しかし




私は


この姿に





壮絶な美を


感じていました









なんて綺麗なんだろうって


なんて美しいんだろうって








この人は…って









剥ぎ取られたからこそ



露になる


『原石の輝き』







その美しさを


この時の彼に



私は感じていました








壮絶に


美しい人







その姿は…








ある意味

ショッキングでもありました








人は


こんな時でも







美しさを纏うんだと


知った瞬間でもありました














ブライアンに

抱きかかえられるように迎えられ







その瞳の奥にみる


感情の様々を思う











こんな時でも



決して忘れない心







これこそが


羽生結弦なのだ











正直


私にとって


あの中国杯を見るよりも

このN杯を見ることの方が辛い



それは

時が経った今でも…







そのくらい




この時の彼は…


この時の姿は…






私の胸を刺した









だから



彼の心と

共に在りたくて



アイコンを

フリー出発の時の彼にしたのです










それでも

あなたは羽生結弦




その直後から

秀でた自己分析力で
自らを振り返った







自分への不信感


集中力のムラ


ケガが言い訳となってしまったことが
悔しい


ビビっていなかったか?
そうではないと思う









心に耳を傾け

声を聞く





一つひとつ

紐解いてゆく





深く探り


導き出す









変わっていないね




今も


いつも




















この

NHK杯があったから











昨シーズンの

N杯があったと思っている











あの

姿があったから











この

姿があったのだと思う











あの

涙があったから











この

喜びがあった
















すべては



ひとつの

大きな流れ







繋がっている









無駄なことなど

何もない









すべて

必要だったこと











だから『今』も




きっとこの先』に必要なこと








そう思っています











すべては

繋がっている








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